ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

ライリー・エストラード - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“深紅の死神”ライリー・エストラード

プレイヤー:ゆぅき

種族
人間
年齢
38
性別
種族特徴
[剣の加護/運命変転]
生まれ
傭兵
信仰
ランク
ハイペリオン
穢れ
0
7
10
4
11
8
5
6
10
10
成長
15
成長
43
成長
22
成長
40
成長
2
成長
16
器用度
33
敏捷度
58
筋力
37
生命力
56
知力
16
精神力
30
増強
増強
1
増強
増強
2
増強
増強
器用度
5
敏捷度
9
筋力
6
生命力
9
知力
2
精神力
5
生命抵抗
22
精神抵抗
18
HP
97+47=144
MP
48+2=50
冒険者レベル
13

経験点

使用
123,000
残り
-55,260
総計
67,740

技能

ファイター
13
スカウト
11
レンジャー
9
エンハンサー
9
ソーサラー
2
コンジャラー
2
マギテック
2
セージ
1

一般技能 合計レベル:10

料理人
2
物乞い
3
肉体労働者
3
貴族
2

戦闘特技

  • 《防具習熟A/盾》
  • 《回避行動Ⅰ》
  • 《頑強》
  • 《超頑強》
  • 《かいくぐり》
  • 《命中強化Ⅱ》
  • 《マルチアクション》
  • 《タフネス》
  • 《バトルマスター》
  • 《トレジャーハント》
  • 《ファストアクション》
  • 《影走り》
  • 《サバイバビリティ》
  • 《不屈》
  • 《ポーションマスター》

秘伝

  • [準]《《パリィ&ブレイク》》
  • 《《ブランドリポスト》》

練技

  • [補][準]【ガゼルフット】
  • [補]【マッスルベアー】
  • [補]【キャッツアイ】
  • [補][準]【ビートルスキン】
  • [補]【リカバリィ】
  • 【】
  • 【】
  • 【】
  • 【】

判定パッケージ

スカウト技能レベル11 技巧 16
運動 20
観察 13
レンジャー技能レベル9 技巧 14
運動 18
観察 11
セージ技能レベル1 知識 3
魔物知識
3
先制力
20
制限移動
3 m
移動力
59 m
全力移動
177 m

言語

会話読文
交易共通語
地方語(ドーデン)
魔法文明語
魔動機文明語
ドラゴン語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
ソーサラー技能レベル2 真語魔法 4 4 +0
コンジャラー技能レベル2 操霊魔法 4 4 +0
ウィザード最大魔法レベル2 深智魔法 4 4 +0
マギテック技能レベル2 魔動機術 4 4 +0
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
ファイター技能レベル13 37 18 19
《命中強化Ⅱ》 2
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 備考
バスタードソード+1[刃] 1H 17 +1=21 17 10 +1=20 専用魔法の発動体
差別のフレックスグリップ強化スパイクシールド[刃] 1H 13 -2=18 13 10 19
ブレードスカート[刃] 20 10 10 19
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
ファイター技能レベル13 37 22
《防具習熟A/盾》 1
《回避行動Ⅰ》 1
防具 必筋 回避力 防護点 備考
茨のローブ 2 2 近接攻撃か接触の魔法を受けた時魔法「2d」点ダメージ与える。
差別のフレックスグリップ強化スパイクシールド 14 +2 2 専用装備時 特定の分類に対して与える物理ダメージ・魔法ダメージが2点減少する。分類は人族
他1 ブラックベルト 1
他2 アイソアーマスク 1
合計:ファイター/鎧+他1+他2 23 4
合計:ファイター/鎧+他1+他2 23 4
装飾品 効果
スカベンジャーの帽子 稀な戦利品を持つ魔物に対する行為判定または戦利品判定の出目+2(一回のみ)
アイソアーマスク 防護点+1 遠隔攻撃を誘引する
スマルティエの聴音器 10m手前から聞き耳判定できる
スマルティエの銀鈴 その他装備爛が増える
熊の爪 マッスルベアー+1
背中 野伏のセービングマント 専用(MP)回避力,生命抵抗力,精神抵抗力判定に失敗した時魔法ダメージ-4点 専用化
スマルティエの風切り布 1Rの間命中力と回避力+2 3分に一回発動できる。
右手 マギスフィア小
左手 瞬足の指輪 敏捷+1
多機能ブラックベルト 専用(HP)防護点+1 専用化
ブレードスカート 回避力判定で4上回れば攻撃
ラピスラズリのお守り 乱戦エリア内でHPが半分以下なら、回避、生命抵抗力、精神抵抗力+2
スマルティエの武道帯 リカバリィの回復力に+生命力B
所持金
111,560 G
預金/借金
G

