レットタウン
- 知名度
- 形状
- 街
- カテゴリ
- 都市
- 製作時期
- 大破局後
- 概要
- ケルディオン大陸に存在する街
- 効果
-
以下のテキストは、ソードワールド2.5で使用可能な都市のガイドになります。
シナリオなどへの使用にあたって、特に許諾や報告などは必要ありません。自由にお使いください。■“チョコと猫の街”レットタウン
概略
レットタウンは、ケルディオン大陸の温暖な地方に存在する街です。異世界からこの地に降り立ったとされる“猪口神”レットが拓いた街で、チョコ・レットと呼ばれる黒いお菓子が特産です。
また、街のいたるところで猫の姿を見かけることができ、彼らは不思議な二尾の黒猫をリーダーとして、ゆるく統率されています。
なお、ケルディオンにも地方はいくつかありますが、“猪口神”レットはこの街がある地方のことを勝手に「ラムリアース地方」と呼んでいます。政治
かつて“猪口神”レットは、レットタウンが成立した頃の街のリーダーを「アデルチェ男爵」に任命しました。それから300年、男爵の血筋がこの街を治め続けています。レットタウンは交易の街であるため、儲けつつも交易相手に損をさせすぎないバランス感覚が必要とされており、アデルチェ男爵の後継者はこの街の冒険者ギルドのマスターとなって、飛空船による交易を差配し、政治力や交渉力を鍛えるのが伝統となっています。
ちなみに、300年の間になぜ「アデルチェ」で「男爵」なのかを“猪口神”レットにたずねた人は何人もいましたが、彼女はその質問全てに笑ってヒミツだと返したそうです。経済
レットタウンの主要産業はカカオの栽培とチョコ・レットの交易です。周辺地域との交易に加え、アルフレイム大陸のキングスレイ鉄鋼共和国と飛空船航路でつながっており、貿易により大きな利益を得て街の発展に寄与しています。
しかし、アデルチェ男爵は貿易黒字が大きくなりすぎて交易相手から敵視されることを警戒しており、食糧や資材などの輸入も積極的に行い、交易バランスに腐心しています。人々と生活
人口は3万人ほどですが、街の発展とともに増え続けています。交易品としてはカカオと砂糖やコーヒー、主食としては米やイモ類の栽培が盛んで、周辺地域からの小麦を筆頭とした食料品の輸入もあいまり、豊かな食文化が形成されています。
街の商店ではどこでもチョコ・レットが販売されており、職人の手による高級チョコを販売する専門店も存在します。
また、街を歩けば常に一匹は見かけるほどに猫が多く住みついており、ちょっとした害虫や害虫を狩ってくれることから、人々に愛されています。なお、猫たちは不思議なことに、チョコが猫にとって毒だと知っているかのように、決してチョコを食べることはありません。
気候は温暖で、建物は風通しがよいものが多く、ファッションは薄着の傾向があります。軍事
チョコ・レットの交易には魔物や盗賊など多くの危険が伴うため、街には護衛報酬目当ての屈強な冒険者たちが多く滞在しています。
それに加え、アデルチェ男爵はチョコ・レットの富を狙って300年の間に何度か周辺地域と小競り合いが起きた経験から、街の中心にあるセシウス城に直属の騎士団を常駐させており、街や城の警備を行いつつも厳しい訓練を課しています。
また、小神レットを祀るレット神殿にも神官戦士団が存在しており、彼らも主神が見守るレットタウンを守るためであれば、いざという時には戦いにおもむくことでしょう。■施設
猫の手冒険亭
レットタウンの冒険者ギルドの本部がある酒場です。現在のギルドマスターは男爵嫡男のストロンチウス・アデルチェです。チョコ・レットの交易の護衛任務が主な業務ですが、魔物討伐などの他の地方でよくある依頼も通常どおり斡旋してくれます。
この酒場で依頼を受けた冒険者は「猫の手冒険隊」と呼ばれます。とはいえ、それ以外のパーティー名があったとしても特に問題にはなりません。レット商会
レットタウンにおけるチョコ・レットの販売を統括する大商会です。優秀なチョコ・レットの職人たちを多く抱え込んでおり、単純にチョコを販売するだけでなく、十分な輸出用チョコを確保してアデルチェ男爵に融通しており、御用商人としての地位を固めています。
なお、この商会は“猪口神”レットから直接名前の使用許可をもらっていますが、なぜかその代わりに跡取りには「トリム」に響きが近い名前をつけるように言われており、現在もその約束を守っています。レット神殿
