ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ユナ - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ユナ

プレイヤー:マタタビ

見果てぬ闇の中でも、前に踏み出す勇気を!」

種族
グラスランナー(アリーシャ)
年齢
15
性別
種族特徴
[マナ不干渉][虫や植物との意思疎通]
生まれ
野伏
信仰
“月神”シーン
ランク
穢れ
0
12
1
12
5
7
2
15
3
18
成長
10
成長
9
成長
2
成長
6
成長
0
成長
4
器用度
27
敏捷度
28
筋力
5
生命力
22
知力
15
精神力
34
増強
1
増強
増強
増強
6
増強
増強
器用度
4
敏捷度
4
筋力
0
生命力
4
知力
2
精神力
5
生命抵抗
14+1=15
精神抵抗
15+3=18
HP
58+17=75
MP
なし
冒険者レベル
10

経験点

使用
47,000
残り
580
総計
47,580

技能

グラップラー
10
コンジャラー
6
エンハンサー
6
レンジャー
3

一般技能 合計レベル:10

防具職人
5
踊り子
3
探検家
2

戦闘特技

  • 《鎧貫きⅡ》
  • 《抵抗強化Ⅰ》
  • 《マルチアクション》
  • 《頑強》
  • 《命中強化Ⅰ》
  • 《追加攻撃》
  • 《カウンター》

秘伝

  • 《鉄拳鈍輝》
  • 《鉄砂拳響》
  • 《一撃万破・鉄砂崩拳》
  • 勇者/ユナ
  • 《篝火》
  • 《再燃》
  • 《黒蓮華》
  • 星の加護・黒攻防殻
  • 武踊:深淵を覗くときモンストラスロア

練技

  • [補][準]【ガゼルフット】
  • [補]【キャッツアイ】
  • [補]【マッスルベアー】
  • [補][準]【アンチボディ】
  • [補]【リカバリィ】
  • [補]【ワイドウィング】

判定パッケージ

レンジャー技能レベル3 技巧 7
運動 7
観察 5
魔物知識
0
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
28+2=30 m
全力移動
90 m

言語

会話読文
交易共通語
グラスランナー語
ソレイユ語
魔法文明語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
コンジャラー技能レベル6 操霊魔法 8 8 +0 知力+2
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
グラップラー技能レベル10 5 14 10
《命中強化Ⅰ》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 備考
鉄砂拳 1H拳 0 +1=16 10 12 10
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
グラップラー技能レベル10 5 14
防具 必筋 回避力 防護点 備考
ミモレの布鎧 2 +2 2 専用
合計:グラップラー/すべての防具・効果 16 2
装飾品 効果
ラル=ヴェイネの羽冠 忘れず使おう、毎ターン。手番終了時にMP6消費で追加ターンチャーンス!
スマルティエの仮面 スマルティエ
スマルティエの耳飾り スマルティエ
スマルティエの銀鈴 スマルティエ/その他枠+1
スマルティエの風切り布 スマルティエ/1ラウンドの間、命中回避+2
背中 野伏のセービングマント 回避・抵抗失敗で魔法ダメージ-4燃え尽きました
スマルティエの風切り布 スマルティエ/1ラウンドの間、命中回避+2
右手 器用指輪 指輪・腕輪枠
左手 正しき信念のリング 信念は曲げない! 精神抵抗力+2
スマルティエの武道帯 専用(HP)スマルティエ
スマルティエのブーツ スマルティエ
スマルティエの銀鈴 スマルティエ/その他枠+1
魔法の発動体 君、最近戦闘中の出番無くない?
所持金
267 G
預金/借金
G

所持品

勇者

勇者の証・技体心

チャットパレット

バフデバフ管理スプシ
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1i1sPaM5RiQfPXpblHI5Y8yb_nH_6qCMAVrdBskYarcQ/edit?gid=0#gid=0

装備品(非装備)

宿り木の棒杖 ×1
アルケミーキット ×1
スマルティエの器用指輪
器用指輪 ×8
敏捷指輪 ×1
ウェポンホルダー
カードシューター

冒険者道具

マナチャージクリスタル(5) ×4
真語魔法の教科書 ×1
操霊魔法の教科書 ×1
魔動機術の教科書 ×1
森羅魔法の教科書 ×1
錬金術の教科書 ×1
聖印(シーン)

消耗品

冒険者セット ×1
救命草 ×5
アウェイクンポーション ×2
魔晶石(3) ×20
おやつ ×5(1G×5個)
保存食 ×3,600G分
陽光 Ⅰ×7 Ⅱ×5
月光 Ⅰ×7 Ⅱ×5

共有財産

勇者A共有財産

NPC

カイ
・マザー(孤児院の長)
・ラヴィア(食糧庫の管理人)
・ダフニ(カイの母親)
・シャガ(カイの父親)

名誉点
840
ランク

名誉アイテム

点数
秘伝0
ヴァグランツ0
カスロット豪砂拳・バタス派0
勇者0
スマルティエの武道帯専用化HP50
野伏のセービングマント30
魔法の発動体専用化100
ミモレの布鎧専用化50

容姿・経歴・その他メモ

キャラクター

「私はヤドラ族のユナ!」
幼い頃、砂漠の廃墟でヤドラに拾われ、以後ヤドラ族で育てられた。
拾われてから10年後、成人した彼女はアルフレイム中を旅するべくカスロット砂漠を離れる決意をするが……?

