ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アウルム - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

アウルム

プレイヤー:ちゃめる

種族
リカント
年齢
21
性別
種族特徴
[暗視(獣変貌)][獣変貌]
生まれ
戦士
信仰
ランク
穢れ
0
10
9
6
5
4
9
11
10
1
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
器用度
15
敏捷度
14
筋力
18
生命力
20
知力
16
精神力
7
増強
増強
増強
増強
増強
増強
器用度
2
敏捷度
2
筋力
3
生命力
3
知力
2
精神力
1
生命抵抗
5
精神抵抗
3
HP
26
MP
7
冒険者レベル
2

経験点

使用
3,000
残り
1,000
総計
4,000

技能

ファイター
2
セージ
1
エンハンサー
1

戦闘特技

  • 《全力攻撃Ⅰ》

練技

  • [補]【マッスルベアー】

判定パッケージ

セージ技能レベル1 知識 3
魔物知識
3
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
14 m
全力移動
42 m

言語

会話読文
交易共通語
リカント語
魔神語
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
ファイター技能レベル2 18 4 5
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 備考
〈グレートアックス〉[刃] 2H 18 4 33 11 5
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
ファイター技能レベル2 18 4
防具 必筋 回避力 防護点 備考
〈チェインメイル〉 18 -1 6
合計:ファイター/すべての防具・効果 3 6
所持金
20 G
預金/借金
G

所持品

汎用

冒険者セット

消耗品

保存食(一週間)
アウェイクポーション
救命草×2

名誉点
0
ランク

名誉アイテム

点数

容姿・経歴・その他メモ

経歴

・才能を絶賛されたことがある
・魔物に襲われたことがある
・五人以上の兄弟姉妹がいる(いた)

冒険に出た理由

故郷を滅ぼされたため


震天のアウルム

第1章「†爆誕†」

ここは、ラクシアとは異なる世界に広がる「深淵大陸」。
この大陸には、人間・妖精・獣人の三つの種族が暮らしていた。中でも人間は、大陸の極北に巨大な国家を築き、他種族を凌ぐほどの繁栄を遂げていた。

その国家から少し離れた、深い森の奥――そこに、少数の獣人たちがひっそりと暮らす小さな集落があった。
ある日、その集落に新たな命が誕生する。名は「ガゼル」。
彼は集落の長「ムトー」の五人目の息子として生まれ、大きな体と、右手の甲にある星のような痣にちなんで、伝説の幻獣の王の名を与えられた。

皆の期待を背に、ガゼルは健やかに育っていく。
だが――五歳の誕生日を迎えるその前日。運命を大きく揺るがす“事件”が、彼を待ち受けていた。

第2章「†獣†」

その日は三日月だった。
三日月の夜には、集落の女たちが集い、舞踏会マスカレードを開く習わしがある。
しかもその晩は、ガゼルの五歳の誕生日前夜とあって、集落総出で、いつも以上に盛大に催された。

女たちは月光の下、美しく舞い、男たちはその舞に見惚れながら酒を酌み交わす。
やがて舞踏会も終盤に差しかかり、恒例の小夜曲セレナードが始まろうとした、そのとき――

「グゥオォォオオオオオォォォッッ!!!」

勇ましく、しかし禍々しい咆哮が森全体に響き渡った。
それは、ガゼルが眠っていた小屋の方角から聞こえてきた。

場にいた誰もが小屋へと視線を向ける中、その扉を突き破るようにして、異形が現れた。
全身を金色の体毛に覆い、血よりも赤い目を持つその獣は、外に出るなり拳を地面へ叩きつけた。

