ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

オルトゥス - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“我龍纏征”オルトゥス

プレイヤー:スカイ

種族
人間
年齢
15
性別
種族特徴
[剣の加護/運命変転]
生まれ
冒険者
信仰
なし
ランク
センチネル
穢れ
1
12
8
8
9
10
12
8
7
8
成長
13
成長
9
成長
14
成長
11
成長
3
成長
10
器用度
34
敏捷度
31
筋力
34
生命力
27
知力
18
精神力
26
増強
1
増強
1
増強
2
増強
4
増強
増強
器用度
5
敏捷度
5
筋力
6
生命力
5
知力
3
精神力
4
生命抵抗
17
精神抵抗
16
HP
67+17=84
MP
41+2=43
冒険者レベル
12

経験点

使用
122,000
残り
1,710
総計
123,710

技能

ファイター
12
レンジャー
10
スカウト
9
セージ
9
エンハンサー
6
ソーサラー
5
アルケミスト
5
バード
2
ダークハンター
1

一般技能 合計レベル:77

医者ドクター
12
薬剤師ドラックメイカー
12
看護師ナース
12
外科医サージョン
12
産婆ミッドワイフ
12
料理人コック
12
踊り子ダンサー
5

闘技場ランク 所持栄光点:53

◇獲得◇
第二話「color of drops」 72
第三話「天使のクローバー」 113
第六話「ワールドワイドワンダー」 168
◇消費◇
小妖精のトロフィー -50
炎猟犬のトロフィー -100
雷鳥のトロフィー -150

セカイ詩歌

セカイ詩歌-イフ

戦闘特技

  • 《両手利き》
  • 《薙ぎ払いⅡ》
  • 《武器習熟A/ソード》
  • 《武器習熟S/ソード》
  • 《マルチアクション》
  • 《特殊楽器習熟》
  • 《タフネス》
  • 《トレジャーハント》
  • 《ファストアクション》
  • 《影走り》
  • 《サバイバビリティ》
  • 《不屈》
  • 《ポーションマスター》
  • 《鋭い目》
  • 《弱点看破》
  • 《マナセーブ》

秘伝/秘伝魔法/地域魔法

  • 《ファイラステン古流ヴィンド派(双剣の型):入門 BM66項》
  • [宣]《乱風・双手分撃》
  • [宣]《衝風・捨身相殺》
  • [主]《連風・虎視伏竜》
  • 剛の技:入門》
  • [常]《剛の型》
  • [主]《迎え打ち》
  • 柔の技:入門》
  • [常]《柔の型》
  • [常]《受け流し》
  • 絶剣、五輪が如く:入門》
  • [常]《絶剣、地の在り方Ⅲ》
  • [宣]《一の太刀》
  • [宣]《二の太刀》
  • [常]《たたみかけ(剣)、烈風の意気Ⅲ》
  • [常]《柔剣の極意、幽玄水心の軀捌きⅡ》
  • 封:[常]剛剣の極意、烈火の居合Ⅲ(350点)》
  • 封:[常]柔剣の極意、幽玄水心の軀捌きⅢ(350点)》
  • 封:[常]剣之道是空ニ至リ、徒手ニテ剣ヲ為ス(500点)》
  • 封:頂天武想:入門(150点)》
  • 封:[常]無窮の武練
  • 封:[常]得物不選
  • アルテリス剛膂重撃:入門》
  • [主]《振りかぶるⅠ》
  • [主]《振りかぶるⅡ》
  • [宣]《薙ぎ払い・強Ⅰ》
  • [宣]《薙ぎ払い・強Ⅱ》
  • 喧嘩師の脚技:入門》
  • [常]《悪癖と言わざるを得ない脚技》
  • [常]《遊侠が如き蹴り》
  • 特殊習得ジョブ-青魔術師ブルー・ソーサラー:入門》
  • [常]《能力吸収》
  • [準]【パッシブアビリティ・ラーニング】
  • 【1:】
  • 【3:】
  • 【5:】
  • [準]【アクティブアビリティ・ラーニング】
  • 【2:】
  • 【4:】
  • 【アビリティ・リセット】

練技

  • [補]【キャッツアイ】
  • [補]【マッスルベアー】
  • [補][準]【ガゼルフット】
  • [補][準]【ストロングブラッド】
  • [補]【リカバリィ】
  • [補][準]【ケンタウロスレッグ】