性格・考え方

「冒険のおやつは5ガメルまでだよ」
明るく元気なお日様ガールです。※シーン信者

◾️戦闘中
戦闘中は意識を戦闘モードに切り替えて、きりっとした表情に変わり、口調も「ですます」調に変えます(PLの好物)。口調を変えるのは少しでも憧れの師匠を真似るためです。

◾️悩み事
普段は悩み事なんてまるでないように明るく振る舞っていますが、自分が師匠達と比べたらちっぽけな力しか持っていないのに勇者なんて大層な肩書きで呼ばれることに引け目を感じています。今は理想の自分に近づくため鋭意修行中です。

◾️戦士としての心構え
砂漠を守る戦士の里で育ち、戦いのいろはを叩き込まれているため、戦士としての心構えや覚悟はバッチリです。どんなに辛い戦いや悲しい戦いだったとしても、守護者として、守るべきもののために拳を振ります。

◾️死生観について
死は後戻りの困難な通過点で、新しい旅の始まりのひとつだと考えています。旅立ちの日まで悔いの無いように生き抜くことが大切だと思っていて、やり残したことがあるならきっとそれは新しい旅に出る前に終わらせるべきだと、蘇生には肯定的です。

追加データ

奈落アビス祝福のろい
勇者

戦法

「ヤドラの拳は破邪の拳。如何なる悪も逃しません」
しぶとく生き残りつつ、味方への支援と敵の防護点破壊を行う支援型グラップラー。
◾️当初の想定
・一撃万破とアマラスで防護点を減らして味方の火力を底上げする。
・鉄砂崩拳の火力が高いので、セルフで火力を出すこともできる。
◾️びっくりドッキリ勇者パワーをもらったので
・ゆなぱーんちで自傷して再燃を発動して判定回数を増加させ、安定した高打点を叩き出しつつ、敵のMPをちゅーちゅーしながら、防護点を破壊する……パンチ1発に盛り過ぎじゃないか???
・なんか最近転移能力ももらったらしい。主動作能力だけどいざという時に状況の打開に使えるかもしれないから忘れないようにしよう!

■勇者の紋章強化
〈再燃〉が1回の戦闘で2回できるようになって、自由度が爆上がりした。
GMに秘匿でこそこそ話したら10分後くらいに勇者の紋章が強化されたっぽい?(2025/4/25 21:45こそこそ話→21:55勇者の紋章編集)

成長方針全般の検討

成長方針(PL検討用)

技能方針

◾️レベル13を最優先で
戦闘中の判定を安定させることが非常に重要(攻撃回数が少ない・被ダメが大きい)なこと、HPがそのまま火力に変換できること、《バトルマスター》習得でできることが大幅に増えることから、グラップラーレベルを最速で13にすることを目標にする。

◾️コンジャっていいよね
ダメージ無効化の【スケープドール】と非常に相性が良いので、グラップラーレベルを上げ切ったらコンジャラーを伸ばしていく。

◾️流石に取れないかな?
余裕があればレンジャーを伸ばして《不屈》《ポーションマスター》のハッピーセットを持っておきたい。
《練体の極意》に合わせて練技も伸ばしていきたい。

戦闘特技方針

・HPをリソースとして戦うことから、《頑強》系の価値が高い。
・グラランの魔法戦士ということでMP管理が重要なため、《魔晶石の達人》《練体の極意》を確保していきたい。極意についてはRP的な観点からの習得の意味が強めなので、最悪切ることも検討。
1:鎧貫きⅡ
3:抵抗強化Ⅱ
5:マルチアクション
7:頑強
9:命中強化Ⅱ
11:超頑強
13:魔晶石の達人
15:練体の極意
メメント・モリ(使えたらいいなのやつ)

名誉点方針

今はまだ雌伏の時……。時が来るまではなるべく多めに貯めておきたいよね。

師匠・可能性のお話

ヤドラ
旅立たなかった場合の数十年後

一般技能

☆防具職人
ヤドラ族は閉鎖的な部族のため、装備品は自分たちで作っています。なぜかヤドラ族の住む遺跡内に優れた鍛冶施設があることも、自給自足の要因の一つです。一体何ランティス王国の名残りなんだ……?
ユナも部族の一員として、幼い頃より職人仕事を学んできました。
☆踊り子
関係が(ある程度)改善したソレイユ族との交流で、ソレイユ族のぞくちょーから教わりました。ユナがぞくちょーに懐いていたのを目撃したヤドラはとても嫌そうな顔をしていたようです。
☆探検家
年上の友達であり、ウルシラからカスロット砂漠までの一人旅をしたこともある先輩冒険者のミーティアから、旅立つその日のために旅の心得を学びました。