所持品

背負い袋
水袋
毛布
松明*1
火口箱
ロープ 10m
ナイフ
防寒具
スカウト用ツール
罠探知の棒
薬師道具セット
ヒーリングポーション*9
アンロックキー*5
陽光の魔符+1
陽光の魔符+2*3
陽光の魔符+3
月光の魔符+2*3
月光の魔符+3
頑丈なランタン
迅速な火縄壺
食器セット*3
調理道具セット
テント4人用
着替えセット
ノマリの疲労回復薬*10
ノマリの毒消し
ノマリの治療薬
幸運の首飾り 戦利品判定+1
3点魔晶石
5点魔晶石*10
スマルティエの首飾り
マナチャージクリスタル5点
竜の鱗(お守り)
瞬足の指輪*2
宗匠の腕輪
妖精姫の宝石
スマルティエの俊敏増強の指輪

名誉点
166
冒険者ランク
ハイペリオン

名誉アイテム

点数
冒険者ランク700
秘伝0
多機能ブラックベルト0
頑丈なランタン0
迅速の火縄壺0
ナルザラント柔盾活用術入門0
野伏のセービングマント0
バスタードソード+1専用化0
差別のフレックスグリップ強化スパイクシールド専用化0
野伏のセービングマント専用化0
多機能ブラックベルト専用化0

容姿・経歴・その他メモ

一人称:おじさん、俺
二人称:おたく、君

高レベルの魔法をかけられたことがある
伴侶がいる(いた)
才能を絶賛されたことがある

嫁もいたし、剣の腕も見込まれて騎士という地位にもつけていた。

が、その才能を妬まれ、高レベルの操霊術師を差し向けられスティールメモリーで記憶を失う

そして気づいた時には知らない大陸で一人ぼっちでいた。自分の事さえよくわからないが握った剣の感触だけは覚えていたので、それを使い名声を得れば誰かが自分に気づいてくれると思っている

レベル5:エストラードという姓を思い出した。しがない平民だったが、その剣のみで戦果を打ち出し騎士爵を賜ったのを覚えている。
レベル6:アイリス・マイヤードという子爵の令嬢に見初められる。美人で性格もよく好きだったが、好きと真っ直ぐ伝えたことはなかった。
レベル7 アイリス・マイヤードの護衛騎士になる。守る戦いに四苦八苦しながらも日常に色がついた気がしていた。
レベル8 護衛騎士の同僚で、魔導師のカイト・アーガイルと出会う。好青年かつ実力者、子爵令嬢の騎士より上にいけるだろう奴はアイリスに片想いしていた。
レベル9 カイトから魔法を教えてもらう。そして、アイリスは想像以上にお転婆で俺はまた冒険者として働くことになった。
レベル10 カイトと決闘。無事勝利し、アイリスと結ばれる。
レベル11 アイリス・エストラードと幸せな生活を送っていたが、カイトに不意打ちをされ敗北。そこからの記憶はない。

記憶 

-1-

俺はそこまで栄えてはいない町に生まれた。小さい商店の長男に生まれたが、若さからか跡を継ぐのを拒否、家出をして冒険者になった。
安い剣と安い防具だけで冒険に旅出た。才能があったようで、碌な訓練をせずとも実戦だけでゴブリン、レッサーオーガ、トロールと倒せるようになっていった。しかし協調性がなくパーティを組んだとしても長続きしなかった。だからか、一人で生きられるような能力が育っていった。
ある日、俺は大規模な蛮族討伐隊に参加した。しかし事故が起きた、知能の高い魔物が指揮をしていたのか挟撃を喰らい、ほとんど隊が壊滅しまったが、何とか勝利をした。所属していた隊は俺以外は全滅したが、勝利に貢献したことから、騎士爵の名誉をいただいた。名誉を認められたのは嬉しいが、受勲式は煩わしく感じていたのを覚えている。
戦場に出るたび返り血で真っ赤になる姿と、俺以外が全て亡くなることから深紅の死神と呼ばれるようになった。