呪歌

  • 【モラル】
  • 【レジスタンス】

賦術

  • [補]【ヴォーパルウェポン】
  • [補][準]【バークメイル】
  • [補]【ヒールスプレー】
  • [補]【クリティカルレイ】
  • [準]【イニシアティブブースト】

操気

  • [補][準]【気防陣】

判定パッケージ

スカウト技能レベル9 技巧 14
運動 14
観察 12
レンジャー技能レベル10 技巧 15
運動 15
観察 13
セージ技能レベル9 知識 12
バード技能レベル2 見識 5
アルケミスト技能レベル5 知識 8
ダークハンター技能レベル1 知識 4
魔物知識
12
先制力
14
制限移動
3 m
移動力
32+2=34 m
全力移動
102 m

言語

会話読文
交易共通語
地方語(ブルライト)
魔動機文明語
魔法文明語
神紀文明語
リカント語
エルフ語
ドワーフ語
グラスランナー語
シャドウ語
ソレイユ語
ミアキス語
汎用蛮族語
ドラゴン語

魔法/呪歌/賦術/操気

魔力/奏力/理力行使など
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
ソーサラー技能レベル5 真語魔法 8 8 +0
バード技能レベル2 呪歌 6 6 +0
アルケミスト技能レベル5 賦術 8
ダークハンター技能レベル1 操気 5 5 +0
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
ファイター技能レベル12 36 17 18
《武器習熟S/ソード》 3
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 備考
[魔]奏剣 2H 15 +5=23 45 9 +1=22 専用奏剣ビートクローザー 発動体加工 《柔の型》《剛の型》《絶剣、地の在り方》 命中+4、威力+10、C値-1 C時+10点
1H両 15 +1=19 35 9 +1=22 専用1H時 〃 命中+2、威力+10、C値-1 C時+5点
[魔]音銃錫剣 1H 5 +2=20 25 9 +2=23 専用音銃錫剣ケセド 〃 C時+5点
シンプレート 1H# 15 -3=14 25 11 18 《遊侠が如き蹴り》 命中-2
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
ファイター技能レベル12 36 17
《絶剣》 +2
《柔の型》 +1
[魔]アイソアーマスク +1
[魔]多機能ブラックベルト +1
防具 必筋 回避力 防護点 備考
ハードレザー 13 4 専用
他1 《絶剣》 0 0 回避力+2
他2 《柔の型》 0 0 回避力+1
他3 《受け流し》 0 +8 0 器用B5+奏剣1+柔剣2
合計:ファイター/鎧+他1+他2 20 6 通常時
合計:ファイター/すべての防具・効果 28 6 近接攻撃や「射程:接触」時
装飾品 効果
[魔]スマルティエの髪飾り 天然石の髪飾り スマルティエシリーズ①
[魔]アイソアーマスク 防護点+1 Lv6以下の遠隔攻撃を誘引する ロッセリーニの魔法印
[魔]スマルティエの耳飾り 天然石の髪飾り スマルティエシリーズ②
[魔]スマルティエの首飾り 天然石の髪飾り スマルティエシリーズ③
背中 [魔]スマルティエのサバイバルコート 防熱防寒 スマルティエシリーズ④
右手 [魔]巧みの指輪 器用度増強+1 割ると+13
左手 [魔]スマルティエ怪力の腕輪 筋力増強+2 スマルティエシリーズ⑤
[魔]多機能ブラックベルト 専用(HP)防護点+1 追加部位を得る
アルケミーキット 専用(MP)賦術行使に必要
[魔]スマルティエの組紐 生命力+4 スマルティエシリーズ⑥
[魔]俊足の指輪 敏捷度増強+1 割ると+13
所持金
1,947 G
預金/借金
0 G / 5,000 G

所持品

戦闘消耗品

マテカ赤A*5
マテカ緑B*20
マテカ緑A*20
マテカ金A*10
HLP(ヒーリングポーション)*10
SLP(スカーレットポーション)*2
DXP(デクスタリティポーション)
AMP(アンチマジックポーション)
HRJ(ハニーレッドジャム)*10
AWP(アウェイクポーション)*3
魔香草*5
救命草*5

冒険消耗品

松明*6
ロープ10m
保存食1日分*28

装備品

巧みの指輪*2
俊足の指輪*2
知性の指輪*3
魔法の発動体
マギスフィア(小)
ダガー*2
クレイモア
モール
リュート
プレートアーマー
烏有刀(バスタードソード・カスタムⅢ)