関係者

「たのもー!」

・ミュート
勇者。マジメなやつめって思ってる。巨人化した姿はかっこいいのでお気に入り。君さてはポンコツだなって最近思い始めてる。
・シュテルン
勇者。イケメンで優しいお兄ちゃんだけどナンパ野郎だなって思ってる。現地で何人のロリを引っ掛けるんだろうというのがユナの密かな心配事。あとユナは熟女ではない。
・ミレス
勇者。根暗でしょうがねえやっちゃなって思ったけど結構強いし料理が美味しいので見直してる。ユナはこやつの本名をミレスだと思ってる。なんでみんなミレスさんのことハルトって呼んでるの?
・ルル
勇者。早く会いたいな。
・オラクル
彼女。太ももをぺしんってすると良い声で鳴く。
・アラム
先生。将来的に自分たちの活躍をまとめた叙事詩を書いてもらおうと思ってる。
・ヤドラ
師匠。相思相愛(師弟愛)。ヤドラはちっちゃい弟子のユナを特別可愛がっている。
・サフラン
うおでっか枠その1。近所のめっちゃ強いお姉さん。ユナはサフランがヤドラと仲良さそうでちょっとヤキモチを妬いている(誤解)。
・ミーティア
親友。アルフレイム横断二周目は一緒に行こうと約束している。
・ローレ
うおでっか枠その2。稀にふら〜っと現れてはふら〜っと去っていくお姉さん。一緒にいるもふもふはユナのフェイバリット。
・レシュエ
ふらふらしているお姉さんに振り回されている苦労人さん。でぇきてるぅ(巻き舌)。
・ミツル
アルフレイムにその名を轟かせる〈始まりの剣〉冒険者。ユナの推し。
・ルミナ
なんか防具作りのアドバイスをくれる人。防具を作ってる時たまに現れては、「うんうん」とワシが育てた面をしてくる変な人。
・アイリス
たまにヤドラ族の工房を使いにくるちっちゃいお姉さん。来るたびに美味しいおやつを買ってきてくれるのでユナは懐いている。
・ナパタ
珍しくソレイユの里からヤドラに弟子入りした人。打倒サフランを掲げているが、しょっちゅうボコされている。最近は割と良い勝負も増えてきているが。
・ダルトス
筋肉。
・カリオキ
筋肉。
・フィオレ
とってもかっこいいお姉さん。光と闇が交わったら最強なんだって。
・イェーガー
お兄ちゃんって感じ。頼りになる!
・エキリ
ライバル。負けない。
・リアラス
うちのパーティーの要。もふもふはユナのニューフェイバリット。
・カイ
とっても強い子。
・マザー
優しくてすごい人。
・シスリーン
逃げ足の速いやつ。ゆなぱんち済み。
・ソレイユさん
シスリーンに食べられちゃった……。そのシスリーンもコケタローに食べられてマジマトリョーシカ。
・ラヴィア
幸薄そう。ラヴィネじゃないよ、ラヴィアだよ!
・ダフニ
カイ君のママ。絶対助けるよ。
・シャガ
カイ君のパパ。うおでっか。

キャラ作成

ダイス等

x3 2d+2d+1d+(2d+6)+1d+(2d+6) グラスランナー野伏 #1
(2D6+2D6+1D6+(2D6+6)+1D6+(2D6+6)) > 5[2,3]+7[3,4]+2[2]+(9[3,6]+6)+3[3]+(12[6,6]+6) > 50
(2D6+2D6+1D6+(2D6+6)+1D6+(2D6+6)) > 8[4,4]+5[3,2]+5[5]+(5[1,4]+6)+5[5]+(4[2,2]+6) > 44
(2D6+2D6+1D6+(2D6+6)+1D6+(2D6+6)) > 8[2,6]+7[1,6]+1[1]+(7[6,1]+6)+6[6]+(5[3,2]+6) > 46
x3 3b6 投獄されたことがある(奈落に囚われたことがある) (ミーティアから)冒険に誘われたことがある 大切な人(家族)と生き別れている
(3B6) > 2,4,1
(3B6) > 6,4,4
(3B6) > 3,5,3
2d6 自由のために(破棄) (2D6) > 8[6,2] > 8
→まだ見ぬ世界を見るため

履歴

■SS

旅立ちの日に

「本当に行くのですか?」
「うん。いろんなものをたくさん見てみたいから。帰ってきたら、師匠にお土産話をたくさんしてあげるね」

 旅立ちの日の朝、荷物を背負い、里を出ようとしている私の元にヤドラ師匠がやってきた。
 今日、私は物心ついてからずっと住んでいたヤドラ族の里から、外の世界へと旅に出る。
 師匠は10年前、砂漠に打ち捨てられた廃墟で気絶していた私を見つけ、里に連れ帰ってくれたらしい。
私はそれ以前の記憶が無く、以来、私はこの砂漠で師匠や兄弟子たちと暮らしていたわけだ。

「もし私のためというわけであれば」
「なんども言ってるでしょ。これは私がやりたいことなの。ああ、けど嘘かも。半分以上師匠のためでもあるのかな」

 よく考えたら、「目標ノート」に書いた半分以上が師匠のことだった。
 目標その1、旅を楽しむ。
 これは私のためだね。そりゃあ、これが一番の目的だよ。どこまでも続く砂一面の大地に、どこまでも真っ青な青空。夜は満天の星たちが翳ることなく煌めき続け、焚火の炎がぱちぱちと音を立てる。そんな砂漠の景色はとても好きなんだけど、やっぱり毎日代わり映えしないと、別のものも見てみたくなるでしょう? それに、知らない世界には興味があるの。私、同族グラスランナーのことはよく知らないんだけど、種族柄なのか、好奇心が強いみたいだ。知らないものがあるなら見てみたいって思うんだよね。

 けど、次の目標からは師匠のためだ。
 目標その2、師匠みたいに強くなる。
 師匠は砂漠を離れることができない。カスロット砂漠はたくさんの奈落の魔域に脅かされている土地だから、師匠みたいにすごい人が守ってあげないと大変なことになっちゃうんだよ。カスロット砂漠には、師匠だけじゃなくてサフランっていうすっごいお姉ちゃんもいるけれど、やっぱり師匠の力も無いとダメみたい。
 そんな師匠の代わりに砂漠を守れるくらい強くなって師匠を自由にしたいっていうのは、私の旅の大きな目標の一つだね。
 師匠の下にいれば、きっといつかはすっごく強くなれる。そんな確信はあるけど、それには時間がかかっちゃう。10年間みっちり修行をして、それでも豪砂拳の基礎をマスターすることができた程度だから、師匠を超えるための道のりは長い。そもそも、今の実力では、これ以上の豪砂拳の習得は難しいだろう。
 ここから先、少しでも早く強くなるには、実戦あるのみだ。旅路の中でたくさん困難を乗り越えて拳を鍛えるって、そんな目的も、この旅にはあるんだ。