-2-

騎士爵を叙爵したはいいものの特に俺の行動は変わらなかった。
冒険者として、魔物を倒し金を稼ぎ名声を得る。
毎日毎日その繰り返し。有名になったからかパーティに誘われることもあったが、二つ名を利用して
「死ぬ覚悟がお前にあるなら組んでもいい」
なんて言えば、そんな誘いも次第になくなっていった。
繰り返しの毎日がいやで冒険に出たのに、これでは結局変わらない。無味な日常を過ごしていた。

そんなある日のこと、とある女に話しかけられる。
女は自らをアイリス・マイヤード子爵令嬢と名乗った。
「あなたが、ライリー·エストラード様ですね?単刀直入に言います。私の護衛騎士になってください」
なんていきなり話しかけられた。当時の俺は
「断る」
と即答した。

「なぜ俺なんだ?他に沢山向いてるやつがいるだろう」
「誰にも仕えていない、それでいて実力のある方があなたしかいないのです」
「ただ逃げ延びて他のやつの成果を横取りしただけかもしれないぞ」
「それでしたら事前に調べました。あなたは一人で依頼を受けてこなしているようですね?実力がなければできることではありません」
「そこまで調べてきているのか……ならば否と言うわけには行かないな」
「では……!」
「とでも言うと思ったのか?一人で生き延びるだけが取り柄の人間が護衛ができると思っているのか?切り込み隊長ならいざ知らず護衛騎士なんてできるわけないだろう。もう少し自分の身を案じたほうが良いぜ嬢ちゃん」
「……やってみなければわかりません。が、今はこれ以上話しても頷いてはくれなさそうですので、失礼いたします。ではまた、ごきげんよう」

そんな会話をしたのを思い出した。あの時はもの好きな女がいたもんだと思っていたな。
まだ、それがどこでいつした会話なのかは思い出せないが。

-3-

「今日も来たのか……」

「来ました」

目の前にいつだかの女が現われた。
アイリス・マイヤード。何度も名乗られたおかげで覚えてしまった。
何度俺の前に現れただろうか、数えてもいないがどれだけだろうか……俺の行く先々に何故かいるようなそんな気さえする。

「考えは変わりましたか?」

「なあ、なんでここまで俺に執着する?本当に俺は騎士に向いてないと思うが……」

「そうですね、あなたが信用できるからです。あなたが真に実力がないのであれば護衛騎士という餌に釣られるでしょう?冒険者よりも手堅く安全に稼げて名誉もあるのですから」

「……だとしても、実力だけでは騎士になれない。確かに騎士爵はあるが……」

「そして何より、私が気に入ったからです!」

その言葉に俺は頭を抱えた。えらい変なお嬢様に懐かれたもんだ……
だが不思議と、悪い気分じゃない。誰かに好かれるのは本当に久々だった。
家を出る前は……家族には愛されていた。だがそれも変化を求めて捨て去った。
そう、変化を求めていたんだ。なら、冒険者として変化のない今はいいのか?

「ふぅ、良くないに決まってる」

「?」

「……いいだろう。俺はお前の護衛騎士になろう」

「本当ですか!?いぇい!」

見事なガッツポーズ……

「おしとやかさってのが貴族のお嬢さんにはあるものじゃないのか?」

「あはは、よくお転婆って言われます」

「そうだろうな。……とにかくよろしく頼む、お前と一緒にいるのは退屈しなさそうだ」

「ありがとうございます!では早速マイヤードの屋敷へどうぞ!」

「おいおい、引っ張るな。全く」

この時俺の頬が緩んでいたような気がした。
守るための戦いか……とりあえず前線で敵を引き付けて戦えばいいか?
他人のためのことを考えることがこんなに楽しいなんて、初めて知った。
それをアイリスが教えてくれた。きっともうこの時から惹かれていたのだろう。

-4-

「ここがマイヤードの屋敷です!」

田舎で育った俺には縁がなかっただろうほどの大きな屋敷がそこにあった。
その屋敷の前に立つ俺は慣れない礼服に身を包んでいる。ここに来る前にアイリスに買わされたのだ。
「私の騎士としてお父様に紹介するのですからそのようなぼろぼろな服ではいけませんよ!」だそうだ。
おかげで動きにくくてしょうがない。これも慣れるしかねえんだろうな。

「それで?俺はどうしたらいい?田舎育ちの庶民だもんで、礼儀作法なんて一片も知らないぞ」
「恐らく大丈夫でしょう。これから学んで行けばいいのですし、お父様も分かってくださいます」

