クロノラシルロア
- 知名度
- 形状
- 魔法がかかった謎の羊皮紙を束ねた本
- カテゴリ
- 書物
- 製作時期
- 不明
- 概要
- クロノラシルに関する記録が書かれている
- 効果
-
黄金の時代
始まり
時界樹に住む者たちの歴史の始まりはラクシアができる前、つまり太古であり、どこから現れたのかは今の我々には知る術はない。伝えられることは、時界樹に住む、我々「クロノメリア」の生き様についてのみだろう。
楽園
時界樹は来た時からすでに空洞が出来ており、そこには無数の植物たちが暮らしていた。そのあまりにも美しさに、多くの者たちが移住を決意し、並べく内部を破壊せずに高い階層ごとに居住区を確保した。これから我々の黄金時代が始まったのだ。
生まれる同胞
時界樹の生命力はすさまじく、ましてや川すらも生成して見せた。階層ごとに自然のエリアが異なり、そこからさまざまな植物たちが生まれている。我々クロノメリアもその一部と認識してるのか、同じく多くのクロノメリアも同じように繁殖していった。
それを聞いた我々は大いに歓喜した。居住区の改造
時界樹内の生活に根付いてから幾千幾万の月日が流れ、居住区は大きく発展した。ここからの更なる発展は難しいが、それも次第に越えて行けるようにはなるだろう。時界樹内では我々の外敵になるような生物は一匹も生息してないからだ。
不安の時代
始まりの剣
ある時、突然3つの剣が上空から現れたという報告があった。
その剣は莫大な力を持っており、時界樹周辺をその力で変えていき、そこには生命が誕生していった。
時が過ぎることに知恵も持っていき、我々を除き、人族という我々以外に知恵を持つ種族が誕生し、やがては文明を作り始めていったのだった。分かつ種族
人族の文明の繁栄は凄まじい速度で発展していった。しかし、その際に綻びも生じた。
穢れを持つ種族、蛮族が誕生していたのだった。我々はこの二つの種族を警戒しながら生きる事となった。小さき客人
二つの種族の勢力に怯えながら暮らしている最中、時界樹に小さくも大きな力を持つ者が内部に侵入してきた。
彼女らは「妖精」と呼ばれ、自然と共存している種族らしい。同じ考えを持つ我々と共闘する事も考えていたこともあったのか、同盟も結ぶことが出来た。此処から我々は侵入してきた二つの勢力に対抗するためにともに策を練ったのであった。管理人の誕生
妖精とクロノメリアでの戦略会議で決まったのは「クロノメリアの戦士配備」であった。そのことについては多くの同胞が参加し、訓練を行い、多くの部隊が結成された。後は実戦あるのみなのだが、その分不安もある。勝てるのかも分からぬ勢力、迂闊に挑めば敗北も目に見える。そこで我々は更なる対抗手段を模索し、1階層ごとに「管理人」という精鋭の戦士を置くことにした。アルマリアは我々の言葉で「管理人」という意味である。
蛮行
人族や蛮族との戦いで敗れ、捕虜となった者は拷問を受け、やがては奴らの道具になったことを我々は目撃した。
何とも恐ろしい事か……!それによって友や家族が敵と化する事もあった。
絶望の中、それに対抗するために肉体と精神を鍛えても奴らを喜ばすだけであった。よってクロノメリアは、人族、蛮族の道具と成り果てる前に、己の意識があるうちに自害を選ぶ心構えを持つようになった。一次大戦
人族の侵攻
人族がこの時界樹の「攻略」という名の侵略を始めた。早速「管理人」が行動を始めた。妖精たちが与えてくれた術を習得し、人族の侵入を退けている。何とも素晴らしい結果だろうか、我々は管理人たちの初陣が勝利になったことを大いに喜んだ。
しかし、その後、更なる絶望が我々の前に立ち塞がったのであった。蛮族の侵攻
次は蛮族たちが侵攻を始めた。人族が攻撃に失敗したことを好機に攻め込んできたのだ。
そこで我々は今いる管理人達全員を集結させ、迎撃を行った。何とか退くことが出来たが、内部は改修不可能なくらいにやられていた。どうやら蛮族は破壊と殺戮、闘争を求める部類らしい。これで我々は再び人族と蛮族の恐ろしさを知ったのであった。劣勢化
人族による二回目の侵攻が開始された。その時、管理人たちは上層で待機中だったので誰も抵抗が出来ず、次々と階層が人族の手によって制圧されていった。それに続くかの如く蛮族も再度侵攻を行い、徐々に我々を追い詰めていった。
クロノメリアの武器
我々は圧倒的な力の源を突き止め、奴らが持つ物や術を模した武器なら対抗できるだろうと考えた。
しかし、それは誤りで芳しい効果は得られなかった。次に我々は術を施した武器を作り上げた。効果的に効いたのか、僅かに押し返す事が出来たとの報告があった。この武器は後に「魔剣」と呼ばれるが、我々は「術武具」と呼ぶことにした。恐るべき人物たち