 最後に目標その3、師匠の目を治す手がかりを探す。
 師匠はずっとずぅーっと昔、悪い魔法王に呪いをかけられて、目が見えなくなっちゃったんだって。その呪いはとても強くて、そういうことの解決に詳しい「アルスの民」にも解くことはできなかった。だけど、友達……ミーティアお姉ちゃんが言うには、アルフレイム大陸の反対側にあるウルシラ地方にはすごい妖精さんが住んでいて、その妖精さんに謁見できれば、師匠の目を治す手がかりが手に入るかもしれないって。だから、そこに行ってみようと思うんだ。
 
「師匠や里のみんなには恩返しがしたいなって思うんだよね。だけど、それとは別に————」

 自分の顔は見れないけれど、たぶん私は飛びっ切り笑顔になっていると思う。だって————、

「やっぱりすっごく楽しみなんだ」

 師匠のための理由がいくつもあるからって、最大の理由は私のためだ。

「砂漠の外は、どんな世界なんだろうって。どんな出会いが待っていて、どんな出来事が起こるのかなってさ。それがすっごく楽しみなの」
「そうですか……。いえ、そうですね。きっと、良き経験があなたを待っているでしょう」
「うん。だから、引き止めてくれないでよね、師匠。さみしくなっちゃうもん」

 私の言葉に、師匠は少しだけ考えるそぶりを見せて、最後にはため息を吐いた。

「まったく……仕方ないですね。さみしいのは私も同じなのですよ」
「えへへ、ごめんなさい」
「引き止めはしません。存分に旅を楽しんできなさい。ですが、約束です」

 師匠は私に向けて拳を突き出す。

「必ず元気に帰ってくるのですよ」
「うん! 約束!」

 私は師匠と拳を突き合わせる。
 これがヤドラ族の別れの挨拶。

「いってきます」
 

私が召喚された日

 里を出た後、まず私は私が拾われたっていう砂漠の中の廃墟に向かった。
 特に来る理由も無かったからほとんど寄り付かなかった場所だけど、私のルーツでもあるのだから一応ね?
 私は廃墟の扉をくぐって中に入る。
 廃墟の中には、独特の意匠の調度品がいくつか置かれている。もうボロボロで価値も無さそうだけどね。
 ここも、ヤドラ族の住んでいたのと似たような魔法文明時代ごろの遺跡だ。
 ただ、あちこちが砂塵にやられてボロボロで、とても人が住めるような状態じゃない。天井だって落ちちゃって空が見えてるしさ。
 私は昔、ここで師匠に拾われたんだけど、それ以前のことは何も覚えていなくて、どうしてここにいたのかも分からないんだよね。
 師匠が私を見つけたタイミングは、この辺りで発生した奈落の魔域を壊した帰りだったって話だったから、私はもしかしたら魔域の中にいて、それが壊れた時にここに放り出されたのかもって師匠は言ってた。
 私が当時着ていた服には、べっとりと生乾きの人族の血がついていて、戦いに巻き込まれていた様子だったから師匠はその結論に至ったみたい。
 それなら私の記憶が朧げなことにも納得できるって。…………きっと、ひどく怖い思いをして、自分で記憶に封印をしちゃったんだって、師匠は言ってた。
 まだ子供だった私が、戦いに巻き込まれても無事だったのはなぜ? 私の服に付いていた血は誰のもの? …………私を戦いから守ってくれたのは、誰?
 家族がまもってくれた、のかな。
 なら、思い出せないのは、とっても悲しいことだ。
 今の私にとっての家族はヤドラ族のみんなだけど、みんなのことを思い出せなくなったらって考えると、それだけで胸が締め付けられるように痛くなる。
 昔いたはずの大切な人たち。いつかはちゃんと、思い出してあげたいな。

 ————深い霧のかかった思考の中で、誰かの背中が見える。夜の砂漠を、あの星に向けて歩いていく背中。私の行く道を拓いてくれる、■■■の大きな背中だ。

 私は廃墟の片隅に腰掛け、崩れた天井から空を見上げながら、ぼんやりとそんなことを考える。

「さあ、そろそろ動かないと。急がないと安全なキャンプ地に着けなくなっちゃう」
ぴょんと飛び上がり、荷物を背負い直したその時。

声が、響いてきた。
託宣の剣

 見せられた悍ましい光景に、足がすくむ思いがした。
 ザムサスカの悪夢、遠い地の噂話として、ミーティアお姉ちゃんから聞いたことがある。
 私に眠れる力がある? だからって、あんなものをどうにかできるものなの?
 そもそもこれは本当の景色なの? タチの悪い魔物が見せる幻影じゃないのか。
 僅かな間に、私の心の中には様々な疑心が浮かんでは消えを繰り返す。

「こんなことで尻込みしてるようじゃ、広い砂漠を守ってる師匠の弟子は名乗れない!」
 助けを求める人がいるならば、どんな危険も顧みず助けに行くのがヤドラ族だ!
 もしも罠なら自慢の拳で罠ごとどかーんってぶっ壊してやる!

「それに転移してくれるなら、ウルシラまで行く手間が省けるからお得だね」
 旅の目的その3、師匠の目を治す手がかりを探すためにウルシラの妖精に謁見する…………これを解決するにはちょうどいい。

 転移が始まった。
 旅は開始早々、予想外の方向に向かうことになりそうだけど…………さあ、これから何が起こるんだろうね?