次の瞬間、大地には深く大きな亀裂が走り、地割れが発生する。
まるで己の力を確かめるかのようなその所作に、人々は恐怖で息を呑んだ。

そして異形は、突然ひとりの若い女性へと飛びかかった。

甲高い金属音。
寸前のところで、ムトーが闘器《デモンズシールド》を構え、間に割って入る。
獣の凶爪は盾に叩きつけられ、激しい火花を散らした。

……だが、その一撃にデモンズシールドは耐えきれず、無残に裂ける。
ムトーの体もまた、盾ごと切り裂かれた。

あまりに凄惨な光景に、誰もが目を逸らした。
しかし次にその場へ視線を戻したとき――異形の姿はすでに消えていた。

そして、そこにはただ、地面に静かに横たわるガゼルの姿があった。

第3章「†幽閉†」

あの夜以来、ガゼルは“忌み子”として扱われ、集落に生じた巨大な地割れの底へと幽閉されることとなった。
処刑を望む声も少なくなかったが――重傷を負いながらも命を取り留めたムトーの慈悲によって、彼の命だけは守られた。

そして――十五年の歳月が流れる。

人間の国家では、神の恩寵たる《聖痕》を授かった者たちによって構成される「教導騎士団」が組織され、その存在感を急速に強めていった。

やがて大神祇官の命により、聖痕を宿せぬ種族――すなわち、獣人や妖精の集落は次々に制圧・殲滅されていく。

ある日の昼下がり。
ガゼルは、いつものように地上から投げ込まれる食事をただじっと待っていた。
そこへ、異変が訪れる。

北の方角から、無数の足音が大地を震わせるように迫ってきた。
それは雑然としたものではなく、整然と、訓練された者たちの足取りだった。

「……!」

ガゼルは思わず声を上げようとした。だが、声が出ない。
当然だった。十五年ものあいだ、一言も発する機会のなかったその喉は、とうに力を失っていたのだ。

足音は刻一刻と集落に近づいてゆき、やがてそれが止まると同時に、地上からざわめきが聞こえてくる。

「お前たち、何者だ!」
「人間……? なぜ人間がこの森に――

その直後。
雷鳴のような衝撃音と眩い閃光と共に――空が、裂けた。

第4章「†死闘†」

静寂が訪れた。
先ほどまで聞こえていた地上のざわめきは、跡形もなく消えていた。

ガゼルは悟る。
あの光が、集落の人々――家族を、一瞬で消し去ったのだと。
たとえ忌み子として幽閉されていたとしても、彼にとって彼らは、失いたくない大切な存在だった。

ぽたり、と。
ひと粒の涙が、干からびた地に静かに落ちる。


集落を後にしようとしていた教導騎士「フルルドリス」は、突如、背に走る強烈な殺気に気づいた。
振り返ると、そこにはさっきまで存在しなかった巨大な獣が、怒りをそのまま形にしたような瞳で彼女を睨みつけていた。

護衛の兵士が咄嗟に前に出る。
だが、瞬きひとつの間に、その頭部ごと鎧を握り潰され、獣は彼らの亡骸を無造作に投げ捨てた。

フルルドリスは盾で迫る爪撃をなんとか受け流すも、身体が大きく後方へ跳ね飛ばされる。
内心は焦りに包まれていた。
つい先ほど、集落を焼き払うために使った“裁きの雷撃ドラグマ・パニッシュメント――それは聖痕の力による奇跡であり、今の彼女にはもう一度放つ余力は残されていない。

それでも、部下を巻き込むわけにはいかなかった。

「……下がっていろ」

静かに命じ、彼女はひとり、獣へと突撃する。

その戦いは凄絶を極め、誰ひとりとして割って入れなかった。
剣と爪が交錯し、激しい衝突の末――フルルドリスの剣が、ついに獣の腹部を貫いた。

その瞬間。
獣の姿が揺らぎ、やせ細った獣人の青年へと変わっていく。

彼女は目を見開いた。
まさか、こんな形で……だが、剣を引き抜き、すぐに首元へと刃を構えた。

――と、そのとき。
獣人の手の甲に、奇妙な形をした痣が浮かんでいるのを目にする。

それは、見間違いようのないものだった。
聖痕――神に選ばれし証が、そこにあった。

「……なぜ、こんな者に……?」

フルルドリスの手が、一瞬、止まった。

第5章「†苦痛†」

フルルドリスは動揺していた。
なぜこの獣人の青年に、聖痕が刻まれているのか――本来、獣人には宿るはずのない神の印が。
思考は堂々巡りを続けたが、結論は出なかった。
この場で考えるべきではない。
彼女はそう判断し、青年を自らの国へと連れ帰ることを決めた。


