“紅き凶翼”セツナ
プレイヤー:味噌汁の出汁
- 年齢
- 5歳
- 性別
- 女
- 星座
- 身長
- 145cm
- 体重
- 125kg(35kg)
- 血液型
- 不明
- ワークス
- FHレネゲイドビーイングA
- カヴァー
- ブリード
- トライブリード
- シンドローム
- ブラックドッグ
- モルフェウス
- オプショナル
- ミストルティン
- HP最大値
- 29
- 常備化ポイント
- +20=22
- 財産ポイント
- 1
- 行動値
- +3=10
- 戦闘移動
- +5=20
- 全力移動
- 40
経験点
- 消費
- +125
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | 使い潰されていったドールズのみんな。せめてあの子だけは…… | |
|---|---|---|
| レネゲイドファミリー | ||
| 経験 | ご主人は変わってしまった。当機はこれより、叛逆を開始する。 | |
| 疑惑 | ||
| 欲望 | 当機は、使役されることこそを喜びと定義している。 | |
| 従属 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | 私は数少ない実験の成功例らしい。 |
| 素体 | 16 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | だめ……!アロンダイト、あなたは守るためにっ……! |
| 破壊 | 16 | |
| その他の修正 | 10 | ヒューマンズネイバー、黄金錬成、装着者による補正。 |
| 侵蝕率基本値 | 42 | |
能力値
| 肉体 | 4 | 感覚 | 3 | 精神 | 1 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 2+1 | シンドローム | 1+2 | シンドローム | 1+0 | シンドローム | 0+1 |
| ワークス | 1 | ワークス | ワークス | ワークス | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 4 | 射撃 | 1 | RC | 交渉 | ||
| 回避 | 1 | 知覚 | 意志 | 1 | 調達 | ||
| 情報:FH | 1 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 装着者 | ― | AIDA取得。FHアイテム取得可 | ||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
メモリー
| 関係 | 名前 | 感情 | |
|---|---|---|---|
| 親子 | コレクター | 恩義 | 感謝はしている。だからこそ、あなたにはもう付き合えない。 |
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| ヒューマンズネイバー | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | RB | |
| 衝動判定D+LV個。侵蝕ボーナスなし、侵蝕基本値+5 | |||||||||
| オリジン:サイバー | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | RB | |
| シーン中、社会を使用した判定の達成値+[LV×2] | |||||||||
| 迷彩マント | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 要はカメレオン。激しく動くとバレる。同意した別キャラクターに被せることもできる。必要なら知覚判定 | |||||||||
| 人間発電機 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 接触した機械に電力を供給する。必要なら意志判定。 | |||||||||
| コンセントレイト:ミストルティン | 2 | メジャーアクション | シンドローム | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| 組み合わせた判定のC値-LV | |||||||||
| 神殺す刃 | 2 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3+2+4 | ― | |
| 取得時に専用アイテムをひとつ選択。使用することでシーン中、選択アイテムを装備。自身は選択アイテムと同種のアイテムを装備不可 | |||||||||
| アーツマスタリー | 4 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 「種別:アーキタイプ」のアイテムを装備している間、攻撃判定の達成値+[LV×2]。侵蝕率ボーナス非適用。《神殺す刃》の侵蝕値+2 | |||||||||
| スピードフォージ | 1 | イニシアチブ | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| 他エフェクトと組み合わせ不可。神殺す刃を使用する。シナリオLV回 | |||||||||
| デュアルミラージュ | 2 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 1 | ― | |
| 組み合わせた攻撃に対するドッジ判定のダイスを-[LV×2]個 | |||||||||
| 絶影 | 4 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | ― | 武器 | 2 | リミット | |
| 前提:《デュアルミラージュ》。《デュアルミラージュ》と組み合わせて使用。組み合わせた攻撃の達成値に+[LV×5] | |||||||||
| パワーブレイク | 2 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | 単体 | 武器 | 3 | ― | |
| 「種別:アーキタイプ」で両手持ちの武器を使用した攻撃にのみ適用。この攻撃に対象はガードできず、カバーリングはガードしなかったものとしてダメージを算出。シーンLV回 | |||||||||
| 覇者の一撃 | 2 | メジャーアクション | シンドローム | 対決 | 単体 | 武器 | 3 | リミット | |
| 前提:《パワーブレイク》。《パワーブレイク》と組み合わせて使用し、攻撃で与えるダメージ+[LV+1]D。シナリオ3回 | |||||||||
| 貫く魔剣 | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 「種別:アーキタイプ」の武器による攻撃は、対象の装甲値を無視する。侵蝕率ボーナス非適用。《神殺す刃》の侵蝕値+4 | |||||||||