 何が待ち受けていたとして、最初の挨拶は元気良く行くとしよう。

「たのもー!」
 
 その日、私はアルフレイムの真逆の土地まで一気に転移した。

 魔王だかなんだか知らないけれど、ヤドラの拳は巨悪を滅する破邪の拳だ。せいぜい首を洗って……いや、筋トレでもして待ってることだね!

求める力(S1後日譚)


 ズドンと重たい音を響かせて、訓練用のカカシを拳で打ち抜く。

 ————7点!

「ふぅ……やはり考え事をしながら拳を振るのは、よくないですね。んー、ちょっと長めに休憩するか!」

 残心を解いて、意識を戦闘用から日常用に戻す。これも師匠からの教えの一つだ。戦いと日常ではメリハリをつけて意識を切り替えなさいって。そうすれば、戦闘中により深く意識を集中させられるし、戦いが終わった後はよく休むことができるんだって。

 私はぽすんとその場に腰かけて、水筒から水を飲む。その間に、訓練用のカカシが何事も無かったかのようにぴょんと立ち上がる……こやつめピンピンしおってからに。

「それにしても……はあ、結構自信があったんだけどなー」

 思い出されるのは試練での戦闘。
 私は魔物の連撃を躱すことができず、勇者の力が無ければあっさりと気絶していたことだろう。
 私は自分が、同世代の戦士と比べたらそこそこ以上に強い方だと思ってる。豪砂拳の基礎——ヤドラ族の外では「秘伝」なんて呼ばれている技術——だって会得しているし、攻撃の精度も、敵の攻撃を見切る技術だって人一倍できる方だろう。私以外の勇者と比べたって、筋力以外の基礎能力は高い方だ。

 ただ、同世代の中で強い方なのと、実戦で勝てるのかは別なんだなって、改めて実感したよ。
 これから先、勇者として戦うため……そしてみんなで無事に帰ってくるためには、もっともっと力を付けなくちゃいけない。

 強くなるには、その方向性ってものを決めなきゃならない。
 私が得た力は敵からマナを奪う力。これのおかげで、私はマナを持たないグラスランナーでありながら、魔晶石に頼らずマナを操る手段を得たことになる。

「だから、選択肢がたくさん増えたんだよね。うれしい悲鳴だね、まったくさ!」

 《黒蓮華(シンクドマナ)》————この力を使いこなせば、多少の制限はあれど、今まで選択肢から除いていた強力な魔法を使った戦闘だって可能になるだろう。
 やっぱり、魔法戦士で思い起こされるのは、尊敬すべき2人の操霊戦士。ソレイユ族の族長サフランと、冒険者の英雄ミツルだ。自分や仲間を魔法で強化して、時には魔法で敵を欺き、弱らせて戦う姿は、私の憧れの戦い方だ。————あんまり熱弁すると師匠が拗ねちゃうから黙っていたんだけどね。
 新しく得た力で、憧れの戦い方を、魔法戦士としての戦い方も視野に入れて、これからどうやって強くなるか考えなきゃいけない。

 私の目指すべき強さ……ああ、そういえば師匠たちに聞いてみたことがあったっけ。珍しくヤドラ師匠とサフランお姉ちゃんが揃った時に、聞いたんだよね。そしたら確か、こう言っていたな。

「「最後まで立ち続けること…………マネしないで(ください)」」

 やっぱりあの二人、仲良しさんだよね?
 二人はタイラントゴルギアスも尻尾を巻いて逃げ出すような威圧感を放ちながら互いにメンチを切り合った後、理由を解説してくれた。

「魔物との戦闘で大切な強さは2つあります。1つは瞬時に敵を打ち倒す強力な武技」
「特に高レベルの魔物の攻撃は、ヒトが真正面から受けたらひとたまりの無いものばかりだからね。それが何発も飛んで来たんじゃ命がいくつあっても足りないよ。だから、攻撃されるよりも先に敵を倒しきる火力が重要なんだ」
「そしてもう1つが、絶対に倒れない粘り強さです」
「攻撃力は確かに大事だけど、それだけだと戦闘は運任せになっちゃうからね」
「攻撃ばかりに気を取られれば、少しのミスが命取りになる…………そんな戦闘ばかりを繰り返す者は、早晩命を落とすでしょう」
「だけどね、それは1人だけだったらの話」
「ええ。攻撃力を追求した仲間を倒れないように守ってくれる……そして倒れたとしてその身体を支えて起き上がらせてくれる、あるいはトドメを託して寝ていられる、そんな仲間がいれば安心して戦うことができるものです」
「私やコイツみたいになると、攻撃力も、耐え忍ぶ持久力も両方を会得できるんだけどね。そこに至るには果てしない戦いを繰り返さなきゃいけないから」

 二人はじっと私を見つめる。

「あなたは種族柄、そしてあなた自身の才能として、敵の攻撃を耐え抜く力があります。すでに豪砂拳は実戦を行うに十分な域に達しています。ならあとは、攻撃を見切る目を養い、さらに錬金術や簡単な魔法を嗜んで補助能力を身につければ、きっと仲間に頼られる、頼もしき支柱となることができるでしょう」
「まずは自分の出来ること、そしていいところを伸ばすんだよ。それ以外を考えるのは、あとからでいい」
「…………やっぱり師匠たちってさ、息ぴったりだよね?」
「「……………………」」

 過去一番怒られた。解せぬ。

 その後も、師匠とお姉ちゃんはあーだこーだと言い争いながら、私の進路相談に乗ってくれたんだよね。《マルチアクション》は修得しておくべきでしょうとか、【リカバリィ】があれば生存力が上がりますよとか、《練体の極意》がおすすめだよとか、せっかくだから神髄も……あんな危険な技術はユナには早いです馬鹿ですか馬鹿でしたねこの駄乳ソレイユなんだと貧乳ナイトメア……って。