意識が戻ったとき、ガゼルは椅子に拘束されていた。
手足は木製の椅子にがっちりと固定され、身動きは一切できない。
室内には用途の分からぬ器具が並び、他に目立つものは何もなかった。

視線を落とすと、身体はぐるぐると包帯に巻かれており、胸のあたりが強く痛んだ。
ここが地獄でないことだけが、唯一の救いに思えた。

やがて、扉が開き、聖職者のような服を纏った男が二人、部屋に入ってくる。

「ようやく目が覚めたか――

ひとりが冷たい声でそう言い、もうひとりが器具のひとつを手に取って近づいてきた。

「まずは名を。お前の名前は?」

「……ッ……ッ」

声は、出ない。
長年沈黙していた喉は、空気すらうまく通さなかった。

「話せないのか。ならば、ひとつ目だな」

器具の男が頷いた瞬間、指先に鋭い痛みが走る。
――爪が、剥がされた。

「ッ……!!……ッッ!!」

絶叫すら掠れた喉から絞り出せず、ただ身体が震える。

「もう一度聞こう。名前は?」

その後も、拷問は続いた。
問いかけは名前から出自、果ては“聖痕”なるものにまで及び、答えられぬたびに罰が下される。
爪が剥がれ、歯が抜かれ、それが尽きれば、彼らの言う“奇跡”によって癒され、また同じことが繰り返された。

拷問というより、それは儀式めいた虐げだった。
彼らの顔には、神への奉仕ではない、日々の鬱屈を晴らすような歪んだ笑みが浮かんでいた。

それは幾日にもわたり続き、やがて――
喉はかすれ声を上げる程度には癒えたが、代わりに精神が少しずつ壊れていった。

自分の名前、大切な人々の顔、声、記憶――すべてが、少しずつ色を失っていく。
空白が心を満たし、思考も感情も、ただ痛みの合間に浮かぶ泡のように消えていった。

やがて、彼らは悟る。
この獣人は、本当に何も知らないのだと。

そうして拷問は打ち切られ、彼は名も持たぬまま、どこかの地下牢へと幽閉された。

そして――
数年の歳月が過ぎた、ある日。
死にかけたその人生に、ひとつの「天璣テンキ」…いや転機が訪れる。

第6章「†騎士†」

突然、轟音と共に、牢の壁が崩れ落ちた。
外を見ると、何人かの獣人と、少女を抱えた巨大な竜が騎士たちと激しく交戦している。
どうやらその戦いの余波で、牢の壁が破られたらしい。

