履歴
俺の名は藤本瞬。学園に通う高校三年生―――・・・だが、これはあくまで表向き・・・「奴ら」の目を欺く仮の姿だ。
「奴ら」とは、そう。人類淘汰を目論む秘密結社―――・・・「エマヌエル」!!
狙いは俺の左腕に宿る開闢のフォース「シャイニング・ペガサス」
「奴ら」はこの力を奪い、新世界を創造するつもりだ!
それに「奴ら」だけじゃない―――・・・俺の平穏を脅かす組織は他にも存在する・・・。
実を言うと俺には前世の記憶がある・・・いや、正確に説明するなら俺は異なる人生を5回経験している。
1回目の人生は浮遊大陸「アルヴヘイム」で氷雪系魔法を極め、「ブラック・アイス」の称号を得た。
しかし大魔導士となった俺は、優秀な魔法使いによる世界支配を目論む組織「ランドロフ」に目を付けられ、組織との戦いを余儀なくされた。
「奴ら」は俺の逆鱗に触れたため、組織は跡形もなく壊滅した―――・・・だが「奴ら」は雑草のようにしぶとく、世界線を越えてまで俺を追いかけている・・・。
なぜなら、奴らの「人類選民化計画」には俺の右目に宿る神のヴィジョン「エレメンタル・サイト」が必要だからな・・・。
2回目の人生は弱肉強食の軍事帝国「イプシロン」の孤児から始まった・・・。
だが、実は俺の正体は皇帝の実の息子であることが判明し、それからは第三皇子「アルベルト・カイザー」として戦前に自ら立ち、皇剣「イプシロン」を振るった。
後に大陸に存在するすべての国家を併合し、世界に安寧をもたらした功績が認められて、俺は「真皇帝」の名誉を女神から頂いた―――・・・しかし貧民であった俺が「真皇帝」になったことが許せない兄弟とその派閥が、今なお俺の命を狙っている。
「彼ら」は俺のスピリッツに宿る「イプシロン」を手に入れることで正当な王位継承権を得るつもりだ!
3回目の人生は現代日本に極めて近似した世界「ネオ・ジパング」にて、様々な闇ギャンブルを取り仕切る闇の組織「ゴドリック」の会員であり、「魂喰らい」の異名を持った天才ギャンブラーとして生きていた・・・。
当時の俺は生まれながらの虚弱体質でこそあるが、並外れた頭脳と観察力を持ち、駆け引きも一流、セカンドディールなどのイカサマ技術―――・・・そして何よりも、あらゆる窮地を打開する「天運」を駆使してありとあらゆる闇ギャンブラーを倒してきた。
しかし「天運」を以てしても仲間には恵まれなかった。孤独に戦いを続けた俺はいつしか他人に弱さを見せるようになり、そこを「敵」に突かれてしまった。
「敵」とは、「ゴドリック」のNo.2であり、「骸喰らい」の異名を持つ「吉祥寺和平」―――・・・奴は俺が所有していた、旧世界のオーバーテクノロジーや歴史を全て記載した情報カード「ロスト・レコード」を奪うために仲間を装って俺に迫ってきた。
俺は死ぬ間際に、辛うじて「ロスト・レコード」の破壊に成功したため「骸喰らい」の手に渡ることは防いだ・・・。
しかし、俺の天才的な頭脳が「ロスト・レコード」の内容を全て記憶しているため、奴は「ゴドリック」が旧世界の技術を元に開発していた時空転移装置「バック・トゥ・ザ・ディメンション」を使い、日本にいる俺を殺そうとしているーーー・・・狙いは勿論、俺の脳である。
そして4回目の人生、俺はこの世界の日本―――・・・正確には平安時代の貴族として生まれた。俺はかつての人生で手に入れたスキルと、東の大陸から伝来した「仙術」を融合させて「陰陽術」を開発した。そして、日本各地に存在していた数多の魑魅魍魎を討伐していた。「陰陽術」の他にも未来を予知する「天門道」や妖怪の術を分析して生み出した「呪術」など、様々な分野を築き上げた・・・聞くところによると、今日では俺の名前は「安倍晴明」と呼ばれているらしい。
そんな天才的な俺でも、神話時代から復活した八岐大蛇の封印で力を使い果たしてしまい、息絶えてしまった。しかし、安倍晴明の転生体である俺の存在が土御門家に知られてしまい、俺の持つ「始まりの術式」を欲しがる者たちに命を狙われている。
このように、俺は様々な因縁に狙われている。「奴ら」は目的を果たすためならどんな手段も辞さないだろう―――・・・たとえ世界を破壊してでも・・・。
いや、そんな事はさせない・・・世界は俺が守る・・・!
「奴ら」が戦うというのならば、俺も「封印」を解こうじゃないか・・・!
世界に暗悔をもたらす者共よ・・・音にも聞け!刮目せよ!!
神をも超える俺、「オーレギオン」の名のもとに、貴様らの野望を必ず阻止してみせる!!!
さあ!震えるがいい!嘆くがいい!己の過ちを!! そして後悔するが良い!!!俺を敵に回したことに!!!
ハーハッハ!!! ハーーーーハッハッハッハッハ!!!!!!!!
というキャラ設定を胸の内に秘めていることを除けば、ごく普通の高校生―――いわゆる中二病である。