"神恵失いし"グラウル・ベルオロン【ロストダークトロール】
- 知能
- 高い
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 敵対的
- 穢れ
- 4
- 言語
- 交易共通語、汎用蛮族語、巨人語
- 生息地
- 遺跡
- 知名度/弱点値
- 13/19
- 弱点
- 魔法ダメージ+2点
- 先制値
- 14
- 移動速度
- 17
- 生命抵抗力
- 14 (21)
- 精神抵抗力
- 12 (19)
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 拳 | 11 (18) | 2d+12 | 9 (16) | 9 | 77+40 | 23+8 |
特殊能力
[常]剣の欠片=8個(適用済み)
[主]神聖魔法Lv8/魔力13(20)
現在は失われています。
[主]2回攻撃
[常]複数宣言=2回
[常]暗闇の再生=5点
手番の終了時にHPが5点回復します。HPが0以下になるとこの能力は失われます。
[常]弱体化
太陽の下にいる限り、命中力・回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。
[宣]斬り返しⅠ
攻撃が外れた場合、もう一度同じ対象に攻撃を行います。
[宣]乱撃Ⅰ
自身と同じ座標の敵3体までに、同時に近接攻撃を行います。命中力判定に-2のペナルティ修正を受けます。
[補]練技
キャッツアイ、マッスルベアー、ビートルスキン、リカバリィ(5点)を使用します。
[常]戦神への再誓
自身のHPが半分以下になった時、次の自身の手番開始時から、「[宣]斬り返しⅠ」が「[宣]斬り返しⅡ」に、「[宣]乱撃Ⅰ」が「[宣]乱撃Ⅱ」に変化し、打撃点が+2点されて命中力判定と生命・精神抵抗力判定に+1のボーナス修正を得ます。同時に、回避力判定に-2のペナルティ修正を受け、防護点が-3されます。
この能力が効果を発揮してからこの魔物を倒した場合、この魔物から得られる経験点は通常の3倍になります。
戦利品
- 自動
- トロールの血(100G/赤A)
- 2~9
- 宝石(300G/金A)×1d
- 10~
- 奇妙な聖印(3300G/白S)
解説
グラウル・ベルオロンは、前領主であるヴェルデバランが領を治めていた頃から仕え、太守として衛星都市を預かっていたダークトロールです。ダークトロールらしい高い戦闘能力は当然ながら、その知性はバルバロスの中で群を抜いて優れていました。質実剛健な性格と相俟って、ヴェルデバランからの信用も、領民からの信頼も高く立派な人物でした。
そんな彼の凋落は、ウズリの台頭に起因していました。ヴェルデバラン領がウズリに侵略された時、彼もまた衛星都市から軍を上げて戦いに参加するつもりでした。しかし当のヴェルデバランはグラウルに待機を命じ、出兵を許さなかったのです。刻一刻と領地をウズリによって傷つけられる中、グラウルは主君からの命令と惨状を映す現実に苛まれていました。
しかし領都決戦となった時、グラウルは主君の命を破って領都へ援軍を出す決意をしました。例え命に背こうとも、それによって処罰されようともこれ以上の狼藉を見逃す訳にはいかない、と。そうして直属軍と共に領都へと駆けつけました。
領都に辿り着いた時、グラウルの眼には信じられない光景が広がっていました。衛星都市から領都まではわずか一日。そのたった一日の間に、領都はウズリによって蹂躙されていたのです。街の方々から燃え上がる戦火、夥しく広がる死の足跡……そして、影を赤く濡らして地に伏す、竜化した主君の姿。すでに戦いの決着は、敗北で終わっていたのです。
主と領を守る戦いは、その仇討ちに変わってしまった。けれどグラウルは、その一歩を踏み出せずにいました。自身の中では目指すべき頂とも言える力を持った主君を討ち果たした相手。領都の被害に対してウズリの軍勢がまるで見合わないほど少ない事実。それらは、優秀な頭脳を持つがゆえに伴う強靭な理性が、結末を己の無駄死にであると理解させられたのです。そしてグラウルは衛星都市を預かる太守でもあり、歯向かえば自分に任されている民たちも巻き込まれるだろうと予想できました。
だから仕方がなかったのだ、とグラウルに近い者は理解し納得しています。しかし結果としてグラウルは戦うこともなく膝を屈してウズリの軍門へと降ることとなりました。しかしその行いを戦いの神は許さなかった。何よりグラウル自身が自分を許せなかったのです。言い訳はいくつもある。正当な理由もある。けれど失われた神の加護と主君の命に背いたこと、そうまでして守れなかったことが彼を苛み続けていました。
それから今に至るまで、雌伏の時を痛みと共に過ごしてきたグラウルは、亡きヴェルデバランに誓いました。もう戦いから退かない。一度その臣下へ下った以上、例えどれほど愚物の王であろうとも、憎き仇であろうとも、臣下として主君のために戦う、と。
願わくばこの地の新たな主が善き治世(バルバロスにとっての、ですが)を施す者であらんことを、と…自らの敗北を予期しながら。
そしてその時が訪れて、グラウルは動き出しました。可能な限りに勝率を高められるように、可能な限り犠牲を減らせるように、可能な限り民を巻き込まないように。秘密裏に、志を共にする者へ呼びかけ、侵略者へ向ける牙を研ぐ。関与どころか関知すらしない民に限れば、ウズリの支配から逃れた者ならば温情を向けるだろうと、理性的に打算をつけて。