逃げるには絶好の機会だった。
青年は迷うことなく外へ飛び出すが、曲がり角でひとりの長身の騎士とぶつかってしまう。

「お前は……」

騎士の声には驚きと戸惑いが混じっていた。どうやら、彼に見覚えがあるようだったが、当の本人にはまったく心当たりがなかった。

“このままでは殺されるかも”
そう感じた彼は、先ほど見た光景――竜と少女、戦闘のことを必死に伝えようとする。

「まさか……エクレシアが……!」

騎士は一瞬驚きの色を浮かべ、すぐ近くの木箱の山を指差した。

「お前は、その中に隠れていろ!」

そう言い残すと、騎士は踵を返し、彼のいた方向へ駆けていった。

何が起きているのかは分からなかったが、彼は言われた通り、木箱の中に身を潜めた。


しばらくして、外の騒音は静まり返り、さらに時間が経った後、木箱の蓋がそっと開かれた。
姿を見せたのは、あの騎士――ただひとりだった。

「貴君……あの時の獣人だろう? まさか、まだ捕らわれていたとは……」

「……あ……あの……いってる……いみが……よく……ゲホゲホ……」

「……? 覚えていないのか? 数年前、聖痕を宿す獣人として、私が捕虜として連れ帰ったのだ」

そう語る彼女の瞳には、わずかに罪悪感が滲んでいた。

「その後、大神祇官様が直々に貴君を尋問に回し、私の介入は禁じられた……。
てっきり、もう解放されたと思っていた。……すまない」

青年にはすべてを理解するにはあまりに情報が多すぎた。
そもそも、まともな記憶があるのは、幼い頃のほんのわずかな時間だけ。
ただ、彼女が謝るべき相手ではないとだけは分かった。

何とか声をかけようとするが、唸るような音しか出ない。

「貴君……まさか、話せないのか?……無理はしないでいい」

彼女は小さく息をつき、言葉を続ける。

「償いにはならぬかもしれないが……これからは私が貴君を匿おう。
私は間もなく、仲間たちとこの国を出る予定だ。
そのとき、貴君を安全な地へ送り届けると約束しよう」

そして、ふっと優しく微笑みながら言った。

「自己紹介がまだだったな。私はフルルドリス。
教導騎士であり、聖女の護衛――だった者だ。……先ほどまでは、な」

そう言い残し、彼女はその場を静かに立ち去っていった。

第7章「†再誕†」

数日後――
下弦の月が静かに夜空に浮かぶ、穏やかな夜のことだった。

いつものように木箱の蓋がそっと開く。
だが今日は、フルルドリスのほかに、ふたりの見知らぬ人影がいた。
ひとりは理知的な目をした男。もうひとりは、筋骨たくましい巨躯の戦士。

「紹介しよう。彼らは私の同僚であり、共にこの国を出る決意をした仲間だ」

ふたりはそれぞれ、アディンとテオと名乗った。

彼はそのまま、彼らに連れられて――久しぶりに、牢の外、世界の空気を吸った。
風の感触、夜の匂い、月明かりのまぶしさ……そのすべてが、遠い記憶のように懐かしかった。

旅の道中で、彼は少しずつ話を聞かされていった。
フルルドリスたちは、あの時の騒動を不審に思い、国家の最高指導者・大神祇官を調べたのだという。
調査の末に明らかになったのは、神の恩寵とされていた聖痕が、実は“烙印”として国民に刻まれ、大神祇官がそれを使って神に近づこうとしているという恐るべき真実だった。

「貴君のことは、獣人主体のレジスタンス――鉄獣戦線トライブリゲード》に保護を願うつもりだ。
彼らなら、きっと快く受け入れてくれるだろう」

そう告げたフルルドリスの声には、信頼が宿っていた。

長い旅のあいだ、アディンは彼に基本的な読み書きや常識、さまざまな知識を丁寧に教え、
テオは、長年使われなかった身体を鍛え直すため、優しくも厳しい稽古をつけてくれた。

やがてある日、フルルドリスがぽつりと言った。

「名がないままでは、少し不便だな。……そうだ、貴君の髪は、金の色をしている。
それにちなんで――『アウルム』と名づけよう」

アウルム。
それは、彼の中に燻っていた小さな光を、名前として呼び起こした瞬間だった。

名前を持つということ。
それは、自分という存在を、もう一度世界に繋ぎなおすということだった。

死にかけていた彼の精神は、静かに、確かに――再び、色づき始めていた。

第8章「†凶鳥†」

旅の途中のある夜。
アウルムは、奇妙な夢を見た。

それは“記憶”に似ていながら、彼自身のものではなかった。
月の出ない晩、薬草を摘むため森に入ったひとりの獣人の女。
いくつかの薬草を手に帰ろうとしたそのとき、彼女の前に、空間がぽっかりと穴のように開いた。