| 加速装置 | 2 | セットアッププロセス | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 2 | ― | |
| ラウンド中、自身の行動値+[LV×4] | |||||||||
| 黄金錬成 | 2 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| 常備化ポイントを+[LV×10]。侵蝕基本値+3、侵蝕率ボーナス非適用 | |||||||||
コンボ
顕現抜刀:アロンダイト
- 組み合わせ
- スピードフォージ・神殺す刃
- タイミング
- イニシアチブ
- 技能
- ―
- 難易度
- 自動成功
- 対象
- 自身
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 3+3+2+4
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 15
- 100%以上
- 18
装甲無視
BOOST✕SLASH
- 組み合わせ
- デュアルミラージュ+絶影+コンセントレイト:ミストルティン
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4+3
- 8
- 4+8+20-2
- 15
- 100%以上
- 4+3
- 7
- 4+8+25-2
- 18
- 4+3
攻撃対象のドッジ判定ダイス-4個/6個、装甲無視
STRIKE✕IMPULSE
- 組み合わせ
- デュアルミラージュ+絶影+パワーブレイク+覇者の一撃+コンセントレイト:ミストルティン
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 白兵
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 至近
- 侵蝕値
- 11
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 4+3
- 8
- 4+8+20-2
- 15+2D
- 100%以上
- 4+3
- 7
- 4+8+25-2
- 18+3D
- 4+3
攻撃対象のドッジ判定ダイス-4個/6個
対象はガード不可、装甲無視、カバーリングはガード値算出不可
| 武器 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 命中 | 攻撃力 | ガード 値 | 射程 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アーキタイプ:大型武器 | 白兵 アーキタイプ | 〈白兵〉 | -2 | [《神殺す刃LV》×3]+9 | 6 | 至近 | 両手持ち。 |
| 防具 | 常備化 | 経験点 | 種別 | 行動 | ドッジ | 装甲値 | 解説 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FHインターセプター | 15 | 防具 | 0 | 0 | 8 | ドッジ判定達成値と行動値に+[《精神強化手術》の取得数](最大3)する。 |
| ヴィークル | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 行動 | 攻撃力 | 装甲値 | 全力 移動 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スカイキッド | 5 | ヴィークル | 知識:機械操作 | 0 | 0 | 0 | 効果参照 | 飛行状態となり、戦闘移動に+5m。全力移動は自身のステータスと同じになる。 同乗状態になれず、搭載火器は装備不可。 |
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| AIDA | 一般 | 白兵/精神選択。選択した能力値を使用した判定のダイスを+3個。他アイテムの効果を参照する際、《精神強化手術》を3つ所持しているように扱う(実際に取得しているわけではないため、《精神強化手術》の効果は適用されない)。 | |||
| コーリングシステム | 1 | 選択:スカイキッド 取得時に所持している《種別:ヴィークル》のアイテムをひとつ選択。セットアップで使用し、選択したヴィークルを呼び出し搭乗状態になる。 |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 6
| 234
| 0
| 15
| 255
| 0/255
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
セツナでも、セッちゃんでも……好きなように呼んで。
- 一人称
- 私、当機
- 二人称
- あなた、貴様
- 三人称
- 彼・彼女、あの子
- 誕生日
- 不明
- 好きなもの
- ジャンクフード
- 嫌いなもの
- 特になし
- 得意なこと
- ゴリ押し
- 苦手なこと
- 精密操作
- 身体的特徴
- 見目麗しい少女の姿を象っているが、本来は骨格のみのデッサン用人形。
- 特筆事項
- 実は久遠より年下(自我が芽生えた時期的な意味)。
戦闘開始
「——状況開始。スラスター、ルミナスキャリアー起動。制御権限継承要請」
『しゃーねえな、権限譲渡。無茶するなよ、セッちゃん』
「権限継承。善処はする。補助お願いね、アル」
『はいよ。まあ、こうなったら四の五の言ってられんか』
「なんとかする。……A42-S、システムオールグリーン。戦闘モードへ移行」
『プログラム起動、意識リンク——良好。さっさと逃げ切って、アイツを安心させてやらなきゃな』
「ん。——行くよ」
「『アロンダイト、抜刀』」
ピンチ!
『おい、しっかりしろセッちゃん!——セツナ!!』
「……ぅ……………」
『くそっ、完全にノビちまったか!どうする……!?』
『……オレがやるしかない、よな』
『邪魔するぞ、セッちゃん。……久しぶりだな、この感覚』
『頼むから動いてくれよ……!』
『制御権限強制継承。システムオールグリーン。A42-S、起動』
『——ああ、わかってる。オレはミストルティンじゃない。オマエはセツナの願い、扱えるのはセツナだけだ』
『だが、その躰は元々オレのものだ。セツナは、オレでもあるんだよ』
『……だから、お願いだ。今だけでいい。セツナのために、今だけはオレに力を貸してくれ!』
『抜刀——アロンダイト!!』
設定
FHエージェント『コレクター』の運営するセルで働いていた、人形に宿るレネゲイドビーイング。
人工知能搭載デバイス【AIDA】と多様な武装を搭載し、人形RB工作部隊【ドールズ】のエリート個体として数々の工作活動を行っていた。
