ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

モクレン - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

モクレン

プレイヤー:ぺん

種族
メリア
年齢
19
性別
種族特徴
[繁茂する生命]
生まれ
神官
信仰
“太陽神”ティダン
ランク
ダガー
穢れ
0
8
8
13
5
6
6
16
5
6
成長
0
成長
0
成長
0
成長
0
成長
1
成長
0
器用度
13
敏捷度
14
筋力
14
生命力
24
知力
19
精神力
19
増強
増強
増強
増強
増強
増強
器用度
2
敏捷度
2
筋力
2
生命力
4
知力
3
精神力
3
生命抵抗
6
精神抵抗
5
HP
30
MP
25
冒険者レベル
2

経験点

使用
3,500
残り
770
総計
4,270

技能

プリースト(ティダン†)
2
レンジャー
1
バード
1
アルケミスト
1

戦闘特技

  • 《魔法拡大/数》

呪歌

  • 【モラル】

賦術

  • [補]【インスタントウェポン】

判定パッケージ

レンジャー技能レベル1 技巧 3
運動 3
観察 4
バード技能レベル1 見識 4
アルケミスト技能レベル1 知識 4
魔物知識
0
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
14 m
全力移動
42 m

言語

会話読文
交易共通語
妖精語
魔動機文明語
地方語(ブルライト)

魔法/呪歌/賦術

魔力/奏力行使など
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
プリースト技能レベル2 神聖魔法 5 5 +0
バード技能レベル1 呪歌 4 4 +0
アルケミスト技能レベル1 賦術 4
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 備考
〈インスタントウェポン〉[刃] 1H 1 10 10
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 0
防具 必筋 回避力 防護点 備考
〈ソフトレザー〉 7 3
ラウンドシールド 8 1
合計:すべての防具・効果 0 4
装飾品 効果
〈聖印〉 神聖魔法使用可能
背中 〈ロングマント(フード付き)〉)
〈アルケミーキット〉 賦術使用可能
所持金
240 G
預金/借金
G

所持品

〈アビスシャード〉×1
〈聖印〉:Ⅰ326
〈ラウンドシールド〉:Ⅰ319
〈アルケミーキット〉
〈マテリアルカードB白×5〉
〈マテリアルカードA白〉
〈ソフトレザー〉
〈着替えセット〉
〈ロングマント(フード付き)〉
〈保存食一週間分〉
〈救命草〉
〈魔香草〉×5
〈冒険者セット〉
〈魔晶石〉3点分
背負い袋
水袋
毛布
松明6本
火口箱
ロープ10m
小型ナイフ
「お食事券」:「アダムのねぐら」において50G分の食事の支払いとして利用可能
「アダムのねぐら」のエンブレム:所持していれば「アイコークスの港」において一人前の冒険者として扱われる

マテリアルカード

BASSS
5
名誉点
1
冒険者ランク
ダガー

名誉アイテム

点数
冒険者ランク20

容姿・経歴・その他メモ

名前:モクレン
性別:女性
年齢:19(未成年)
種族:メリア(長命種)
性格:強気しかし折れやすい、顔に出るタイプ、考えが甘い

・経験表
5-1-5:未だ叶わない夢がある
3-4-3:近所に芸術家が住んでいる(いた)
6-4-3:負けず嫌いと評されたことがある
・冒険に出た理由
2-3:目指すべき場所がある

設定(これだけ読めばいいやつ)