そこから現れたのは、仮面をつけ、神官のような装束を纏った男。
男が無言で手を伸ばし、女に触れた瞬間――視界が白く弾ける。

記憶は、そこで途切れた。

ただ、意識が遠のくその最中、微かに聞こえた気がする。
「……やはり、獣人では駄目だな……」
そんな声が、ひどく冷たく、悲しい響きを持っていた。


鉄獣戦線のリーダー「シュライグ」は、最初こそフルルドリスたちに警戒を見せていたが、アウルムの存在と、国家の異常な実態を聞き、最終的に保護を受け入れてくれた。

「ではまたな、貴君……いや、アウルム。すべてを超えた先、平和な世界でまた会おう」

フルルドリスたちはそう言い残し、その場を去った。

彼の右手に刻まれた“烙印”――その力を制御するために、鉄獣戦線の技師…の姉であるフェリジットにより、特別な金属を用いた篭手が用意された。
それは、一見拘束具のようにも見えるが、力を抑え、同時に彼を“守る”装備だった。

鉄獣戦線の拠点には、わずかに数人しか残っていなかった。
かつての騒乱で多くの仲間を失い、今やその勢力は風前の灯だった。

ある日、シュライグはアウルムの前に立ち、真剣な声で言った。

「もし君さえ良ければ、我々と共に戦ってほしい」

彼は片翼しか持たない鳥人だった。
その姿のため、かつて忌み子として故郷を追われた者――アウルムと同じように。

彼は迷った。だが、篭手を与えられた恩、そしてどこか心を重ねた相手の頼みを、無碍にすることはできなかった。

「……分かった。ただ、僕は……ほんの少し前まで牢にいた身。すぐに力になれるかは分からない」

「問題ない」
シュライグは力強く言い、続けた。

「フルルドリスから聞いている。君には、一時的に肉体を変異させる特異な力があるそうだ。
うちのルガルに稽古をつけさせよう。君と同じ獣人だ。頼れる男だよ」

こうして、アウルムは自身の内に眠る“獣の力”を制御するための訓練を始めることとなった。

第9章「†銀弾†」

アウルムは、与えられた時間のほとんどを稽古に費やした。
最初のうちは制御がきかず、意識を飛ばすことも多かったが――
少しずつ、少しずつ、自身の内に渦巻く“力”との向き合い方を掴んでいった。

右手に装着された篭手も、その助けとなった。
ルガルの仮説によれば、アウルムの“獣化”とは、烙印に起因する《奇跡》の一種。
その力の源を篭手が抑えているため、同時に獣化の暴走も抑えられている――という理屈らしい。

かつてのように、地を裂き、雷鳴のような咆哮を響かせるような暴力的な力は失われていた。
だが、代わりに彼は“理性”を得た。

意識を保ったまま、力を使うということ。
それは、武器を持ち、技を編み、仲間と連携するという新たな戦い方を意味していた。

獣化したまま武器を振るう術を身につけ、アウルムはただの“力”ではなく“戦士”として成長していった。

そして――ついにその日が訪れる。

決戦の地、その名は《大砂海ゴルゴンダ》。

そこへ向かうアウルムの姿は、もはやかつての幽閉された少年ではない。
篭手に封じた咆哮と、獣の力を背に纏い、彼は今――

《震天のアウルム》として、鉄獣戦線の一員として、その一歩を踏み出した。

第10章「†死線†」

アウルムがゴルゴンダへ到着したとき、空はすでに裂けていた。
かつて夢で見た、あの“穴”。今はそれが、遥かに巨大なものとなって幾重にも開き、その闇の奥から、次々とおぞましい存在が現れていた。

それらは、獣とも、竜とも形容しがたい異形。
あの日、牢の壁を崩した竜に酷似したそれらが、群れを成してこの地に降り注いでいた。

シュライグは、到着するや否や、ある少年に声をかけた。
距離があり言葉は聞こえなかったが、アウルムはその少年に、あの竜と同じ“気配”を感じ取っていた。

アウルムの役目は、烙印の呪いによって異形と化した元・兵士たちの足止めと掃討。
戦線を切り開き、シュライグとその少年たちが中心部へ進むための道を確保することだった。