道具

スカウト用ツール
薬師道具セット (威力表を1d+4で判定)
使いやすい調理器具セット (調理判定+1)
頑丈なランタン (3m以上落下しても壊れない)
油*5
変装セット(着替え、下着、かつら、手鏡)変装+1

その他

背負い袋
水袋
毛布
火口箱
ナイフ
着替えセット*7
防寒着
テント(6人用)
受益者のシンボル
ファミリア・猫

マテリアルカード

BASSS
5
2020
10
名誉点
64
冒険者ランク
センチネル

名誉アイテム

点数
冒険者ランク500
秘伝/秘伝魔法/地域魔法550
イェキュラ(顔見知り)
〈多機能ブラックベルト〉
〈使いやすい調理器具セット〉
〈頑丈なランタン〉
〈真っ平らの手鏡〉
〈五輪織の書〉70
武具専用化
装飾品専用化
不名誉点
35
不名誉称号
“ボルグ級危険”

不名誉詳細

点数
【喧嘩師の脚技】:入門20
《悪癖と言わざるを得ない脚技》5
《遊侠が如き蹴り》10

概要

灰髪、灰眼の青年。

若くして冒険者と医者の技術を修める青年。
第一印象とは裏腹に剣技には目を見張るものがある。
稀薄さはあるが、その根はとても前向き。

パーソナル(冒険者)
職業
冒険者
名前
ノーヴェ(本名:オルトゥス)
種族
人間
年齢
15
性別
身長/体重
180cm/80kg
体型
普通、筋肉質
風貌
稀薄な青年
服装
冒険者と医者で割ったような服
一人称
二人称
~さん、あなた、呼び捨て(敵対者に対して)
性格
冷静で受け身、しかし根はとても前向き
経歴
父親が旅に出ている
国王に会ったことがある
誰かを救ったことがある
生まれた環境
一般的な町人
幼少期の経験
天才の資質
少年期の経験
書物と共に
青年期の経験表
絶技を身に着ける
ハプニング
〈事故や悲劇〉:大けがをした/大病を患った
〈秘密の背景〉:本名や素性を隠している
〈秘密の背景〉:英雄になると予言された
冒険に出た理由
なりゆき
信条
〈愛〉:肯定
〈勝利〉:肯定
矜持/執着
〈決して諦めない〉
起源/運命
『逆罪』/『不屈』『怠惰』
イメージ曲
酒井ミキオ/アイデンティティ
知名度
91/100
自己紹介

「初めまして、ノーヴェと言います」
「どこにでもいる冒険者です」
「得意なことは前線を張ることと、野伏を少々、それとは別に医学も齧っています」
「・・・珍しい?確かにそうですねこれは父のお陰ですから」
「どうぞよろしくお願いいたします」

単純明快全力薙ぎ払いファイターです、むしろそれ以外ができない。

メモ

PL:スカイ
PC:ノーヴェ
種族:人間
種族特徴:[剣の加護/運命変転]
冒険者ランク:センチネル

特技

〇種族特徴[剣の加護/運命変転]

〇《トレジャーハント》

戦利品決定の出目+1

〇《ファストアクション》

先行時の1ラウンド目に主動作を1回追加

〇《影走り》

移動妨害を受けず。離脱準備を必要とせずに乱戦から離脱できる

〇《トレジャーマスター》

戦利品決定の出目+1

〇《サバイバビリティ》

自然環境で1日に1回、抵抗力判定を自動成功

〇《不屈》

HPが0でも気絶しない

〇▶▶△《ポーションマスター》

戦闘準備、補助動作でポーションを使用可能

宣言特技

💬《薙ぎ払いⅡ》

5体までを攻撃

💬《マルチアクション》

近接攻撃と魔法行使を同時に行う

秘伝特技

ファイラステン古流

💬《乱風・双手分撃》

2つの宣言特技の効果を武器ごとに別個に受ける

💬《衝風・捨身相殺》

対象への命中力判定+2、対象の攻撃が必中

▶《連風・虎視伏竜》

両手の武器でカウンターを行う

柔の技

〇《受け流し》

近接攻撃や「射程:接触」に属する攻撃を受けた場合、回避力判定で「4」以上であれば、相手に行動判定-2のペナルティ修正を与える

剛の技

▶《迎え打ち》

近接攻撃や「射程:接触」に属する攻撃を受けた場合、命中力判定による比べ合いを行い、その結果が「4」以上であれば、相手に行動判定-2のペナルティ修正を与える

絶剣、五輪が如く

〇《絶剣、地の在り方Ⅲ》

《一の太刀》及び《二の太刀》が宣言回数にカウントされなくなり、《ソード》による攻撃でクリティカル発生時、威力の1/5(『Ⅰ』の【威力を丸める】に従う)の数値を追加ダメージとして扱う