人間が殆どを占めるど田舎の小さな村で育った彼女はメリアという種族である事もあり拾ってもらった教会でも浮いた存在だった
教会の手伝いとして森で薬草を集めたりして生活しながらも周りの子ども達に変な目で見られる事に強い不満を抱いていた。
そんな中、村に住んでいた変わり者の画家である爺さん、ヴィア爺の家に入り浸るようになる。
元錬金術師として冒険者をしていたヴィア爺は随分とボケていたがモクレンは彼の冒険譚や冒険の中見たという風景の絵を見聞きするのをとても楽しみに生活していた。
ヴィア爺の絵の中の1枚、森にある湖の絵に憧れを抱いたモクレンは自分の目で見たいと冒険者に憧れる。
モクレンはヴィア爺から錬金術師について基礎を教えてもらったり教会での生活の一端として神聖魔法やレンジャースキルを学び冒険者になる準備を整える。
月日が経ちヴィア爺も亡くなり19歳になったある日教会を継ぐ予定だった者がモクレンにそれを押し付けようとしているのを偶然聴いた。
そんなの絶対に嫌だと少しのお金と聖印やヴィア爺から譲ってもらったアルケミーキットなどの荷物を手にして教会を飛び出した。
なんとかアイコークスの港へと辿り着いたモクレンは少しの装備などを購入し近隣の魔物を討伐しに行く……が剣だけ持っても攻撃技能のないモクレンはすぐに返り討ちにあい持ち物などをドブに捨てつつなんとか命からがら逃げ帰る。
親切な人にまずは冒険者ギルドにと教えてもらったモクレンはアダムのねぐらへの扉を開くのであった。

詳細(読まなくていいやつ)

あたしはモクレン。
どこにでも居るようで実は少ない変わり者。
何が少ないかって言うと、同族、あたし自身自分以外のメリアを見た事がない。

大陸のど田舎。地図の端にすら載ってなさそうな、森に囲まれた小さな村で育った。
教会のすぐ裏にある森で産まれて、神父様に拾われたのが、物心ついたときからの最初の記憶。

親? 知らない。会ったこともないし、誰かが名乗り出てきたこともない。
でも、まあいいやって思ってる。教会に住んでる他の子たちも、似たようなもんだったしね。

教会の暮らしは忙しかったけど、悪くなかった。
畑仕事を手伝ったり、薬草を採りに森へ入ったり、加工して村の人に渡したり。
そうやって、教会の運営費をちょっとずつ稼いでた。神父様が言うには「村と共に歩む信仰の道」ってやつらしいけど、要はお金がなきゃやってけないってこと。

神父様は厳しい人でさ、何かあるとすぐに説教が始まるんだけど、根は悪い人じゃない。
背筋がぴんとしてて、声がやたら通るし、何だかんだ村では一番頼りにされてた。
村長も兼任してるんだよ、すごいよね。でも……たまに思う。

そりゃ、村の皆にはいい顔するよね。だって、あたしは変わり者だもん

頭に咲いてる花、呼び名はモクレン。
どこかの言葉でそう呼ぶらしいって話だけど、ほんとのところはよく分からない。
でも、この花はずっと咲いてるし、しかも感情で姿が変わる。しおれたり、勢いよく開いたり、ちょっと赤くなったり。

「モクレン、怒ってる〜」「今日の花、元気ないね」って、周りの子どもたちは遠慮なく口にする。

「あんたたちの顔色だって見えてるんだけど!?」
なんて言い返したくなったけど、言ってもどうせまた浮くだけだから、笑って誤魔化すようにしてた。
でもね、やっぱりどこかでムカついてたんだと思う。だって言われっぱなしって腹が立つし!

だから、よく教会を抜け出してた。

村の外れにぽつんと建ってる家がある。
その家は、誰も近づかない場所だった。

「蛮族を好んで食べる爺さんが住んでるらしい」
「私見たわ、何かの植物と魔物を持ち帰ってるの」
「穢れがあるんじゃないかって噂もあるぞ」

そんな風に囁かれてるその家に、あたしはしょっちゅう入り浸ってた。
だって、安心できたんだ。誰もいない。誰も咎めない。誰も“普通じゃない”って笑わない。

そこにいたのが、ヴィア爺。

ガリガリに痩せた爺さんで、背中はくの字に曲がってて、白い髪もほとんど風に飛ばされそうなほど。
ひげもボサボサで、喋るたびに「ああん? なんじゃと?」って聞き返すくせに、自分の話は止まらない。