彼は獣化の力を解放し、荒れ狂う戦場へと飛び込む。
だが、戦いの中で、右手の烙印がじわじわと侵食を始めているのを感じた。

――だが、立ち止まるわけにはいかなかった。
この地に満ちる絶望を前にして、ここで退けば、守るべき命が消える。
この大陸すべてが、闇に飲まれてしまう。

烙印の侵食は彼の命を削っていた。だが同時に、その力を増幅させてもいた。
アウルムは思った――たとえ短い命でも、せめて最後くらいは、恩人たちのために。

……その瞬間だった。

眩い光と共に、それは現れた。

純白の鱗に包まれた巨大な竜が、天から舞い降り、周囲一帯をかがやかしい“黄金の炎”で包み込む。

だが、その炎は焼き尽くすものではなかった。
それはまるで、すべてを“癒す”ような炎。
見る者の心を穏やかに鎮め、身に宿された烙印の呪いすら、そっと溶かしていく――

アウルムの右手もまた、黄金の浄火に包まれ、侵食の痕は静かに癒えていった。

……だが同時に、彼の肉体に宿っていた“強化された力”もまた、消えた。

守っていた力が失われたことで、限界を迎えた身体はその場に崩れ落ちる。
世界が黄金に染まる中、アウルムの意識も、ゆっくりと闇に沈んでいった――

最終章「†終劇†」

アウルムが目を覚ましたとき――

視界に映ったのは、膝から崩れ落ちた神官風の男と、その隣に立つ、道化師のような、悪魔のような、赤き衣を纏った謎の少年だった。

少年は神官に何かを語りかけていたようだが、ふとアウルムと目が合った瞬間、不気味に口元を歪め、背後にぽっかりと開いたホールへと姿を消した。

神官の姿に、アウルムは見覚えがあった。
――夢に現れた、あの仮面の男だ。

男もまた、アウルムに気づくと、呻くように語りかけた。

「キミは……いつぞやの獣人か……
まさか、母親に刻もうとした烙印が、その息子に宿ってしまうとは……全く、不思議なものだね……」

その言葉で、アウルムは全てを悟った。
自分に刻まれた烙印、獣化という呪いの正体――
この男こそが、すべての元凶。大神祇官であり、今回の騒動の首謀者だったのだ。

怒りに震える右手で、大地に落ちていた大斧を手に取る。

「殺すか……ふふ……
最後を飾るのは、あの少年でもなく、聖女でもなく……こんなただの獣人とはね。
まったく、呆気ない終幕だよ……」

それからのことは、よく覚えていない。
再び、あの金色の炎――“浄火”が世界を包んだとき、アウルムは再び意識を失った。


目を覚ました場所は、見知らぬ土地だった。
周囲の空気も、匂いも、空の色さえも、すべてが違っていた。

ここは――アルフレイム大陸。
深淵大陸とは異なる、別世界。

この地には多様な種族が暮らしていたが、中でも「リカント」と呼ばれる者たちは、アウルムの獣化の力とよく似た力を持っているという。

かつての仲間たちと再会できなかったことは、心に深い痛みを残した。
だがアウルムは、胸に手を当てて思った。

――今度は、自分が“誰かを救う者”になる番だ。

そう決意した彼は、街にある冒険者ギルドの扉の前で立ち止まり、
静かに、しかし力強く、その扉に手をかけた。

右手には、今も――あの篭手がはめられている。

──完──

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 4,000 1,500 0
能力値作成履歴#484220-3
取得総計 4,000 1,500 0 0

収支履歴

武器防具

グレートアックス::-410
チェインメイル::-760

汎用

冒険者セット::-100

消耗品

保存食(一週間)::-50
アウェイクポーション::-100
救命草×2::-60

チャットパレット