💬《一の太刀》

味方陣営の手番中に最初に攻撃した時、命中力判定の自動成功の出目が9以上となり、威力表の最初の出目を+2、ダメージ+「使用する戦士系技能レベル」点

💬《二の太刀》

味方陣営の手番中に《ソード》による近接攻撃が1回以上行われている時、命中力判定の自動成功の出目が9以上となり、威力表の最初の出目を+2、威力表を1度だけ「1d+4」、ダメージを+「使用する戦士系技能レベル」×2点

〇《たたみかけ(剣)、烈風の意気Ⅲ》

体勢を崩した相手に命中力判定を行った場合、対象との判定達成値の差によって以下の効果を得る
・「3」以上の時、威力表使用時の最初の出目を「1d+6」で参照し、対象の刃武器によるクリティカル無効効果を無視
・「5」以上の時、《ソード》による1回の近接攻撃の合算ダメージが2倍
・「7」以上かつこの攻撃によってこの攻撃によって対象の現在HPが最大HPの1/10(端数切り上げ)以下になった時、次に攻撃対象がダメージを受けたり、HPを消費した場合、「攻撃対象の最大HPの1/10(端数切り上げ)」点の確定ダメージを与える

〇《柔剣の極意、幽玄水心の軀捌きⅡ》

《受け流し》による回避力達成値が相手の命中達成値の「9」以上の時、装備している《ソード》を命中させたものとしてダメージを与える

〇《剛剣の極意、烈火の居合Ⅲ》

《迎え打ち》が手番終了前の補助動作で行えるようになり、回避、精神抵抗判定に+4のボーナス修正を得て、命中力判定の自動成功の出目が9以上になりダメージを+「使用する戦士系技能レベル×2」します。命中力判定が相手の達成値を「7」以上上回って成功した場合、態勢を崩した場合のペナルティ修正が-4となります。

〇《剛剣の極意、烈火の居合Ⅲ》《振りかぶるⅡ》《迎え打ち》

次の命中判定が自動成功となり《迎え打ち》の命中力判定に+4、+「使用する戦士系技能レベル」×4点の追加ダメージを得る。これによって体勢が崩れる場合、合算ダメージが2倍となり、次の自身の手番の近接攻撃に+「使用する戦士技能レベル」×2点の追加ダメージを得る

アルテリス剛膂重撃

💬《薙ぎ払い・強Ⅱ》

5体までを攻撃、追加ダメージ+5、回避力-1

▶《振りかぶるⅡ》

手番を消費することで必中、戦士技能レベル分追加ダメージ《迎え打ち》を同時に使用し体勢を崩した場合、次の手番に行う攻撃に戦士技能レベル×2点の追加ダメージ

【特殊習得ジョブ-青魔術師】

△【パッシブアビリティ・ラーニング】 :MP-1

△【アクティブアビリティ・ラーニング】 :MP-1

奏剣ビートクローザー

〇▶▶スペシャルチューン-スフィアセット

この武器に〈マギスフィア(小)〉を嵌めこむことで「[常][主][主][準]レッドゾーンビート」「[常]オートパフォーマンス・ビート」の効果が変化し、攻撃後に所有者が獲得している高揚の楽素の数値分の魔法ダメージを対象へ与える。
〈マギスフィア(小)〉の着脱は1ラウンドに1回だけ補助動作で可能。

〇▶▶△レッドゾーンビート

10秒(1ラウンド)に1回「クローズビート」を「1」点獲得できる(最大3点)。
所持者の手番開始時とこの武器での攻撃命中時に獲得している「クローズビート」点分の高揚の楽素を獲得する。
所持者の物理・魔法追加ダメージを「+(高揚の楽素)」点し、「高揚の楽素」点、防護点を無視する。