「おうおう、また来おったかモクレン! 今日は花がよう咲いとるのう、ほっほっほ」

「そりゃもう、森の南で薬草いっぱい見つけたし、朝から走り回ってたんだよ!」

「うむうむ、よいことじゃ、よいことじゃ。元気が何よりじゃの。爺はもう、階段上るのもやっとでのぅ……ぐえっ、腰が……」

「それ、昨日も言ってたでしょ」

「昨日は昨日、今日は今日じゃ。わしの腰は毎日新鮮なんじゃ、ほっほっほ!」

そんな会話をしてから、ヴィア爺の家の壁にずらっと並んだ絵を見て回るのが、あたしの宝物の時間

森、山、海、古い遺跡、巨大な塔、浮いてる島、砂に沈む神殿
その中でも、あたしがいつも立ち止まる一枚がある。

霧に包まれた静かな森の中、青く透き通った湖。
水面に月が映っていて、静かで、それでいてなぜか懐かしい感じがした。

「ねぇヴィア爺、この湖、本当にあるの?」

「ほっほっ、あるともあるとも! ……たぶんな! わしゃもう何百と旅しておるからな、いちいち場所まで覚えとらんのじゃが……いやしかし、あのときは確か、森を抜けた先で……うーん、いや、あれは違う湖かもしれんの……」

「結局どこよ!?」

「まあまあええじゃろ。大事なのは、そこに行ってみたいと思う心よ。わしゃそう思うぞ、うむ!」

笑ってごまかすその顔が、ずるくて、でもちょっと好きで。
あたしの花はふわっと開いていた。
だってその絵は、あたしの胸に火をつけたから。

いつか行ってみたい。
その場所を、この目で見てみたい。

それが、あたしの夢になった瞬間だった。


ヴィア爺の家は、絵だけじゃなかった。

本棚にはよく分からない言語の本がぎっしり詰まっていて、棚の引き出しには妙な粉やら薬草やら、見るからに何かの材料ってやつが詰まってた。
机の上には、使い古された道具たち。形も名前も知らないものばかりだったけど、ひと目で分かる。「これ、なにかすごいことができるやつだ」って。

「……なぁ、ヴィア爺ってさ、本当に昔は冒険者だったの?」

「ほっほっ、よう聞いてくれたのう。そりゃあもう、若いころはのぅ……剣を振るうより、知恵と道具でのし上がったものよ」

「なんか、それっぽく聞こえるけど、うさんくさ!」

「ほれ、このワシの手を見てみぃ。このシワ、この震え、この薬草臭! どうじゃ、百戦錬磨の手じゃろう!」

「ただのヨボヨボ爺の手なんだけど!?」

そう言いながらも、どこかで信じてた。
ヴィア爺は、あたしの知らない世界を本当に見てきたんだって。

ある日、爺が棚から取り出したのは、何の変哲もない一枚のカード。
古びてるけど、大切そうに革袋に包まれてた。

「よいか、モクレン。これは“賦術”というもんじゃ。」

「ふじゅつ……?」

「うむ。賦術じゃ。このマテリアルカード使えば、仲間に力を与えたり、逆に敵の力を減衰させたり、時に武器すら生み出せる。見とれよ」

そう言って爺が指を鳴らすと、カードが一瞬、きらりと光った。
光の中から、一本の剣が生まれた。
すぅっと空気が張り詰めて、その刃は神聖なまでに静かで、なのにものすごく強そうで──
なぜか、ぞくっとした。

「……なにそれ、かっこよ」

「じゃろ? 皆こういうのが好きなんじゃ。うむ、わかるぞ。ワシもそうじゃった」

「これ、作れるの? あたしにも?」

「ほっほっ、時間をかければなぁ。モクレンはええ目をしとる。きっと、じきに使いこなせるようになるじゃろ」

それから、ヴィア爺は古いノートやカード、怪しげな材料をいくつか分けてくれて、賦術のやり方を少しずつ教えてくれた。

「マテリアルカードは第一原質を……なんじゃったかの?」

「ヴィア爺!頑張ってって!!」

もちろん最初は全然うまくいかなかったけど、あたしは頑張った。根気だけはあるから。負けるの、嫌だったから。
それとどうやら指を鳴らす必要は無いらしい。

で、同時に、魔導機文明語も少しずつ覚え始めた。わけのわからない文字列に毎晩頭を抱えて、それでもノートを読み漁った。

……あたしの花は、日ごとに綺麗に咲き誇る時間が長くなってた。


対して教会ではその頃にはあたしはどんどん浮いていっていた。

他の子たちはみんな、素直で真面目で、神父様の言うことちゃんと聞いて……全員がそうな訳じゃないけどそういう奴は隠すのが上手い。

それに比べてあたしはどうだ?
神父様の説教を聞き流し、隙を見てはこっそり抜け出し、気が付けば夜遅くなってバレることなんてしょっちゅう。
ヴィア爺は避けられてるからここまで追いかけてくることがないのは不幸中の幸いかも……