………

「認められるか!そんなどこの馬の骨かわからん男を大事な愛娘の騎士になんて!」

ダメじゃないか。
屋敷に入り、アイリスが俺を騎士にと紹介した瞬間の言葉だった。

「おい」
「まあまあ、任せてください」

アイリスはゴホン、と咳ばらいをして

「お父様、認めてくださらないと、あの事をお母様に言ってしまいますよ?」

そういわれると、マイヤード子爵は

「あ、あ、あの事!?何のことだ?それにカイトくんが既にいるではないか!彼なら身分も実力も申し分ない」
「カイトは魔導師、前に出るものじゃないのですよお父様。彼が前、カイトが後ろで私を守ってくだされば敵なしというわけです」
「だが……いつ寝返るかわからない人間を……」
「いいんですね?あの事をお母様に言っても?」
「ひぃっ!?わかった、許可するからそれだけは!」

そんな光景を見る。いやこれは…………

「ただの脅しじゃないか」

と呟くと、アイリスはニコリと微笑む。
強かな女だな。

「では屋敷と、騎士の仲間を紹介しますね!」

俺はアイリスに手を引かれて、子爵の執務室から出る。
そこには男の俺から見ても面がいいと言える男が立っていた。

「どうやらマイヤード子爵に叱られたようだね。けれどアイリス様、貴女のことを心配しているからこそだと分かってほしいね」
「あら、カイト。分かっていますわ、けれど彼は、実力も信頼も出来ます」
「はい、僕は貴女の勘と見る目を信じていますよ。ですがそれを周りに理解されるかどうかは別だということは念頭に置いていただきたい」
「あなたの言っていることは分かりました。つまりライリー様を迎え入れてくれるということですよね?」
「ふぅ……まあそうなりますね」

その男は、ため息をつきながらこちらを向き直る。

「僕はカイト・アーガイル。騎士と言えど、魔導師だ。君の前線での活躍を期待しているよ。それに一緒に高みを競う仲間としてもよろしく」

と、カイトと名乗った男は、嫌みのない笑顔を浮かべ右手を差し出す。
俺はその手を握り返す。

「ああ、よろしく」
「しかし君があのアイリス様が惚れこんで熱心に勧誘した男かあ……」

とジロジロ見られてアイリスに聞こえない小声でこいつが呟く。

「恋の好敵手としても、負けないよ」

一瞬ポカンとなり、何を言っているんだ、と思っていたが、その後おれもアイリスに惹かれ自覚することになりその言葉がまことになったことを知ることになる。

-5-

あれからしばらく経った。
護衛騎士としての仕事はとても忙しいとは言えないし、平和なもんだった。
当たり前だ、そうほいほい子爵令嬢に手を出すような輩がいるとしたら大変だし、どれだけマイヤード子爵が恨まれているんだとなる。
ある程度の悪漢は、アイリスの顔がいいというのもあって、よく絡まれていたみたいだが、俺は酔っぱらい以外に絡まれてるところを見たことがない。
カイトが言うには「僕が一緒にいたころはよく優男として嘗められてたけど、君は威圧感があるからそこらへんのチンピラは絡めないんじゃないかな」だそうだ。

つまり何が言いたいかというと、結構暇だってことだ。アイリスのことを考えれば、平和なことは第一だし、アイリスやカイトと過ごす日々は正直楽しかった。
買い物に引っ張られたり、お茶会に参加させられたり、お嬢様に巻き込まれる仲間としてカイトと仲良くなったりな。
退屈な日々が嫌いな俺でも、まあ悪くないかと思い始めた時事件が起こった。

「お父様、私冒険者になります!」

何を言ってるんだこの女……
マイヤード子爵の表情が空の色の移り変わりのように変わっていっているぞ。
子爵はこちらを見るが、俺は何も吹き込んでいないので首を横にふる。
すると、子爵は辛抱たまらないといった感じで叫ぶ

「ならんならんならん!こればかりは許せぬものではない!お前のわがままをなんだかんだ許してしまっていた私だがこれは許可できない!」
「なぜですか?ライリーもカイトも一緒に連れて行きますし、私もイーヴ神官としての力があります」