二つの勢力を退く準備を進めるための数回の偵察によってわかったことがあった。
予言によると、やがて神格として奉られる人物らが侵攻している人族勢力の中に幾数人確認されていた。
その中に、我々の味方であった妖精と会話し、彼女らを味方にしている人族の女性がいた。彼女は武器を持たずに妖精と会話し、それらを味方へと変えていた。そう、偵察が一部の妖精が人族側に寝返った瞬間を目撃したのであった。最後の攻勢
我々は着実に追い詰められていた。しかし、それと同時に完成した者もあった。それが「大術武具」である。取り回しが悪いが、少なくともこれで人族と蛮族は倒せるはずと考えていた。それと同時に傷が癒え、さらに精鋭たる管理人たちが結成された。
最高の戦士たちと最高の武具を備え、二つの勢力を時界樹から追い出すため、下層へと突入した。
我々の最後の望みと共に……。二次大戦
砕かれた希望と後悔
下層へと送り出された管理人たちは、誰一人として戻ってこなかった。いや、正しく言うのであるならば、もはや見捨てたに等しい。我々は上層へと逃げ、二つの勢力がこの樹の攻略を諦めることを待つしかなかった。あの時、我々の一部が戦う事を決意していればまた未来が違ったかもしれない。
9階層の陥落
ほどなくして人族と蛮族による総攻撃が始まった。
聖堂は救援の望み無く包囲され、雄々しい戦士たちも皆倒された。
二つの勢力手によって9階層が陥落したことを知った時、我々の血は凍りついてしまった。
大術武具が奴らの手に渡り、クロノメリアの絶滅の危機を迎えたという事を、我々は認めるしかなかった。14階層の陥落
次に狙いを付けたのは、14階層の大都区だった。尽きることなく来る人族と蛮族の前に生き残る者はいなかった。
その日、14階層は陥落し、我々に更なる絶望を奴らが植え付けたのであった。16階層の陥落
我々の軍勢は、最強にして最後の砦である16階層に集結し、確実に来るであろう人族と蛮族の襲撃に備えた。
さほど待つことなく、奴らの総攻撃が始まった。我々が誇る術武具兵たちは次々と倒され、しまいには手に落ち、我々の敵と化した。そして全ては失われた。16階層は陥落し、もはや戦う者たちは誰一人も残っていなかった。時界樹の怒り
二つの勢力は交代で攻めにかかり、互いに敵対してるもののまるで共闘してるかのように衰えを知らずに、僅かに残った者たちがいる18階層へと進撃してきた。多くの者は倒され、もはやこれまでと思った時だった。
突然、時界樹内部で地震が発生し、侵攻してきた二つの勢力が突如消えたのだった。何がどうなってるかは外を見て判断した時、残った者はこの記録を書いている私だけだという事だけだった。時界樹の正体
私が住むこの樹は、時空や異世界を越える力を持つ巨大な樹であることを、陥落した階層にある科学者のいる部屋で発見された。
つまり、この樹は生き続けながら、様々な異世界、時間軸を移動しているという事だった。残された希望
奇跡的に生きていた私はこの記録を残しながら、この7階層に置いておくことにした。次で書くことも無くなってしまうだろう。最後まで生き残り、唯一あったのは孤独であった。話す友もいなければ家族もいない。しかし、希望はあった。19階層の大聖堂に保管してあった「クロノメリアの種」が奪われずに残っていたのだった。だが、ここまで崩壊した場所にはもうクロノメリアは育たないだろう。探したところでどうにもならない。そう考えた時、外を見て思いついたのだった。
私は残された予言を見た。後世の時代、「メリア」という種族が産まれ、人族として繁栄していくところを。しかしその中に僅かながらだが、クロノメリアの遺伝子を継いだメリア少女の姿があった。名は「アルマリア=セブレイ」という。セブレイはクロノメリアたちの用語で「奇跡」と呼ぶ。彼女は「奇跡の管理人」と呼ばれているのだろうか?
私は予言に従い、最後に残った種をやがては「セブレイ大樹海」と呼ばれる森の奥地に繋がる時空の穴に放り投げた。
私の種族の生き残りをかけて……。消える歴史
予言に従い、私は種をまき、役目を終えた。この記録を7階層の部屋に置き、19階にて、祈り続けた。
まいた種から生まれたメリアがここを訪れ、これより先にある上層にいる怪物を倒す奇跡を待つか、永遠に眠る事となる。
20階には人族か蛮族か分からないが、最後の抵抗として怪物を最上階に放ったらしい。
我々クロノメリアの歴史は恐らくここで終わる事になるだろう。
私は最後のクロノメリア「A-オプテリス」は最後の一人になっても、なお静かな大聖堂の中で祈り続けてるであろう