でも教会に戻ればまたいなかったでしょって目を向けられて、みんなの輪の中に入れない。
別に無視されてるわけじゃないけど、笑い話の輪の中に、自分の声だけ届いてないみたいな
そんな感覚。

まあ、いいけどね。あたしは、こっちが本当の居場所だし

そう思って、強がって、笑って。
でも、たまに、自分の花がちょっとしおれてるのに気づくと、胸がぎゅっとなる。

神父様は、そんなあたしに神聖魔法を教えた。
「信仰を通じて、モクレンの心も整えば」と思ったのかもしれない。

あたしはやったよ。
ちゃんと取り組んだ。サボったりなんかしなかった。
だって、これは、いつか冒険者になるための力だって思えたから。

神聖魔法は陽の光みたいに優しくて、あたしの中にもちゃんと響いてくれた。
花が咲くには、光が必要なんだから。相性がよかったんだと思う。


季節は何度か巡って、あたしは十八になった。
ヴィア爺は、ますますボケが進んでて、もう名前を間違えることのほうが多かった。
でもそれでも、筆を持つ手は震えながらも止まらなかった。
絵を描いてるときの爺は、まるで旅の途中みたいに生き生きしてた。

ある晩、もう冬が近くて、森の空気が冷たい日にヴィア爺は随分と久々に私の名前を呼んだ。

「……モクレン。あんた、冒険者になりたいって言うとったな」

「ヴィア爺……うん、言ってたよ。今でもそのつもり。絶対になる」

「ならば、これを持っていけい。ワシの、最後の置き土産じゃ」

爺が手渡してきたのは、ひと揃いの道具、アルケミーキット。
錬金術師が使う、賦術のための道具一式。
ノートや資料も一緒に包まれていた。全部手書き。
ヴィア爺らしい汚い字で纏められていた。

その手は震えていて、目はかすんでいたけど
あのときだけは、あたしの名前をちゃんと呼んでくれた。

「おまえの旅が……ええもんになるようにな……ほっほ……」

それが、ヴィア爺との最後の会話だった。


爺が亡くなったとき、教会では誰もあたしに言葉をかけてこなかった。
あたしも、何も言わなかった。
ただ静かに森のはずれまで行って、アトリエの閉ざされた扉の前で、ひとりでお別れをした。

風が吹いて、花がふるふる揺れた。

泣くのは我慢……できなかったけど
でもこれが最後と決めた。
あたしは、冒険者になる。
爺が見た世界を、この目で見る。

そう心の中で、ぎゅっと拳を握って誓った。
ずっと教えてもらっていた賦術に成功したのはその数週間後のことだった。


十九になって、教会の朝が重くなった。

子どもたちは日に日に減っていって、村に自分の家を建てたり冒険者になったり、残った子たちは年下ばかりになった。
年齢的には、あたしがいちばん上。
それでも成長の遅い私より大きい子は多い。

「モクレンに手伝ってもらうと、森の中すごく早く進めるって評判だよ」

なんて褒められることもあったけど、それってつまり、「便利な変わり者」ってことだ。
ほらまた花がしおれた。もう、あたしってばほんとにわかりやすい。

神父様は、表向きはあたしに何も言わなかった。
でも、わかってた。距離を取られてること。
これ以上手を焼かないでくれって目をされるの、なんか慣れちゃってる自分がちょっとイヤ。

そんなある夜だった。
眠くならない体を持て余して、教会を抜け出し、ひとりで森をよく通るルートを一周して戻ってきたとき。
教会の中から、声が漏れてた。

灯りの残った部屋の中。神父様と、教会の手伝いをしていた年上の男の子が言い合いをしている。

あたしは、つい立ち止まった。
悪いとは思ったけど、足が勝手に動かなくなってて、気づけば耳を澄ませてた。

「教会はモクレンに継がせりゃいいじゃないですか。ちょうどいいでしょ、あいつ普通の人間じゃないんだし」

は?