〇▶▶△レッドゾーンビート-スフィアセット

10秒(1ラウンド)に1回「クローズビート」を「1」点獲得できる(最大3点)。
所持者の手番開始時、そしてこの武器での攻撃命中時に獲得している「クローズビート」*2点分の高揚の楽素を獲得する。
所持者の物理・魔法追加ダメージを「+(高揚の楽素)」点し、「高揚の楽素」点、防護点を無視する。

〇オートパフォーマンス・ビート

所持者の手番開始時にサイコロを振らず出目を「5」として固定し奏者自身が演奏しているものとして「クローズビート」点に対応したレベルの呪歌を演奏する。
使用可能な呪歌は基礎楽素に高揚が含まれる呪歌、演奏の達成値が巧奏値を上回っている場合は追加楽素に高揚が含まれる呪歌も演奏可能。

〇オートパフォーマンス・ビート-スフィアセット

所持者の手番開始時にサイコロを振らず出目を「8」として固定し奏者自身が演奏しているものとして「クローズビート」点に対応したレベルの呪歌を演奏する。
使用可能な呪歌は基礎楽素に高揚が含まれる呪歌、演奏の達成値が巧奏値を上回っている場合は追加楽素に高揚が含まれる呪歌も演奏可能。

〇イクサル・アビリティ

▶【スマッシュヒット-青炎斬】1/任意

近接攻撃を行い、炎かつ純エネルギー属性の魔法ダメージを与え、特殊能力によるダメージ無効を無視する。
使用時に消費した高揚の楽素点分、威力表の出目を1回だけ「+1」する(最大5点)。

▶【ミリオンヒット-ヒートウェーブシュート】2/1+任意

同座標の対象へ遠隔攻撃を行い、炎かつ純エネルギー属性の魔法ダメージを与え、追加消費した高揚楽素点分、攻撃対象を増加させる。

▶【メガヒット-ドラゴンウェーブ】3/すべて

遠隔攻撃を行い「射程/形状:2(50m)/貫通」で、対象に「威力n(消費した高揚×5+25)+奏力+消費した高揚/C値10」の炎かつ純エネルギー属性の魔法ダメージを与える。この攻撃は例外的に《魔法制御》による除外を行なえる。

〇イクサル・アビリティ-スフィアセット

▶【スマッシュスラッシュ-蒼炎斬】1/-

近接攻撃を行い、炎かつ純エネルギー属性の攻撃として扱う。攻撃対象が「[常]炎に弱い」または「弱点:炎または純エネルギー属性ダメージ」だった場合、対象が受けるダメージが+「高揚の楽素」点される。

▶【ミリオンスラッシュ-斬撃空間】2/任意

「対象:1エリア(半径3m)/5」の近接攻撃を行い、大きさによる「[常]攻撃阻害」や「[常]飛行」などを無視する。高揚の楽素を消費することで範囲と対象の数を増加できる。この攻撃は例外的に《魔法制御》による除外を行なえる。
ミリオンスラッシュ-斬撃空間の範囲拡大変遷。
0点:「1エリア(半径3m)5」
1点:「1エリア(半径4m)10」
2点:「1エリア(半径5m)15」
3点:「1エリア(半径6m)/20」
4点:「1エリア(半径6m)/すべて
5点:「全エリア(半径30m)/空間」

▶【メガスラッシュ-龍炎斬】3/すべて

近接攻撃を行い、炎かつ純エネルギー属性によるものとして扱う。その威力は「消費した高揚の楽素×5+武器の威力(※100を超えた場合、超過分の数値が追加ダメージとなる)」となる。対象に「1」点以上の適用ダメージを与えた場合、同じエリアにいる敵陣営のキャラクターすべてに「消費した高揚」点の炎かつ純エネルギー属性の魔法ダメージを与える。この特殊攻撃のダメージは無効化されない。

音銃錫剣ケセド

〇剣盤-調律

この武器を〈ソード〉のデータとして使用し、この武器で用いた近接攻撃が命中したとき、その達成値の差分だけ任意の楽素を獲得できます(

練技

Lv1

▶▶△【ガゼルフット】
回避力判定+1
▶▶【キャッツアイ】
命中力判定+1
▶▶△【ストロングブラッド】
炎、水・氷属性からの被ダメージ-5
▶▶【マッスルベアー】
筋力ボーナス+2
▶▶△【ケンタウロスレッグ】
敏捷度+6
▶▶【リカバリィ】
「エンハンサー技能レベル」点だけHPを回復