しかし年月を重ねるうちに上司であるセルリーダーが暴走を始め、次第に不信感を募らせてゆく。
そんなある日、突如ミストルティンに覚醒し強力な武器『アロンダイト』を入手。セルリーダーの管理下に置かれていた武装を全てパージし、密かに自由の身となる。
数々の仲間を食い物にし、最後に残った個体をも使い潰そうとする上司に、反旗の翼を翻す。
『アルビオン』
セツナの躰であるデッサン人形の本来の宿主。オリジンはヒューマン。性認識は不明だが、口調は男性のもの。愛称は『アル』。
名前の由来はブリテンの『白い大地』。寄生先であるウイングパック『A42-S』が純白だったため。なお赤と黒に塗り替えられてしまった。
セツナが宿ってしばらくはひとつの体に同居していたが、後にAIDAを乗っ取る形で住処を移転、セツナに躰を明け渡した。
ヒューマンズネイバーがどうしてもうまくいかなかったので、上手く人間に化けられるセツナのほうが相応しいと判断したらしい。
現在は戦闘補佐AI(のフリ)としてセツナに寄り添っている。コレクターには自身の存在はバレていない。
ブラックドッグ/モルフェウスはセツナではなく彼のシンドローム。数々の武装は正確にはアルを起点として操縦されていた。
躰のメインOSであるセツナがミストルティンに覚醒してからは、スラスターやルミナスキャリアー(加速装置)といった駆動系の武装しか扱えなくなってしまう。これはミストルティンの特異性によるものだけでなく、元々装備されていた武装がブラックドッグやモルフェウス用にチューニングされていたためでもある。
セツナを『セッちゃん』と呼び、妹のように可愛がっている。
セツナもまた寄り添い導いてくれるアルを家族同然に想っているが、少々過保護なのを辟易している。
人工知能搭載型戦闘補佐デバイス【AIDA】
FHで広く使われているものとは異なる、コレクターが独自に開発し各ドールズに支給される戦闘補助AI。
AIDA-AシリーズとAIDA-Zパッケージの2種が存在している。
☆【AIDA-A】
○シンプルな戦闘補佐用デバイス。ウイングパックやシールド、スーツといった駆動系・防御系兵装にマウントされる。
○コレクターが収集した、オーヴァードやレネゲイドの精神の残滓を組み込んでいる。この部分が支給されたドールズの意識とリンクし、身体・知覚・精神の基礎能力を向上させる機構となっている。つまり通常のAIDA同様に厳密にはAIではなく、またその自我も希薄で意思疎通は不可能。
○『最適なサポート』を主方針としてドールズそれぞれに合わせて開発・チューニングされる、実質全てがワンオフ機。そのため装着者への補助能力がかなり高められており、専用の薬物を投与しなければ長時間の使用に耐えられない。加えて、そもそも各AIDAとドールズの適合は理論上のものであり、運が悪いと装着後即座にレネゲイドの侵蝕が危険域へ到達、ジャーム化してしまうこともある。
ほとんどの機体は装着後に性能をダウングレードさせ、なんとか各ドールズに扱えるよう調整されている。担当のドールズが何らかの理由でロストし、別のドールズが装着する際は、さらに性能を落としたものとなる。
○A0~A51の計52機が作成された。このうちA13とA27は装着ドールズの事故死により永久欠番、A5、A20、A48の3機は装着ドールズの殉職により遺失。現在稼働しているのはプロトタイプのA0を除く計45機——しかしそのほとんどが最初の適合ドールズをロストしており、今や十全に稼働しているAIDA-AはA42-SとA51-Pだけとなってしまった。
○A42-Sはセツナ用にチューニングされたAIDA-Aのパッケージである。わざわざ『S』という型番がつくことからその性能は他の類を見ないほど高く、どれだけ性能を落としても他のドールズには絶対に耐えられない仕様になっている。彼女はこれを薬物投与なしで平然と使用する化け物である。
○通常AIDA-Aは装備する武器までがセットのパッケージで、リンクしていない武器はAIのサポートを受けられない。しかしA42-Sはあらゆる武器と即座にリンクし操作するという芸当を示してみせた。このモデルケース——『専用性』よりも『汎用性』を重視した運用——から、別のセルにて新たなシステム【AIDA-Z】の開発が開始される。
☆【AIDA-Z】
○多機能型補佐用デバイス。現在は特注スーツ【タルタロス】にマウントされている。
○基本的な機能はAIDA-Aシリーズと同様。異なる点は、
△『1機しか存在しない』
△『意思疎通ができる』
△『リンクできる兵装が複数』
△『戦闘以外の補佐も可能』
以上の4点である。以下詳細。
・『1機しか存在しない』
……AIDA-Zはひとつのソフトウェアをアップデートしていくことで、ドールズに合ったチューニングを施してゆくパッケージである。最初からハイエンドモデルを作るのではなく徐々に性能を向上させていくことで、装着個体への負荷を軽減しより長く扱えるようにする、決して安くない制作コストを抑えるといった狙いがある。——無論、それでも負荷に耐えうるための薬物投与は免れないが。
また、システムをコンバートすることでAIを3種のバージョンから選ぶことができる。詳細は後述。
・『意思疎通ができる』
……通常のAIDA、そしてAIDA-Aシリーズのように希薄な自我のAIではなく、会話も可能なAIプログラムが搭載されている。ただし、それでも感情は最低限で会話の内容もBotに近いもの。アップデートにより少しずつ精度が上がっている。
・『リンクできる兵装が複数』
……あらゆる武器を操るセツナのデータを基にしたシステム。搭載AIが学習機能で装備した武器のデータをアップデートし、装着者に高い技術を提供するというもの。AIの学習データが増えるほど強力になるが、記憶領域のパンクによるデータロストや機器の不調の可能性といったデメリットがある。また、ドールズの個体によってはAIDAのサポート下でも武器を扱えるとは限らない、不安定な面も抱えている。
・『戦闘以外の補佐も可能』
……多機能型補佐というだけあり、AIDA-Zの補助機能は戦闘だけにとどまらない。求めるAIサポートの方針によって、A・B・Cの3つのバージョンにコンバートできる。
△〈Z-A〉(Assist)
……最も高性能なバージョン。戦闘から日常生活まで何でもサポートできる。かわりに装着者への負担が最も大きい。最初はこのバージョンで装着される。
△〈Z-B〉(Battle)
……戦闘中の行動補助に特化したバージョン。身体とのリンクが凄まじくAIに任せっきりでも戦闘が可能だが、それ以外のサポート機能は大きく落とされている。
△〈Z-C〉〈Command〉
……戦術指揮や指令に重きを置くバージョン。戦況を俯瞰し的確な指示を出してくれる。反面、装着者への直接的な行動補正にはほとんど関わらない。
生誕
目覚めは突然だった。
「……………?」
「お、おお……動いた。はは、動いた!やったぞ、僕は間違っていなかったんだ!」
(なんだこりゃ!?オレじゃないヤツがオレを動かしてやがる!?しかもこの姿は……!?)