「しかしモクレンは冒険者になるとずっと…」

「長生きなんでしょ? 三百年とか四百年とか。ずっとここで仕事させりゃ、箔もつくってもんでしょ。蛮族もどきでも長くやらせとけばそれなりに……」

「おい、やめなさい。それは言い過ぎだ」

「じゃあ何かって言うと、俺がずっと教会やってくってことですよね? 俺だって、他にやりたいことあるんですよ」

あたしの中で、なにかがパキッと折れる音がした。

蛮族もどき。

便利に長生きするだけの、何か。

どくん、と胸が痛くなって、視界の端で花がしおれたのが見えた。
冗談じゃない。

三百年ここで閉じ込められて生きろって?
嫌だ、絶対に。

あたしは、旅に出るんだ。
冒険者になって、ヴィア爺の描いたあの湖を見つけるんだ。
自分の足で、自分の目で、知らない世界を歩くんだ。

神父様が、あたしを否定したわけじゃないのは分かってる。
でも、それでも、あのとき助けてくれなかったのがつらかった。
「言い過ぎだ」って言葉は、優しいけど、あたしを守ってくれる声じゃなかった。

だから、決めた。

誰にも何も言わず、こっそりと荷物をまとめる。
少しだけあった貯金と、ヴィア爺からもらったアルケミーキット、ノート、保存食、それと──

「……あ、聖印。これ、ないと困る」

あたしは祈れる。神聖魔法も使える。だから、ちゃんと持っていかなきゃ。
ちょっとだけ名残惜しかったけど、躊躇しない。花はしおれてたけど、足は止まらなかった。

見慣れた村の門を通り抜けて、月の光に照らされながら、あたしは歩き出した。

この道が、どこに続いてるかは知らない
でも、あたしはもう、自分で選んだんだ

「ヴィア爺、見ててよね。ちゃんと冒険者になるから」

小さく、でも強くそう言って、あたしの花は少しだけ開いた。


村を出たあたしは、とにかく南へ進んだ。
南に行けば海があるって聞いたことがあったから。
海にいけば船に乗れて冒険者が集まるような所に行けるはず。

地図なんて持ってなかったし、方向感覚もあてにならなかったけど、「とにかく人のいる方へ!」って本能だけで歩き続けた。
周囲の森の地形は嫌ってほど知ってる。仮にバレたとしても村の人間に私を追えるような人は多くはない。追う人がいればの話だけど。
森の中を避けて、魔物から隠れながら、それはもう、冒険というより脱出劇だった。

途中、小さな村に迷い込んで、そこのおばちゃんに道を教えてもらった。

「街道に出たかったら、あんたこっちに行くといいよ。港町があるから、そっからいろんなとこに行けるよ」

そう言われて、目がぱっと開いた。
港町、冒険者、船、旅。
うん、それっぽい! 冒険のにおいがしてきた!

なんとか港町に辿り着く、そこは町というかぼぼ村って感じだったけど船が出るらしい!
何日か宿に泊まって船に乗る

そうしてついにたどり着いたのがアイコークスの港。

最初に思ったのは、「人、多っ!!?」だった。というか声に出た。
村の十倍どころじゃない。百倍くらいの人がごちゃごちゃいて、荷物を持った人、叫ぶ商人、酒に酔った兵士、あの人は……道端で演奏してる!
あたしの花はびっくりしすぎて、しおれては開き、またしおれてを繰り返してた。

(やば、都会ってこうなんだ)

でも、わくわくした。心の中で、何かが跳ねた。

(……よし、まずは装備だ!)

ヴィア爺のアルケミーキットはある。
神聖魔法も使える。
剣だって、マテリアルカードで出せる!そのカードもたくさん作ってある!