「うん。やっぱり師匠たちの言う通りにしてみよう」

 幸いにも、攻撃役ならミュートちゃんっていう心強い子もいることだし、私はみんなをサポートできるように防御やサポート方面を伸ばして行こう!
 頭の中を整理したからかな。なんとなくモヤモヤが晴れた気がする。
 すっきりしたら身体を動かしたくなったので、私は立ち上がり、修行を再開することにした。

「————は!」

 ザムサスカへの旅立ちまで、あと少し。

 ……。
 …………。
 ……………………。 

 それにしても、勇者の力の一部は星の力を借りている、か。
 その言葉を思い返すと、なんだか心がざわついた。そして不思議なイメージが脳裏をよぎる。
 ————「私」は半分の月を背に、漆黒の空に自由の翼をはばたかせる。月神の使徒「欠けゆく半月クリシュナ・パクシャ」の真名において、夜闇の安寧を守らん。

「…………今のは私の記憶?」

星空希望を目指す小さな勇気に(S3後日譚)

「ユナ姉……?」

 夜、孤児院の墓地で作業をしていると、背後から声をかけられた。

「カイ君、もしかして眠れなかったの?」

 彼は小さく首肯して、私の手元をのぞき込む。「……ベルのお墓だよね。何しているの?」そう訊ねる彼の瞳は、暗闇の中でも分かるくらいに、不安に揺れていた。

「ちょうどよかった。私はマナを込められないから」

 私はつとめて安心させるように微笑み、地面を指さしてマナを込めてほしいってお願いした。カイ君はいぶかしみながらも、素直に地面に向けてマナを込めてくれる。

「わっ」
「驚いた? これはね、『夜道草ヨミチソウ』っていうタンポポ。私の地元の花なんだ。これを、ベルちゃんのお墓に植えたくってさ」

 彼が地面にマナを込めると、魔動機術の【ホログラフィティ】を早回ししているみたいに、地面から小さなタンポポが生えてきて、すぐに綿毛になる。その綿毛は、淡い青色の光を放ち、一緒になってしゃがむ私たちの顔を仄かに照らす。
 光に照らされて、私はカイ君の目元には泣き腫らした跡があることに気付いた。けどそれは、あえて指摘して励ますことも、謝罪することも、きっと無意味だし、やるべきことでもないはずだ。

(だって、カイ君の決意はもう聞いたからね。そして、私の覚悟だってきちんと伝えたし、彼はそれを真正面から受け止めてくれた)

 代わりに私は、夜道草の説明をしてあげる。

「これは、マナを吸って成長するタンポポでね、マナさえあれば砂漠でだって咲くから、カスロット砂漠では昔、夜のみちしるべになっていたんだ」
「…………昔?」
「うん。マナの流れが大きく変わっちゃって、そのせいでうちの里以外ではほとんど絶滅しちゃったんだって。だから、今話したことも、もうほとんどの場所では誰も覚えていないんだ」
「……無くなって、忘れられて、なんだか寂しいね」
「……うん」

 ふわり、と風が吹いて、綿毛が夜空へ舞い上がる。緩やかに、あてども無く、綿毛は空へと旅立っていく。
 私たちは綿毛を追って、夜空を見上げる。街明かりも消えた夜空は星が瞬いていて、綿毛たちはそこへ向かって吸い込まれていった。
 ふと隣を見れば、迷子のような顔で、カイ君は綿毛を視線で追いかけている。
 きっと、私もおんなじ顔をしているんだろうな。

「夜道草はね、暗い夜道で旅人に道を示すことから転じて、彼方と此方、つまりはあの世とこの世を繋ぎ、死んだ人と再会するための目印になるって、伝承があるんだ」

 隣ではっと、息を吞む音がする。

「…………そんなこと」
「うん。もちろん、ただの伝承」

 だけど。

「だけどね。私は信じたいんだ。この光が、きっとベルちゃんと私たちを再会させてくれるんだって」

 一度死に別れた人たちが、もう一度出会うなんて奇跡は…………そんな都合のいい話は無いのかもしれない。けれど、幸せな未来を思い描いたのなら、それは私たちを励ます力になってくれるんだ。

「信じること、それが希望を失わないってことだから」

 私は遥か遠くの星空を見上げて、しゃがんだまま手をのばす。
 その手が星々に届くことは無い。指先を綿毛がすり抜けて行ってしまう。だけど、伸ばした手を、小さいけれど暖かくて力強い感触が包み込んだ。————立ち上がったカイ君が、私の手を握っていた。

「カイ君、あなたは何を願っている?」

 私が尋ねると、おずおずと、だけどすごく真剣な目をして彼は答えた。

「俺は……ベルみたいに、街のみんなみたいに、魔神の奴らのせいで不幸になるやつを、無くしたい」
「できるよ」

 私も立ち上がって、心からの笑顔で言い切る。
 本当は、そんなことできるのか不安で、目指す姿とは程遠くて、足がすくんじゃっていたんだけれど、ベル君が手を握ってくれて、勇気がわいたんだ。

「きっと幸せな未来を実現できるくらい、強くなってみせるぞ」

 ヤドラ師匠、サフランお姉ちゃん、ミツルさん、ミーティアちゃん…………そしてアラムさん。目指す背中は、あの星空と同じくらい遠いけれど、憧れの人たちに負けないくらいのヒーローを目指すんだ。

 あ、そうだ。

「ユナ姉って、そう呼んでくれてうれしかったな。なんだか一歩成長できた感じ!」
「…………」

 私がそう言うと、カイ君は恥ずかしそうにそっぽを向いてしまうのだった。

1ガメルには値する説法(S4後日譚)