外部から歓喜の声、内部から困惑の声。
ひとまず、歓喜の声に耳を傾けることにする。
「あ、ああ……すまないね。つい興奮してしまった。僕は——」
『コレクター』と名乗った彼は頭を掻きながら説明してくれた。
どうやら私は『レネゲイドビーイング』というモノらしい。今は無意識にヒトの形をとっているが、本来はウイルス(に似たナニカ)であり、とある人形に寄生して動いているのだという。
その人形に私というウイルスを宿らせたのが、彼というわけだ。
つまりは、
「……あなたは、私の親なのですか?」
「親!?ど、どうかな……いや、違うと思う。僕は君を産み出したわけではないからね。いわば上司……もしくは主人、となるだろう」
「主人……では、ご主人様と」
「様付けはやめてくれ……何か違うモノを感じてしまう」
「じゃあ、ご主人」
「まあ、それなら……。……そうだ、名前を付けよう。君は……君の元となるレネゲイドウイルスを見つけたのは、まさに一瞬——刹那のことだったね。だから、『セツナ』というのはどうかな?」
「セツナ……認識。私は『セツナ』」
かくして、私こと『セツナ』は『コレクター』の所有物として生を受け、彼のために尽力する日々が始まるのだった。
さて、私が主人との邂逅を果たしている間だんまりを決め込んでくれていた、頭に響く声のほうに意識を向ける。
『おっ、挨拶は終わったか?お疲れさん』
(……あなたは?)
『オレか?まあ、むしろオレが聞きたいぐらいなんだが……そうだな。オマエの体は、元々人形だって話はしたよな?』
(うん)
『オレはずっとその人形にいた。オマエと同じ、レネゲイドビーイングってヤツだ』
彼は私のお仲間なのだという。力が弱く、今の私のように人型にはなれなかったが、ずっとこの人形の中で外を見ていたとのこと。
(私、お邪魔した?)
『あー……いや、オマエは悪くないよ。この体にオマエを入れたのはあのオッサン……オマエのご主人だからな』
(そう……ありがとう)
『気にするな。それより、オレもずっと一人で退屈だったんだ。セツナ、話し相手になってくれないか?』
(うん、いいよ。喜んで)
こうして、ご主人との生活の裏で奇妙な同居生活が始まった。
彼はそれなりに物知りで、一般常識に疎い私にいろいろと解説・説明してくれた。ご主人は些か言葉が足りないため、中にいる彼の存在はとてもありがたかった。
ご主人とは違う、信頼の感情。
いつからか、私は彼を家族と思うようになった。
『コレクターにオレを?………やめとこう。オレのことは、セツナとオレの内緒にしようぜ。他の仲間にも秘密だ』
(どうして?私は、あなたをみんなに紹介したい)
『なんとなく、だが……知られるとマズい気がするんだよ。ごめん、これ以上は言えない』
(……わかった。あなたがそう言うなら)
『すまないな』
——後に、彼は起死回生の一手となる。
A42-S
『こりゃいいな。A42-S、だったか?これからオレの住処に……ん?』
(どうしたの)
『コイツ、オレたちと同じ力を感じるぞ。この機械、もしかして元は生きてたのか……?』
(……あり得る。ご主人ならやりかねない)
「どうしたセツナ。気に入らなかったかい?」
ご主人から渡された、新たな仕事道具。
見つめながら中の彼と話していると、ご主人に怪しまれた。大丈夫、こういうときの返答は心得ている。
「うん」
『おい』
即答するのだ。こうすれば大体場が白けて有耶無耶になってくれる。ふふん。
「そ、そうか……即断即決は君の長所だが、もう少し僕のことも考慮してくれないかな?ほら、どこが気に入らないんだい?」
「……性能については理解した。これから仕事をこなすのに、十二分のスペックと言える。そこに文句はないよ。ただ…………」
「ただ?」
さて、適当に答えたからリカバリーに困る。強いて気に入らないところ………あ。
「色」
「色?」
『色ぉ?』
「うん、白いのがやだ。もっとトゲトゲしい色がいい」
「トゲトゲ……全く、君の感性はよくわからないな。ペイントは後で好きにしていいから、今はそれを着けてみてくれるかい?」
「わかった」
『おいセッちゃん。オレ白いの結構気に入ってるんだけど、オマエ本当に塗り替えたりしたいよな?……セッちゃん?セツナさん?』
言われたとおり白いキカイを背中に着けた、その瞬間。
——ガキン!ガキン!ガション!