聞いてないが……これも首を横に振る。

「それはお前の思い付きだろう?アイリス、ライリーくんやカイトくんに相談したか?それにお前は子爵令嬢なんだ、冒険者が危険なことぐらい分かっているだろう?」
「ええ、分かっていますわお父様。ですが、跡継ぎにはお兄様がいます。なので好きに生きたいのです、それともお父様は私に政略結婚の道具になれとおっしゃられているのですか?」
「そんなことは……」

マイヤード子爵は、正直かなりお人好しだ。領地には善政を敷き領民に慕われている。それになんだかんだ俺とも今は酒を飲み交わすような仲になっている。俺にとっても兄のような父のようなそんな存在だ。もっとも、仲良くなった理由がアイリスがお転婆すぎるという話題であったが
そんな子爵がこういわれては、断れないことをアイリスは分かっているのだろう。天真爛漫でいて、なおかつ聡い。きちんと社交に出ていれば、格上の貴族に嫁入りするのも可能だろう。こういう時のアイリスは本気だ。何を言ってもやめることはないだろう。

「はぁ……わかった。認めよう、ライリーくんとカイトくんと一緒にいるという条件であればいいだろう。ただし、なるべく無謀なことはしないこと。わかったね?」
「わかりました、お父様。ありがとうございます!」
「全く、誰に似たんだか……」

「さぁ?誰でしょうねえうふふ」

気がつくとマイヤード子爵の背後には一人の女性が立っていた。
エーリカ・マイヤード子爵夫人。アイリスと姉妹と言われてもおかしくないぐらい若々しく綺麗な美貌と、底知れない圧のようなものを感じる佇まいだ。マイヤード子爵が恐れるのも分かる気がする。そんなことを考えていると夫人の視線がこちらに向かい寒気がする。咄嗟に俺は視線をそらした。

「アイリス、私にも相談がないなんてひどいじゃない。当主であるこの人から、約束を取り付ければ私の許可なしでもいけると思ったのでしょう。本当に貴女は賢い子」
「お母様……ごめんなさい。ですが私は」

夫人がアイリスを抱きしめる。

「反対なんてしないわアイリス、私の愛しい子。でも信用されていなかったのは少し悲しかったわ」
「ごめんなさい」
「わかってくれたらいいのよ。それと貴女のお兄様にも話をしなさい。貴女がいなくなると、あの子が全て継がないといけなくなるのだからね。ま、あの子も自由に生きたいというのであれば養子という手もあるけれど」

そういうと、夫人は俺とカイトの方に近づいてくる。

「アイリスを頼みましたよ、二人とも」

拒否権はないな、それに断るつもりもない。

「分かりました」
「この身に代えましてもお嬢様をお守りします」

と言ったところで更に夫人は近寄り耳打ちしてくる。

「なるべくなら、身は清いままでお願いしますね」

と一言言って退出する夫人。
俺らは目を見合わせながら苦笑した。

「私からもよろしく頼む。ライリーくんの冒険者としての経験と、カイトくんの豊富な知識で何とか支えてくれ。本当に苦労を掛ける」

多少、哀れみのような同情のような声色を混ぜた言葉だったが、それに頷く。

「アイリス、せめて送り出させておくれ。家族だけの食事会をしたいんだ」

アイリスは俺らの方をちらっと見て頷く。

「わかりました、とても嬉しいですし、楽しみです!」
「おおそうか、よかった」

その時のマイヤード子爵の表情が、成長を喜んでいるような別れを悲しんでいるような複雑な表情をしていた。
もし俺が娘を持ったとしたら、同じような気持ちになったりするのだろうかなんてその時は思っていた。


それからまた時間が経った。
冒険者としての活動は順調そのものだった。
アイリスの回復、カイトの攻撃から支援まで何でもできる魔法。そして、俺の前衛として生き延びる技術。
今まで感じたことのないパーティでの活躍に俺はかつて退屈であった冒険者としての生活が輝いて感じた。
アイリスとも、護衛と護衛対象ではなく、もはや並び立つ仲間として……それに一人の女性として意識していた。

カイトに操霊魔術を教えてもらっている間に、そのことを伝えた。
「最初も言ったけど、恋の好敵手として負ける気はないよ。正々堂々、選ばれた方が彼女を手に入れるそれでいいかい?」とカイトは言う。
正直勝てる気はしないが、だからと言って負けを認める気にはならなかった。これが誰かを好きになるという事か……なんてその時は思っていた。