賦術

▶▶【ヴォーパル・ウェポン】A
対象が与える物理ダメージを上昇させる+2点
▶▶【クリティカルレイ】A
物理ダメージの威力決定の出目を上昇させる+2
▶▶△【バークメイル】A
対象の防護点を上昇させる+2点
▶▶【ヒールスプレー】B
対象のHPを回復+3点
▶▶【ヒールスプレー】A
対象のHPを回復+10点
▶▶【イニシアティブブースト】A
対象の先制判定にボーナス修正を与える+2

操気

Lv1

▶▶△【気防陣】 1dHP
被ダメージ-2(魔神・アンデッドからは-3)

真語魔法

LV1

【エネルギー・ボルト】 :MP-(5)
【ブラント・ウェポン】 :MP-(2)
【ライト】 :MP-(1)
【ロック】 :MP-(1)

LV2

【センス・マジック】 :MP-(1)
【ディスペル・マジック】 :MP-(3)
【ナップ】 :MP-(5)
【バイタリティ】 :MP-(2)

LV3

【アンロック】 :MP-(2)
【センス・エネミィ】 :MP-(2)
【パラライズ】 :MP-(3)
【リープ・スラッシュ】 :MP-(7)

LV4

【ファミリア】 :MP-(15)
【マーキング】 :MP-(2)
【ライトニング】 :MP-(7)

LV5

【ウェポン・マスター】 :MP-(5)
【ウォール・ウォーキング】 :MP-(3)
【トランスレイト】 :MP-(2)
【ブラスト】 :MP-(6)

呪歌/終律

呪歌

LV1

【呪歌:アーリーバード】13/⤴1/♡1
対象を目覚めさせる
【呪歌:モラル】13/⤴1/⤴1
命中力判定+1
【呪歌:レジスタンス】13/⤵1/⤴1
生命・精神抵抗力判定+1

LV5

【呪歌:トランス】18/⤴2/⤴1
魔法行使判定+1
【呪歌:ラブソング】⤴6♡6/18/♡2/⤴1
恋愛感情を芽生えさせる

LV10

【呪歌:クラップ】⤴4♡2/24/♡2/⤴2
手拍子をさせる
【呪歌:ダンス】⤴4♡2/24/♡2/⤴2
躍らせて命中力・回避力-2

終律

LV1

【終律:夏の生命】⤴1♡1
1体のHPを威力20で回復

LV5

【終律:獣の咆哮】⤴4
3体に威力20の衝撃属性魔法ダメージ
【終律:草原の息吹】⤴2♡2
3体のHPを威力30で回復

LV10

【終律:火竜の舞】⤴6
5体に威力30の炎かつ風属性魔法ダメージ
【終律:水竜の轟】⤵6
5体に威力30の水・氷かつ雷属性魔法ダメージ
【終律:蒼月の光】⤵3♡3
5体のMPを威力20で回復
【終律:白日の暖】⤴3♡3
5体のHPを威力40で回復

備忘録

ファイ15/レン15/セージ9+X/エンハ5+X/ソサ5/アルケミ5/グラ3/スカウト3/バード2/ダクハン1+X
1《全力攻撃》/3《薙ぎ払い》/5《武器習熟A/ソード》/7《武器習熟S/ソード》/9《マルチアクション》/11《武器の達人》/13《頑強》/15《魔法拡大/数》

ノーヴェという人間

 他人から見た姿は冷静、寡黙、仕事人間という評価が多い。
 然し実際は勇往邁進、不撓不屈とかけ離れている。

 マカジャハット王国で医師として活動する父と流浪の民の母の元に生まれ、幼少のころからその聡明さと天性の肉体を見込まれ医師としての知識と簡単な武術を習得していた。

 ノーヴェはそんな両親の下に生まれた第一子であり両親もそれに見合った愛情を注いだ。
 そのおかげかノーヴェは同年代に比べ博識であり戦闘面でも優秀に育った。
 顔立ちとその知識は父親譲り。
 髪と眼、戦闘センス母親譲りである。

 成人が目前に迫ったある日、父から軍医としての研修を受けるように言われそれを了承、研修先は父の知り合いであるムディオ・カパのギルドマスターであるアスラ・ヴリディの下で行うことになった。
 そう言い残した父は行き先も何も告げず旅に出た、我が父ながら勝手だなと内心思いつつも他に特に用事は無かったので言いつけ通り軍医も研修としてムディオ・カパに所属することとなった。