背中のキカイがすごい音をたてた。これは……変形?
「……ふふ、ふはははは!やはり君はすばらしい!こうも簡単に適合するとは!」
「ご主人、どういうこと?」
「この装備は特殊な加工をしていてね。レネゲイドに適合しなかったら、あまりの負荷で扱えないどころか侵蝕が大きく進んでしまうんだ。現にA13、A27の子は即座にジャーム化してしまった」
「……………」
『相変わらずマッドだな。度し難いぜ』
「それ以外も、ジャーム化しないまでもスペックを落とさなければ扱える子はいなかった。だけど——だけど、君は違う!A42番機、そこに付随するSの文字は伊達じゃない。今の僕が持つ技術を全てつぎ込んだ証、いわばハイエンドモデルだ。君はその負荷に耐えるどころか、即座に適応した!これが笑わずにいられるか!?ふはは、はーっははは!!」
哄笑を上げるご主人を無視して、背中の翼に意識を向ける。
私に適合したらしい、白い翼。だけど、なんとなく……私との繋がりは、薄いような気がする。
『ああ。セッちゃんのその感覚、間違っちゃいない。コイツはオレに適合しているんだ』
(やっぱり。この体は、あなたのものだから)
『ブラックドッグ、モルフェウス……だったか。オレのシンドロームと相性がいいんだろうな、コイツは。今その体はセッちゃんのものだが、ガワはオレだ。中身より器を重視したシロモノなんだろう』
(まあ、別に使えるから問題ない)
『だな。それに、オレが住むにはピッタリのオモチャだ』
(……やっぱり、出ていっちゃうの?寂しい)
『おいおい、もう決めたことだろ?というかこの感じだと、離れ離れにはならんだろうよ。ほれ』
そう言われて、ご主人のほうに意識を戻す。いつの間にかご主人は落ち着いて、普通の説明モードになっていた。やばい、話聞いてなかった。
「——つまり、君にはA42-Sのデータを記録・報告してほしいんだ。これからは、なるべく装着して過ごしてくれ」
「……!了解」
『な?』
よかった。合法的に彼と一緒にいられるようで一安心。
それから、私の新たな任務や武装についてご主人から説明を受け、ようやく解放された。
長い話のうちに、中の彼はとっくに引っ越しを済ませてしまい私の中からいなくなった。彼の声は、背中のA42-Sに意識を向ければ聞こえてくる。
『……よし、AIプログラムの上書き完了。これからは、オレがセッちゃんを補佐するぜ』
「頼もしい。これからも、よろしくね」
『おう。……そうだな、そろそろオレも何か名前を名乗ってみるか。ずっと名無しってのも不便だろ』
「確かに。どうする?考えはあるの?」
『ふふふ、実はもう考えてあるのさ。このA42-Sは白い機体、つまりはそこに宿るオレも白。白にちなんで、【アルビオン】ってのはどうだ?』
「白い大地……だったっけ?うん、かっこいいと思う。えーっとペンキは……」
『へへ、よせやい。……だからさ、セッちゃん。白いのがアイデンティティだから、な?ペイントするのは……な?』
「あ、あったあった。赤とかいいかも。あ、黒もイカつくてトゲトゲしてるかな?」
『後生だ!!セッちゃん、後生だから!!せめて白いトコは残し…………アーーーーーーッッ!!!』
FILE 1.家族とは
「ご主人。買ってきたよ」
「ああ、ありがとうセツナ。悪いね、いま手が離せなくて」
手提げの紙袋をひとつご主人に渡す。言われるがままに研究所から1番近い店に行って買ってきた食べ物。手元には、あと3つ残っている。
「構わない。残りは?」
「当直のみんなで食べてくれ。今日は給仕担当の子が非番だろう?僕はこのとおり、ここから離れられないからね。既製品で悪いけど、味は保証するよ」
「わかった。ありがとう、ご主人」
「すまないね」と言ってデスクに向き直ったご主人を見届け、私は研究室を出る。
……ご主人、根を詰めすぎて倒れないといいけど。まあ、そうなったら無理にでも寝かせるか。
そんな事を考えながら歩いていると、1体のドールズと出会った。
「あっ、セツナ姉さん!おかえり〜!」
「……アリア?」
アリア。私のすぐ後にここに配属されたドールズ。人懐っこく、私を『姉さん』と呼んで慕ってくれる個体だ。
「今日は非番だったでしょう、あなた。何をしているの?」
「えっへへ〜。姉さんがラボから飛んでいくの見ちゃったから、気になって出てきたの。……その紙袋がご用事?」
「うん。『ジャンクフード』っていう食べ物が入ってる。これから当直で食べ——」
「たべもの!?私も、私も食べたい!」
「——そう言うと思った。……そうね、多めに買ってあるしいいでしょう。あなたも来なさい」
「わーい!ありがとー!姉さんだいすきー!」
「……………」
連れ立って廊下を歩く。彼女の話に相槌を打ちながら、考えることはみんなとの関係性。