「おじさん、このアナコンダの串焼きをひとつ……いや、ふたつちょーだい」
「あいよ」

 屋台で買った郷土料理を手にして、私はルフガの街を歩いていた。
 腰掛けるのにちょうどいい瓦礫を見つけ、ぴょこんと飛び乗る。
 昨日、アークリーンから戻ってきた私たちは、各々束の間の休暇を過ごしているところだ。特にすることの無い私は、適当に街中をぶらぶら散歩していた。
 ルフガの街並みには未だ痛々しい傷跡の残っているけど、街の人たちは日常を再開している。この街にいると、私たちが守ったもの、守れなかったものが常に目の前に飛び込んできた。

「ザムサスカの人たちは強いなあ」

 魔神との戦いで、悲しい思いをした人はたくさんいる。だけど、こうやってすぐに平時の営みを再開できるっていうのは、とてもすごいことだ。

「失う痛みになれているだけだよ」
「もぐ?」

 いつの間にか、私の隣に知らないフードの人物が腰掛けていた。その人は酒瓶を片手に私と同じように街の様子を眺めている。

「もう数えきれないほどに、ザムサスカでは魔神たちの襲撃でかけがえの無い家族を失ってきた。そのひとつひとつに心を抉られてちゃあ身が持たないだろう。だから、いちいち心の痛みなんて感じなくなったのさ」
「そう……」

 私は残りのアナコンダ肉を口に運ぶ。向こうも私の返事には期待していなかったのか、私に構わず酒を煽っている。しばし、私たちの間には奇妙な沈黙が降りていた。

「痛いものは痛いよ」

 行き交う人々の喧騒を聞きながら、私は呟いた。

「守れなかった悔しさ、見送るしかなかった無力感、いつも隣にいた人が明日からはもうそこにいないって虚しさ、そういうのは何度経験したって、慣れることなんてできない」

 不思議とすらすらと、私の口からは言葉が出てくる。ベルちゃん、マザーさん、バーバラさん、アークリーン村の人たち、ソレイユの戦士さん————私の小さな手のひらから零れ落ちていった人たちの顔が、順番に浮かんでは消えていく。
 口の中からはアナコンダ肉の香ばしい後味はいつの間にか消えていて、なぜか鉄臭い血肉の味が思い起こされた。

「勇者サマも?」
「もちろん」

 答えながら、この人と会ったことはあったかな……とフードの人をもう一度見やるけれど、やっぱり心当たりはない。
 私も有名人になったってことかな? と私は内心で小首をかしげた。

「その場にとどまるためには、全力で走り続けなきゃいけない」

 私は師匠から聞いたシーン様の教えをそらんじた。

「なんだい、それは?」
「時間は待ってくれないってこと。何もしていなくても、夜明けは来ちゃう。思い悩んで寝不足になっちゃったら、明日がつらいよね。だから、これ以上を失わないためには、私たちは前に進まなきゃいけないっていう考え方」
「そりゃ、道理だね。それどころか敵さんはこっちが立ち止まっている間も着々と次の襲撃を企ててくるぞ」

 フードの人は気に入ったのか、酒瓶の中身をちゃぷちゃぷ揺らしながら笑った。

「でしょ。だから、ここの人たちは前に進み続けることの大切さを知ってるんだと思うんだ。大切な人との離別に何も感じないほど心が荒んでるんじゃなくてさ、もう二度と大切な人を失わないぞって、そんな覚悟があるんだよ」
「む」

 ちゃぽん、と酒瓶を揺らす手が止まる。

「明るく考えようよ。卑屈に自嘲したって、心が暗くなるだけだって」

 私は串をフードの人にぴっと突きつける。

「今を懸命に生きている自分たちをすごいねーって褒めてあげる方がよっぽどいいじゃん」

 私がそう言うと、フードの人はくくくと肩を震わせた。

「はっはっは、そうだね。そっちの方がよっぽどいい」

 フードの人は立ち上がると、懐からガメル硬貨を取り出して、ピンと指ではじいて投げよこしてくる。

「わ……」
「話し相手になってくれた駄賃だよ。子供はたくさん食べないとね。それでうまいものでも買って帰りな」
「もう子供じゃないんだけどな。しかもこれ1ガメルぽっちじゃん」

 私は唇を尖らせるけれど、フードの人は振り向かずに手を振って去って行ってしまった。

「あの人結局、なんだったんだろう?」

一炊の夢(S6出発前夜)

 夢を見ていた。偉大な先達に空の征き方を教わる夢だ。

 夢を見ていた。友達と共に国を救う夢だ。

 夢を見ていた。友達の末裔と共に国を守る夢だ。

 夢を見ていた。長きに渡る孤独な戦いと、そこに降ってきた流れ星たち希望の夢だ。

 夢を見ていた。角の生えた少女と一緒に小さな檻の中で震えながら寄り添っている恐ろしい夢だ。
#jvUh0w
 夢を見ていた。愛しい人たちに囲まれた幸せな夢だ。

 夢を見ていた。誰かが私を探す夢だ。

 夢を見ていた。友達と一緒に黄金の宮殿の中を探検する胸が高鳴る冒険の夢だ。

 夢を見て————

「…………」

 夜の風がひんやりと頬を撫でた。
 ぱちん、と泡沫がはじけるようにしてふと目が覚める。身を預けていた木のまわりには、いくつもの墓石があり、風にそよぎながら輝く夜道草の燐光に仄かに照らされている。
 空を見上げれば、さっき見た時とほぼ変わらない場所で、半分の月が私に微笑みかけていた。
 どうやらちょっとだけ、眠ってしまっていたらしい。

「ふわぁー……危ない危ない、カスロット砂漠だったら凍え死んじゃうか風で吹き飛ばされちゃうところだよ……って、あれ?」

 ふと、私は自分がマントを纏っていることに気付いた。大きなフードの付いた厚手のマントだ。誰か通りかかった人がかけてくれたのだろうか?