-6-

「カイト、俺と決闘してくれ」
「びっくりした、真剣な顔して『おれとけっ』まで聞いて僕がプロポーズされるかと思ったよ」
「そんな軽口ですかすな。俺は本気だからな」
「……一体急になんでそんなことを?」
「俺は、あいつにふさわしくねえ。深紅の死神のままじゃだめなんだ。死神じゃなく騎士じゃないといけない。その為には憧れでありライバルであるカイト、お前に戦って勝ちたい。そうすることで俺は俺を初めて認められる気がするんだ」

本気で想いをぶつける。カイトは目を見開いた後観念したかのようにため息をつく。

「ふぅ……君の憧れだったとは、今まで気づかなかったな、とても光栄だとも。彼女を賭ける戦いじゃなく自分を認めるための決闘、か。いいとも、君は恋敵の前に僕の一番の友だ。君の想い全て受け止めよう。ただ、こちらは魔術師、君は戦士だ。ただ戦うというだけでは僕が不利。ルールは付けさせてもらうよ」

構わない、と俺は首を縦に振った。
カイトの付けたルールはシンプル。ゴーレムを事前に作成させること。それと装備以外の道具の使用を禁止。
承諾し、俺はカイトと向かい合う。カイトが呼び出したのは硬くて刃の通らないアイアンゴーレム、正直苦手な相手だ。
だがここで負けるわけにはいかない。剣と盾を握り直し、相対する。

―――――――――――――――――――――

結果だけを言うなら、俺が勝利した。
カイトのゴーレムにかける補助魔法も、俺へ向けた攻撃魔法も、全て何とか耐えきりカイトが魔力切れ。
それでも動き続けるゴーレムの攻撃をなんとかかいくぐりながら、少しずつ表面を削るしかできない斬撃を何度も振るい、辛くも倒すことができた。

「お見事……僕の負けだ」

清々しく拍手をするカイトだが、体力は使っておらずとも、精神力を使い切ったカイトにも疲労の表情が見える。

「ああ、カイトも……手加減せずに戦ってくれたみたいだな」
「手加減したら君に失礼だ、それに恋敵にわざわざ塩を贈る真似なんてするわけがないだろう?……ただ、どのみち君には勝てなさそうだ。ほら」

カイトの視線の先には……アイリスがいた。
アイリスは俺に駆け寄ってきて思い切り

ビンタを喰らわせてきた。

「いっっつ!!アイリス!何するんだ!?」

と、声をあげるものの、アイリスの顔を見ると言葉を失ってしまった。
涙を浮かべている。

「ライリー!貴方は馬鹿です!なぜこのような自らを傷つけることをするの!?」

更にビンタを繰り出そうとするアイリス

「すまん!わかった!俺が悪かったから、やめてくれ!これ以上は本当に死ぬ!」

その言葉にアイリスはビンタをやめ、その振り上げた腕をそのまま俺の背中に回し抱き着いてきた。

「貴方は本当に馬鹿です。なぜカイトと喧嘩なんてしてしまったんですか。気に入らないことがあっても話し合いで何とかしましょう。私も間に立ちますよ」
「お言葉ですがアイリスお嬢様。男には譲れないものがあるんですよ。理由については、お話しできませんがね」

アイリスはカイトの方に顔を向ける。俺からは顔が見えないが、いま睨みつけているということは想像するに難くない。

「カイト、貴方には後でお説教です。今はライリーの治療をしなくては」
「アイリス……」
「なんですか?ライリー、お話なら後で」
「俺と結婚してくれ」

アイリスの神聖魔法で、俺の傷が塞がっていく。
しかし俺はカイトに勝利した高揚感からか、こんなみっともない状況でも想いが声になり溢れてしまった。

「そんな言葉……状況を分かって言ってますか?」

じっとりとした目で見上げてくるアイリス。
俺はたじたじになるしかない。ムードなんてわかるわけもなく。

「ですがまあ、答えてあげましょう。一度しか言いません。よく聞くように!」

ゴクリ、と生唾を飲んでしまう。

「喜んで!」

その言葉を聞いた後は正直よく覚えていない。嬉しさの絶頂にあったからか、決闘の疲労からか、その両方か。
かろうじて覚えているのはカイトの呟いた独り言、俺はそれを鮮明に記憶している。