「なら、あたしに足りないのは防具!」

テンションのままお店に飛び込んで、店主のおじさんに相談して、動きやすい革製の防具を買った。
ちょっと高かったけど、お金は足りた。

「え、マテリアルカードって売ってるものなの!?」

ノリで何枚かとなんか凄そうなやつがあったからつい1枚買っちゃった

「これで、冒険者としての準備は完璧っ!」

あたしの花はふわっと満開になってた。
頭の中では、森で魔物を退治して、町の人に感謝されてお金もいっぱい稼げて……なんて想像してて

で、次の日。
いきなり町の外に出て、最初の戦闘に挑んだ。

……で、返り討ちにあった。


「ひぃ!? な、なんで二体いるの!? 話が違…痛ったあああああああ!?!?!?!」

マテリアルカードから剣を出して、構えて、戦おうとしてみたけど、相手の動きが早すぎて全然追いつけない。
避けたつもりなのに、横っ面に拳を食らって、吹き飛ばされて、地面に転がる。
痛い。砂まみれ。花がぐったりしてる。ていうか、剣どっかいった。

パニックになった。

「やばいやばいやばい逃げる! 撤退!!」

魔法を使って回復なんて余裕なんてなかった。
転がって、這って、よろよろ立ち上がって、木の陰に隠れて、必死で走った。

森を抜けるとき、泣きそうだったけど、もう泣かないって決めてたから。
だから代わりに、花がめちゃくちゃしおれた。

「くっそ……!! なんでよ……! せっかく装備も整えたのに!」

街まで戻ってきて、人目のない路地裏にしゃがみ込んだ。
防具には汚れ、キズ、小さな裂け目。あたし自身もぼろぼろ。

……全然だ。何もできなかった

あんなに頑張ったのに。勉強して、魔法覚えて、剣まで出せるようになって。

それでも、あたし、足りない

ちくしょう。
打たれ弱いってこういうことか。
今までだったら、教会に帰ればよかった。ヴィア爺のとこに行けば、愚痴くらい聞いてもらえた。

でも、もう戻れない。
進むしかない。

それはそうとどうすればいいか途方に暮れていると通りかかった親切な冒険者が教えてくれた。
どうやら冒険者はギルドっていうのに登録して依頼を受けたりするらしい。
やっぱり親切な人はどこにでもいるんだ……町についてからの経緯を話したら笑われたけど。

「……まずは、冒険者ギルドに行けって、言ってたっけ」

あたしは立ち上がった。脚はまだふらふらだけど、歩ける。
マテリアルカード? もうほぼない。ほとんど使っちゃった。買ったやつは……使わなかったのはむしろ良かったのかもしれない。別のところにしまった奴を咄嗟に取り出せなかっただけだけど。

お金? あまりに心元ない。
荷物? 背負い袋のかける所片方切れた。

行きがけに少ない資金で代わりの物を買う。
冒険者セットっていうやつに色々纏められてるらしい
最低限の荷物を揃えて冒険者ギルドにむかう。
お金が本格的にまずい、冒険というかまずは野垂れ死なないように稼がなくちゃ。

アダムのねぐらって言うらしい。建物を見上げて、気分が高揚する。あたしの花は、ちょっとだけ開いた。

「やってやろうじゃん……冒険者ってやつを!」

そうして、あたしの本当の冒険がようやく、始まった。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 3,000 1,200 0
能力値作成履歴#502203-3
1 8/12 10/30 速習!冒険者塾! 1,270 1,160 21 知力
Adam ふらん栗おこわサンクAdam
取得総計 4,270 2,360 21 1

収支履歴

〈聖印〉::-100
〈アルケミーキット〉::-200
〈ラウンドシールド〉::-100
〈マテリアルカードB白×5〉::-100
〈マテリアルカードA白〉::-200
〈ソフトレザー〉::-150
〈冒険者セット〉::-100
〈着替えセット〉::-10
〈ロングマント(フード付き)〉::-50
〈保存食一週間分〉::-50
〈救命草〉::-30
〈魔香草〉::-100
魚代::-10
〈マテリアルカードB白〉::-20
〈魔香草〉×4::-400
〈魔晶石3点分〉::-300
〈明音のフルート〉::-200

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