「持って帰っちゃだめだよね。分かりやすいところに置いておこう」

 不思議に思いつつマントを畳み、感謝の言葉を書いたメモを挟んでよく見える場所に重しと共に乗せておいた。

 翌朝。
 目を覚まして外に出てみれば、マントはすでに無くなっていた。

命の天秤(S6回想)

 命の重さは天秤にかけることができる。
 それは、戦いに身を置く中で大切な心構えだと、師匠たちから教わったこと。命を裁く者セラフになったからには、この天秤を手放してはいけないのだと。

 だから私は、ベルちゃんを殺した。魔神に襲われる街の人たちと、魔神に操られたベルちゃんを天秤にかけて、天秤は街の人たちに傾いた。
 同じように、マザーさんを殺した。シスリーンに操られる人を殺した。シスリーンを殺した。
 天秤に、例外は無い。例え、憎むべき魔神だったとしても、きっとそこには命の価値があるのだから。

 けど、天秤にかける命の重さが分からない時、私はどうすればいいんだろう?
 私ははかりかねているんだ。ラヴィアを、あの街の人が善か悪か。あるいは、敵か味方か、守るべき対象かそうでないのか。
 だから、今のまま、彼女たちを斃すべき相手と考えることなんて、私にはどうしてもできないよ……。

問いかけ

 あなたわたしは誰?

 

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 4,500 2,000 20 生命×2
精神×1
1 12/16 剣は勇者を見定める 1,530 59,800 moromi マタタビNomatakaakiみたらし
成長 9,000 0 450 敏捷
器用
器用
精神
生命
器用
器用
2 2/1 ルフガ戦役 50+2,870 1,945 筋力
moromi マタタビくんほやNomaしょくでんジオン
3 3/4 S2 続・ルフガ戦役 3,940 0 0 精神
器用
敏捷
moromi マタタビくんほやNomaしょくでんジオン
4 5/12 S3 獅子身中の虫 6,390+100 15,492 100 器用
生命
器用
器用
moromi マタタビくんほやNomaしょくでんジオン
アーマラー経験+100、成長P+1
5 7/28 勇者CP-A S4 食物連鎖 7,530+150 200,000 500 敏捷
敏捷
生命
筋力
敏捷
敏捷
moromi マタタビくんほやNomaしょくでんジオン
アーマラー経験+150、成長P+1
6 11/4 勇者A-S5 「鏡よ鏡」 6,140 3,600 器用
精神
敏捷
器用
敏捷
moromi マタタビくんほやNomaしょくでんジオン
7 5/3 S6「影喰む地:開花」 5,330+50 0 0 敏捷
生命
moromi マタタビくんほやNomaしょくでんジオン
取得総計 47,580 282,837 1,070 31

収支履歴

■貸与
ミモレの布鎧::-6000
スマルティエの銀鈴::-7500
スマルティエの風切り布::-25000
マナチャージクリスタル::-2500
スマルティエの武道帯::-6000
敏捷の指輪::-500
カスロット豪砂拳秘伝書/著・ユナ(鉄拳鈍輝/鉄砂拳響/一撃万破・鉄砂崩拳)売却::+6
>丸っこくてかわいい字体で書かれた厳つい流派の秘伝書。これで君も今日から豪砂拳の使い手だ!
錬金術の教科書::-1
真語魔法の教科書::-1
操霊魔法の教科書::-1
魔動機術の教科書::-1
森羅魔法の教科書::-1
魔動機術の教科書::-1
>どの魔法を専攻するか決まらなかったのでとりあえず全部持ってきたやつ。旅の荷物として地味に重たい……。
合計49,800G

■装備品
ポイントガード::-100
ポイントガード売却::+50
器用指輪::-500
アルケミーキット::-200
冒険者セット::-100
魔法の発動体::-100
宿り木の棒杖::-100
スマルティエのブーツ::-270
スマルティエの耳飾り::-260
スマルティエの髪飾り::-260/2
ウェポンホルダー::-1000
カードシューター::-1500
スマルティエのハーフマント::-300/2
スマルティエの仮面::-260
スマルティエの器用腕輪::-990
器用指輪::-500
通話のピアス積み立て::-5000
器用指輪::-500*2
信念のリング::-5000
正しき信念のリング(買い替え)::-22500
聖印(シーン)::-100
スマルティエの銀鈴::-7500
野伏のセービングマント::-1000-8000
ラル=ヴェイネの羽冠::-60000
スマルティエの風切り布::-25000
■消耗品
おやつ(S1)::-5
魔晶石(3)*6::-300*6
救命草*5::-30*5
おやつ(S2)::-5
赤A×3::-600
アウェイクンポーション×2::-200
敏捷指輪::-500
魔晶石(3)*5::-300*5
魔晶石(3)*8::-300*8
月光・陽光Ⅰ2枚ずつ::-500*4
共有財産へS3後::-5000
共有財産へS4後::-45000
器用指輪::-500*7
魔晶石(3)*15::-300*15
MCC(5)::-2500*3
陽光・月光の魔符Ⅰ::-500*2*5
陽光・月光の魔符Ⅱ::-1000*2*5
共有財産より::+1500
石(3)::-300*7
保存食::-3600

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