「ほらやっぱり僕は君に勝てなかった」

-7-


プロポーズの後盛大な結婚式が開かれた。
正直小さな結婚式でよかったんだが、貴族同士の式となるとそうもいかないらしい。
その為に礼儀作法やらなんやらを頭に詰め込んだ。人生で一番過酷な時間だったと思う。
顔も知らない若い貴族から恨めし気な顔で、睨みつけられたりもした。確かに本性を知らなければアイリスは美人で優良物件だ、正直これぐらいで嫉妬面するくらいだ、扱い切れないと思うが。カイトにそもそも勝てないだろうな。

一番対応に大変だったのはやはり、マイヤード子爵夫妻の対応であった。
もはや気の知れた仲だったがだからこそ遠慮なく言われることが多い。
子爵からは「あいつはエーリカによく似ている。その、大変だろうが頑張ってくれたまえ」と言われ
夫人からは「アイリスを泣かせたら、分かっていますね……?」と肩に手を置かれながら言われた。その細腕からなぜこんな力を出せるか分からないぐらい痛かった。過去に歴戦の冒険者だった時代がやはりあるに違いない……

まあ、そんなこんなで結婚式は順調に終わった。深紅の死神という二つ名が、顔も知らない出席者たちから実力を評価して好意的に見られるか、噂から敵対的に見られるかのどちらかだったな。
貴族として人脈をうまく作っていかないといけないらしい。一番苦手なところだがアイリスの為に頑張るしかないだろうな。まずは喋り方や表情から変えていかないとか?

カイトもとても祝福してくれていた、と思う。

―――――――――――――――――――――――――――――――

それからアイリスと冒険者は数年休んで一緒に過ごしていた。
といっても、騎士としての仕事や、アイリスはアイリスで人脈づくりのお茶会など、それなりに忙しく過ごしていた。
結婚したからといってあまり関係性も変わらず、すこし、ほんの少しだけ距離が近くなったぐらいだ。
エーリカ夫人からは孫を要求されているが。

そんなある日、マイヤード領でかなり強力な高位の魔神が現われたらしい。
冒険者にも要請があるみたいだが、実力があるものがどれだけいるかわからない。
実力的には俺たちが向かうべきだろう、騎士としての仕事としても上級冒険者としても。
俺とカイトは現場に向かう。最近アイリスは体調不良のため休みだ。まあ、夫人が動くのもおかしな話だが。

現場に向かうと、そこには確かに強力な魔神がいた。
俺とカイトがこの領地にいてよかったな。これじゃそこらへんのやつらじゃ太刀打ちできないだろう。アイリスという回復力に優れた奴がいないのは少し不安だがカイトがいれば大丈夫だろう。
しかし相手は、高位の魔神。物理攻撃は避けられても、魔法でじわじわ削られていく。流石にこのままでは耐えられない。

「カイト!すまない回復頼む!」

アイリスほどではないが、魔力の高いカイトは操霊術であってもかなりの回復力を誇る。

「ああ、分かった。任せてくれ……!」

その瞬間、俺の背中に熱く鋭い痛みを感じる。

刺された?

誰に?

後ろには……

カイトだけ

「カイ、ト?」

振り返ってみると、そこには笑みを浮かべたカイトだけ。
一縷の望みである、カイトを振り切っての何者かの不意打ちだったという可能性さえ打ち砕かれ。その手には短剣が持たれていた。

「前々から目障りだった。ずっと前から、本当に、目障りだった。でも君は強すぎた、僕には君に勝てない」

言葉が、入ってこない。何を言われているのか分からない。

「でもね。この剣を手に入れたんだ。この魔剣をね」

俺の血の付いた短剣を惚けた顔でカイトが見つめている。

「この魔剣は刺した相手の経験を奪う。生まれついての才能である程度動けるとしても、今の実力は経験で才能を更に育んだものだろう?つまり君はもう、赤子同然。副作用としてその経験に伴う記憶もなくすみたいだね。アイリスのこともきっと忘れてしまうんだろうな」

笑みがさらに深くなる。それは整ったカイトの顔を醜悪に変えている。

「もう君を殺せるだろうけど、それじゃ少し面白くない。だから記憶を失った君をどこか遠くに飛ばそう。自分のこともわからない君がどんなひどい目に合うのか楽しみにしているよ」