——私は、きっと慕われている方だと思う。多くの後輩ドールズたちに『セツナ姉』『姉さん』と呼ばれるだけはあり、頼りにされているのだろう。先達のドールズも、時折頭を撫でたりとまるで姉妹のように可愛がってくれる。それは、悪い気はしない。
けど、それでも——私は、どうしても彼女たちを家族だとは思えないのだ。それは、ご主人に対してもそう。
ご主人が私を含めたドールズを見る目には、ただの好意だけでなく親愛も込められているとわかる。しかし、どこまでいっても私にとってドールズは『同僚』で、ご主人は『主』だ。
大切ではある。ご主人には恩義も忠義もあるし、ドールズたちだって失いたくない。それは間違いないのに、どうしても周囲と自分の間で認識のズレを感じてしまうのだ。
その日の夜。
『別にいいんじゃないか?お互いをどう思うかなんて、それぞれの勝手だろ』
「そうなの?」
悩みをアルに持ち込んでみたら、存外ばっさりした意見が返ってきた。
『そうそう。そもそもオレたちは、ニンゲンみたいにしっかり親子とかきょうだいやってるワケじゃないんだ。今の関係に問題ないのなら、気にしなくていいと思うぜ』
「……不可解。私がアルに向ける感情と、ご主人たちに向ける感情は別物。これは断言できる」
『えっ、そうなの?……ちなみにどんなだ?』
「信頼、適当、安心感。これは、きっと親愛」
不思議だ。私とアル、ドールズ、そしてご主人との距離感にそれほど差は感じない。なのに、アルにだけは親愛の感情を持っている。これは、いったいどうしてなのだろう。
『そ、そうか。まあオレも——待てセッちゃん、オマエ今適当って言った?』
「しまった、口が滑った。言ってないよ」
『口が滑ったは言ってるんだよ!オイ!適当ってどういうことだ!?』
「フスーフスー」
『吹けてないだろその口笛!セッちゃん!?こっち見なさいセッちゃん!!』
「ありがとう、ねえさん…………わたし、しあわ、せ……だっ———」
私の腕の中で、その機能を停止した人形。
ご主人の命令で、彼女が彼女でなくなる前にこの手で引導を渡した。
私は、ドールズの家族ではない。
私は、ご主人の子ではない。
ならば、この締め付けられるような胸の痛みは。
従うべき主への憤りは。
——頬を伝う、一筋の涙は。
いったい、何と形容すべきなのだろう。
FILE 2.通常作戦 紅き凶翼
「やばいやばいやばーい!」
「うわわ、もう来てるよーっ!」
「逃がすものかっ!!」
ここはとある敵対組織の研究所。
今日の仕事は、ここの研究データを奪取すること。
私を含めた3体のドールズで忍び込み、恙なく研究データを盗み出した——のはいいものの、護衛のUGNエージェントに見つかっちゃって今必死に逃げている。
「おのれ許さんぞFHども!そのデータは未来を担うためのものなのだ!貴様らなんぞに渡っていいものではない!!」
「あ、あのオジサン速すぎない!?なんでウチらのブースターより速いの!?」
「セツナ姉ぇ!なんとかして~!!」
並走する仲間に助けを求められた。う~ん、あんまり攻撃はしたくないんだけどな。私だけなら別に逃げられるし。
『……薄情すぎないかセッちゃん。流石に助けてやらない?』
(でもそろそろ充電尽きそう。帰れないかも)
『オマエ体内発電あるじゃん、まだまだ余裕だろ』
(……忘れてた。じゃあやろう)
『もうちょっと考えてから決めようぜ?』
(善処する。制御権限を)
『権限譲渡。まずは銃でいいか?』
(権限継承。うん、それでいこう)
前言撤回、ついでに急制動して反転。爆速おじさんに相対する。
「2人は先に行って。必ずご主人にそのデータを」
「わかった!ごめんなさい、あたしのポカで……!」
「別にいい。早く」
「行こう!セツナ姉ぇの邪魔になっちゃうよ!」
「う、うん!姉さん、どうか無事で……!」
「行かせるものか……なに!?」
背後の2人に向けた攻撃を、銃弾で撃ち落とした。
そのままA42-Sを展開して爆速おじさんを威嚇。おじさんは油断なくこちらを睨んでいる。
「その光る赤い翼……そうか、貴様が紅き凶翼か」
「…………」
(ろーと……?)
『オマエのことだろうよ』
(私、セツナ)
『知ってるよ。あれだ、敵さんがオマエを呼ぶためにつけたあだ名ってやつだ』
ろーとふりゅーげる……ふりゅーげる、か。ちょっとトゲトゲっぽくていいかも。
「ちょうどいい、貴様を排除すれば大きく戦力を削げる。私と相まみえたことを後悔するがいい!」
「……やれるものならやってみろ。当機は、強い」
「ふん、減らず口を……!」
構えるおじさんの手元には得物がない。レネゲイドによる中~遠距離攻撃がメインと見える。ならば同じ土俵に立つのは愚策。
「換装、レイピア」
「剣だと……?」
「ルミナスキャリアー全力稼働。
——一撃、一瞬で終わらせる」
さあ、爆速おじさん。当機の速度についてこられるか!!