“猪口神”レットを祀る神殿です。ふだんはチョコ好きの住人や商人が主な参拝者ですが、意中の人にチョコを贈る「セント・シウス・デー」の前には恋愛の加護を祈る人が多く参拝に来るようです。
神官戦士団も常駐していますが、冒険好きだったとされるレットにならい、半分程度は巡教に出たり、兼業で冒険者をしているようです。
実はレットの命により、「幸運神チャ・ザ」「知識神ラーダ」「恨みと復讐の神ミゴリ」というラクシアでは誰も聞いたことがない神が合祀されているのですが、レット本人に聞かない限り、その由来は分からないでしょう。裏路地
レットタウンに住む猫たちがよく集会を開いている裏路地です。「魔法文明語でしゃべる二尾の黒猫が、猫たちにチョコを食べないように指導している」という噂がありますが、猫たちは警戒心が強いため、まだ確認できた人はいません。
チョコ・レット工場
レット商会が所有するチョコ・レットを作る工場です。ここでは量産品のチョコ・レットを大量生産しており、給料もいいことから街の住人の人気の雇用先となっています。
かつて“猪口神”レットが発見した食品加工用の魔動機を稼働させていますが、たまに不調になるため、魔動機師に修理の依頼が入ることもあります。農場
レットタウン周辺の農場です。カカオの果樹園をメインに、サトウキビ、コーヒー豆、米、イモ類が主に栽培されています。魔物や盗賊などが作物を狙ってくることがあるため、農民たちは自衛していますが、手に負えない時は冒険者に依頼がされるようです。
セシウス城
街を治めるアデルチェ男爵の居城です。主に政務と、周辺地域の重要人物との会談の場として使用されています。「復讐騎士団」と呼ばれる男爵直属の騎士団が常駐しており、有事の際には籠城する準備もできています。
代々のアデルチェ男爵は交易における輸入品としてさまざまなマジックアイテムも収集しており、有事の際には活用されるという噂もあります。
なお、城や騎士団の名前は全て“猪口神”レットによる命名です。■パーソナリティーズ
“猪口神”レット
(小神/女/300歳~)
「絶対、忘れないよ」
大破局の前後に現在レットタウンがある場所に降り立った、少女の姿をした小神です。彼女はこの地に住む者たちにカカオの栽培方法とチョコ・レットの製法を教え、また、人々の影の守護者としてどこからか猫の幻獣を連れてきたと言われます。
現在の彼女は降り立った時ほど活動的ではありませんが、時おり自らの神殿や冒険者ギルドに現れ、気まぐれに行動することもあるようです。“男爵嫡男”ストロンチウス・アデルチェ
(人間/男/21歳)
「レット様も無茶をおっしゃる」
アデルチェ男爵の嫡男にして、現在の「猫の手冒険亭」のギルドマスターです。まだ若いですが、父であるアデルチェ男爵の教育と、一癖も二癖もある冒険者たちとの付き合いから、交渉力はすでに一人前の域に達しつつあります。
しかし、猫の手冒険亭では裏ギルドマスターを自称する“猪口神”レットがたまに現れ、無茶振りをして去っていくことがあるため、まだまだ苦労は絶えないようです。“若番頭”トリウム・レット
(人間/男/18歳)
「神様に姉ちゃんって呼ぶの、気後れするんだけど」
レット商会の現在の商会長の長男です。成人直後から数年で商才を発揮し、現在は番頭をしています。しかし、彼は“猪口神”レットがよく知っている人物に似ているらしく、気まぐれに現れるレットから姉と呼ぶように言われたり、「妖精使いになってみない?」だの「人形の形をしたふぃぎゅあ・チョコ・レットを作ってみない?」だのと無茶振りをされています。とはいえ、この街の主神であるレットのお墨付きがあるとも言えるため、開き直ってレットの名前を出し、商談を通すしたたかさを彼が発揮することもあります。“お猫様”シュバルツ
(幻獣/オス/?歳)
「お前たち。チョコは食べるなよ」
“猪口神”レットがどこからか連れてきた二尾の黒猫の幻獣です。レットタウンに住む猫たちを統率しており、食べ物のとり方や食べてはいけないものの指導などをしています。密かな街の守護者を自称しており、街で異変があった時は冒険者にこっそり魔法文明語で接触し、魔法で手助けしてくれることもあります。
ちなみに、シュバルツという名の猫の幻獣は300年前からこの街にいますが、ひょっとすると代替わりはしているのかもしれません。しかし、それを知っているのはレットだけでしょう。