……………

「お前は、カイトじゃ、ないな?カイトは、ごほっ、俺の認めた、いや、俺を認めてくれた男だ。お前のような……ゲスじゃない」

「ふふ、何を言っているかと思えば、そんな淡い希望を持っているのかい?正真正銘僕が、カイト・アーガイルだよ」

「今に見ていろ。俺を今ここで殺さないことを後悔させてやる。カイトと俺で、お前を殺しに行くからな……!」



ここで俺の意識が飛び、気がつけばおじさんは剣を握って一人どこかにいた。
これがライリー・エストラードの記憶。
失った経験を積んだことで、取り戻したおじさんの記憶。
君がこの話を聞いて何を思ったかは分からないけれど、

これは陳腐でありふれたただ一人の男の復讐劇深紅の死神ライリー・エストラード

そう思っていただければ幸いかな。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 9,000 6,000 70 器用×10
敏捷×23
筋力×10
生命×20
知力×2
精神×10
1 2024/03/23 地下鉄遺跡にて…… 1,570 13,630 22 生命
筋力
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
2 2024/04/07 ラピスラズリのお守り 1,510 3,000 15 器用
器用
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
3 2024/04/16 デモンズライン清算一回目 2,030 6,370 32 生命
筋力
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
4 2024/05/08 デモンズライン清算2回目 3,620 8,300 37 精神
筋力
敏捷
敏捷
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
5 2024/05/13 デモンズライン清算3回目 2,800 5,500 敏捷
敏捷
敏捷
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
6 2024/06/08 デモンズライン清算4回目 4,840 11,547 73 精神
筋力
生命
筋力
生命
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
7 2024/06/12 デモンズライン清算5回目 2,600 9,900 筋力
器用
生命
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
8 2024/06/21 デモンズライン清算6回目 3,850 14,720 97 生命
筋力
敏捷
敏捷
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
9 2024/07/08 デモンズライン清算7回目 4,060 13,400 31 生命
敏捷
敏捷
生命
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
10 2024/08/04 デモンズライン清算8回目 6,570 34,880 149 生命
筋力
敏捷
生命
敏捷
精神
精神
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
11 2024/08/16 デモンズライン清算9回目 6,640 23,380 97 敏捷
生命
生命
敏捷
筋力
生命
生命
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
12 2024/08/21 デモンズライン清算10回目 3,600 30,100 敏捷
器用
筋力
敏捷
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
13 2024/08/25 デモンズライン清算11回目 7,510 51,100 75 筋力
生命
生命
精神
敏捷
器用
生命
精神
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
14 2024/09/12 デモンズライン清算12回目 7,540 50,400 68 筋力
敏捷
敏捷
生命
敏捷
生命
生命
敏捷
怠惰の不死鳥 ゆぅきムニメー可能性の玩具
100
取得総計 67,740 282,227 866 138

収支履歴

バスタードソード::-560
ハードレザー::-170
スパイクシールド::-1800
スマルティエの怪力の腕輪::-900
瞬足の指輪::-3500
冒険者セット::-100
救命草*5::-150
保存食一週間分*25::-1250
ヒーリングポーション*12::-1200
アウェイクポーション*1::-100
魔香草*3::-300
スカウト用ツール::-100
罠探知の棒::-150
薬師道具セット::-200

食器セット*3::-36
調理道具セット::-50
テント4人用::-250
着替えセット::-10

魔香草*10::-1000

幸運の首飾り::-2000
多機能ブラックベルト::-4000
ブレードスカート::-4580
マナチャージクリスタル5点::-2500
頑丈なランタン::-40
迅速な火縄壺::-100
油*54::-1080
ノマリの疲労回復薬*15::-1500
ノマリの毒消し::-100
ノマリの治療薬::-100
ノマリの鋭敏感覚薬*3::-300
アイソアーマスク::-2000
スマルティエの革製帽子::-132
スマルティエの聴音器::-2200
スマルティエのブーツ::-135
温泉::-20
宿屋代::-450
電車台::-500
大聖樹の盾::-3000
情報::-1000
スマルティエの銀鈴::-7500
熊の爪::-6000
5点魔晶石*10::-5000
器用の腕輪::-1000
フレックスグリップ::-500
野伏のセービングマント::-9000
スマルティエの風切り布::-25000
魔法の発動体::-100
茨のローブ::-40000
バスタードソード+1::-5560
船代::-600
防寒具::-80
アビス強化::-4000
スマルティエの武道帯::-6000
スカベンジャーの帽子::-18000
月光の魔符+3::-5000
月光の魔符+2*2::-3000
陽光の魔符+3::-5000
陽光の魔符+2*2::-3000
::-2430
::13666

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