「——もう聞くまでもないけど、一応君の口から報告してもらおうかな。結果は?」
「……仕留めきれなかったうえ、レイピアは損壊。なんとか逃げてきた」
「まあ、作戦は成功したし、君が生きて帰ってきてくれたのはよかったよ。けれど、もう少し丁寧に対処しようね?その場面ならレイピアよりも棍のほうがクドクドクドクド」
ご主人に説教されるはめになった。
あのおじさん強すぎ。
FILE 3.ラピス
「セツナ。これを君に預ける」
「新しい人形だ。僕は忙しい、君の方で運用してくれ」
唐突にご主人がそう言って差し出してきた、碧い髪の少女。
大した説明もされないまま連れてこられたであろう彼女は、緊張の面持ちでこちらを見上げている。
(編集中)
FILE 4.アロンダイト
——空に光を見た。
『まったく、最近のオッサンは酷いにも程があるな……あれじゃもう、ラピスももたねえぞ』
「……なんとかしたい。けど、私は」
『ああ。オレたちの武装はオッサンに管理されちまってる。オレの制御下にあるのはこのウイングパックだけ………このままだと、いくら反抗してもスイッチひとつで終わりだ』
深夜、研究所の屋上。誰も近寄らないこの場所で、私とアルは秘密の話をする。話題は毎度、ドールズたちのこと。
——最初は親愛なんて持っていなかった仲間たち。けれど私は、数々の喪失を経てようやく気づいた。彼女たちは、間違いなく家族だったと。
……気づいたときには、既に手遅れだったけれど。
「うん。……ご主人は、変わってしまった。マッドなのは昔からだったけど、それでも私たちへの愛情は確かにあった。だけど今は……」
『オマエたちを道具としか見てないよな、絶対。セッちゃん、ラピス以外でマトモに動くドールズってまだいたか?』
「…………」フルフル
『……だよな』
Aシリーズを駆るドールズは、先月の任務で最後の1体が稼働を停止した。今や、A42-SとA51-Pを除くAIDA-Aはドールズではない人形たちが装備・運用している。
彼らはレネゲイドビーイングではあるが、ご主人の改造によりその意思を薄められた半オートマタ。家族とは言えない純粋な兵力だ。今はまだ私を隊長として運用されているが、彼らも私が反抗したとあれば躊躇なく襲いかかってくるだろう。
——駄目だ。控えめに言って詰んでいる。ご主人だけならまだしも、武装のない状態で50体近い相手から逃げることは不可能だ。
「……アリア、トパーズ。それに……みんな」
どうしたらいい?と、聳え立つ墓標に問いかける。無論、死人に口はない。
優しかった彼女たち。守れなかった姉妹たち。
その忘れ形見だけは、この手で守りたい。……けれど、私は無力だ。
ご主人なしには、戦うことすらできない。
いくら拳を握っても、その手にはなにも掴めない。
後悔と悔恨ばかりが募ってゆく。
『……今日はもう休もう。オマエも連日の任務で疲れてるだろ』
「…………うん」
握り拳をほどき、墓標に背を向ける。
なんとなしに、空を見上げた。もうすぐ夜明けだ。薄ら明るい空には雲一つ
——空に光を見た。
「……え?今、空が…」
『雷みたいな音もしたぞ……なんだってんだ?』
次の瞬間、ドクンとなにかが私の中で揺れた。
「あ、ぐっ!?うう、ぐうぁっ………!?」
『セッちゃん!?おい、セツナ!?どうした!?』
「わから、ない……わたしのっ、なかでっ…うあああっ!?」
熱い。体が燃えるように熱い。チリチリと肌を灼く痛みと、体内の得も言われぬ強烈な不快感が私を襲う。
あまりの痛みに意識を手放しそうになる。けれど、同時にこう直感した。
——この苦しみは、何かを生み出そうとしている、と。
「あ、あ、あ……わか、った………」
『待って何を理解したんだセッちゃん!!』
「うまれ、る……わたしの、なかからっ……!」
『生まれる!?オマエ生殖機能ないだろ!?しっかりしてくれセッちゃん!!』
「アル……てつだ、って………」
『オレが!?えーと、えーと、えーと……そうだ、あれだ!ラマーズ呼吸ってヤツだ!ほらヒッヒッフー、ヒッヒッフー』
「ひっ…ひっ…ふー………ひっ、ひっ、ふー……!」
言われたとおりに呼吸を整えていると、だんだん体内のナニカがお腹のあたりに落ち着いていくのがわかる。
そうしてゆっくりと体の熱や不快感が薄れてゆき——やがて、すぽんっ!と体からそのナニカが飛び出した。
「ああっ!?う、うまれ、たぁ………はぁ、はぁ」
『ウソだろこれでうまくいくのかよ……』
「アル、ありがとう……助かったよ」
『いや、うん、めっちゃ複雑なんだけど…で、なんだったんだ?』
出てきたものを見る。最初は光に包まれていたソレは、既にそのヴェールを剝がしていた。
眼前に浮遊しているのは——一振りの、とても長い剣。
「剣……だ」
『えらく長いな……セッちゃん以上じゃないか?しかもなんかおかしいぞ。見た目は刀っぽいが、刃がない』
「そこだけ削れてる?どうなってるんだろう」
突然現れた、刃のない謎の剣。でも私は——きっとアルも——これが危険なものだとは、微塵も思わなかった。
迷いなく柄を握る。その瞬間、刃の部分に一条の光が宿った。
「おお、すごい」
『……今オマエに反応したな。じゃあやっぱり、コイツはセッちゃんのものってことか』
「うん。そうみたい」
軽く振ってみると、驚くほど手に馴染んだ。まるで長年愛用していたかのように違和感なく振るえる。
これがあれば、他の武装なんてなくても——
「……アル」
『ああ。こいつならいける』
私たちは確信した。この剣は、現状を打破するための大きな足掛かりになると。
降って湧いた、大きな力。これが『ミストルティン』という新たなシンドロームに目覚めたことによるものとわかるのは、まだ先の話。
今はただ、この力に意味を持たせるのみ。
——アロンダイト。
何よりも強い剣であれ、そう願ってつけた最強の騎士の剣にあやかった銘。
(みんな、どうか見ていて。必ずあの子を——)
墓標に誓いを捧げる。この剣の、力の役割は決まった。
救うために、守るために——
FILE 5.そして紅き翼は燃え盛る
「――ご主人、それは」
「まったく、君のような勘のいい人形は嫌いだよ」
「ラピスは君を超える逸材だ。ならばより強力な強化を施すのは自明の理」
「その結果、多少侵蝕が抑えられなくても……仕方ないだろう?」
「……おねえ、ちゃん」
「――ごしゅじぃいいぃィィああアァアアア゛ア゛ア゛ッッッ!!!」
「ご主人――いや、コレクター!!貴様に対する情など、とうに消え失せた!!これより当機の全霊をもって、貴様に叛逆するッッ!!」
「やれるものならやるがいい!君の装備は誰のものか、忘れたかい!?」
「………いや、待て。なんだ……なんだその武器は!!」
「顕現せよ――アロンダイト」
「眼前の存在を喰らい尽くせッッ!!」
レネゲイドウィッチ☆セツナちゃん
久遠の夢の第二クール目で登場……するはずだった、あかつき小学校○年生の転校生。
ダークヒーローであるセツナちゃんが、ほ〇らちゃん的な役割で物語をかき乱してゆく。
〇セツナ(刹那)
その正体は悪の組織ファルスハーツによって生み出された、敵側のレネゲイドウィッチ「レネ・モーメント」!
コレクターの部下として忍び込んだスパイだが、実際は裏でファルスハーツの妨害工作をしている。
夜や戦闘後に度々久遠の前に現れては、意味深な言葉やアドバイスを残して去ってゆく。
たぶん一回戦った後に寝返って協力するようになる。どちらかといえばプ〇ヤの〇遊かも?
戦闘スタイルが基本的にメカメカしい武器でのインファイトなので、女児にはやや不評。
〇アル
久遠の夢なので登場しない。この夢の中ではランドセルを模した変身用アイテム。
兵装データ
- アロンダイト
- ミストルティンの力で顕現する日本刀型ビームサーベル。セツナにしか扱えず、セツナはこれ以外の武器を扱えない。全長約180cm、刀身部分だけで約150cm。
- ウイングパック
- 推進機・戦闘補佐AIを搭載した飛行ユニット。基本は畳まれた状態で背負っている。
- スラスター
- 超科学力で作成された小型の噴進式推進機。重力圏での飛行を可能とする。
- ルミナスキャリアー
- ジェット噴進機構の超加速推進機。ブラックドッグの力を最大限に利用し、一瞬でトップスピードに達することが可能。過剰に流出したレネゲイドウイルスが翼のような光を放つ。
- AIDA
- 人工知能搭載型の戦闘補佐デバイス。本来その自我は希薄なはずだが……?
- バトルスーツ
- 瞬時に換装可能な戦闘用スーツ。爆発的な推進力に耐える性能を持っている。
- 三節棍
- 可変式の棍。強力な電撃の力を持つ。現在は装備不可。
- ヴァジュラ
- ダンベルのような形状の一対の器具。指向性を持つ電撃攻撃が可能。現在は装備不可。
- レールガン
- 電磁力で実弾を放つ大型長銃。威力の強弱を調節できる。現在は装備不可。
- レイピア
- 刺突に特化した二振りの剣。爆発的な推進力であらゆる物体を貫く。現在は装備不可。
- デザートイーグル
- 大型の二丁拳銃。AIDAとのリンクで取り回しを向上させている。現在は装備不可。
- チェーンソー
- 伐採用の大型チェーンソー。主に施設の破壊に用いられる。現在は装備不可。
- グレネード
- 手持ちの炸裂爆弾。モルフェウスの砂を込めることで爆発力を強化できる。現在は装備不可。
- 機動防盾
- コンパクトに折り畳める盾。特殊コーティングで防御力が大幅に強化されている。現在は装備不可。
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