ノーヴェの両親

ノーヴェ父(アスク)

『医神』
 マカジャハット王国に所属している医師。
 その腕前は他の追随を許さず、こと医学という面においてはラクシアで彼に比肩する者はいない。
 医学の足がかりとして賢者と野伏の知識も有している、人の身でありながら『医神』の名で知られている。

 その性格は泰然自若、どんな物事に対しても冷静に対処し必ず結果を残す、ノーヴェの冷静さの面は彼に影響されている。

 ラクシア世界において、医学というものは神聖魔法等の回復魔法によって発展はとても少なく僻地においては呪いレベルのものしか浸透していない。
 そんな世界において彼は現代医学レベルの知識と腕前を有しており、それは異常と言えるだろう。
 彼の目的は魔法に頼らない治療体系の確立。
 回復魔法があれば大抵のことは何とかなってしまうが魔法を習得していない人のために。


ノーヴェ母(サクヤ)

『流浪の剣姫』
 アルフレイム大陸を転々とする流浪の集団の1人。
 基本的に一つの場所に留まることはなく、物々交換あるいはその戦闘能力を買われて得た報酬を使いながら一生を過ごす集団である。
 曰く『流浪の剣姫』として知られており、その腕前は流浪の集団の中でも突出している。

 その性格は勇猛果敢、思い切りが良く難問に対しても笑ってすべて超えていく、ノーヴェの前向きな性格は彼女に影響されている。

 ノーヴェの戦闘技術の根底は彼女であり【絶剣】も習得している、その腕前はラクシア世界から見ても上位であり、ノーヴェの実質的な師でもあり、目標である。
 彼女自身、ノーヴェがいつか自身にその剣を届かせることを期待している。


両親の馴れ初めに関して

 ノーヴェの母、サクヤは流浪の集団の中でもさらに自由人であり、しばしば単独で行動することもあった。
 マカジャハット王国近くでやらかして死にかけていたところをノーヴェの父、アスクに助けられ、それに恩義を感じたサクヤが暫く一緒に過ごしそのまま結婚してノーヴェを授かった。

 サクヤ曰く、生まれてから同い年の男性に助けられたのは初めてで、一目惚れと同時に恩義もあるので結婚出来たら嬉しいなぁ・・・という感じだったらしい。
 アスク曰く、サクヤからそういう好意の視線は感じていて、一緒に過ごしていて彼女なら問題ないと判断したので責任を取る形で結婚したらしい。

PL談

 軽めに考えたノーヴェの両親です、方向性は違いますがどちらも完全にノーヴェの上位互換であり、師匠です。
 父のアスクは医神アスクレピオスから、母のサクヤは天照大御神(アマテラスオオミカミ)の天孫、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に一目惚れされ、妻となった日本神話で最も美しいとされる神木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)から。
 馴れ初め関しては完全におまけです、ノーヴェの性格から逆算してこんな両親ならノーヴェが生まれそうだなぁ、という感じで設定を肉付けしました。
 両親ともども話上出てきても出てこなくても問題ないように仕上げたつもりです。ちなみに両親の強さはレギュ次第ではありますけど。

サクヤ:バトダン/スカウト 必殺首切り刀型
アスク:セージ/レンジャー/マギテック 完全支援型

って感じですね。

HO

『貴方はマカジャハットの軍医見習いであり、ムディオ・カパのギルドマスターであるアスラ・ヴリディは旅に出た父親の知り合いである。女王イェキュラは父とアスラと面識があり、軍医としての研修としてムディオ・カパに配属することとなった』

過去話

初めては失敗の味

 私の初めて作った料理は、お世辞にもおいしいと言えるものではなかったと思います。
 けれどそれを作ったことに後悔は無くて、いい経験だったと今では思えます。

「・・・」

 おおよそ歳は7と少し、1人の少年が調理台の前に佇んでいる。

「・・・これと、これかな」

 少年が調理台に置いたのはパンと卵と野菜、どうやらサンドウィッチを作るようだ。

「・・・!」

 覚束ない手つきでフライパンの上に卵を割る、力加減が分からず何度も割ろうと試す。
 黄身は崩れたが幸いにして殻は入っていない。

「・・・」

 フライパンを火にかけ、見よう見まねで卵をかき混ぜる、スクランブルエッグ、よほど強火で放置しない限りは失敗することのない料理だったのが幸いしてある程度は形になっている。

「次は・・・パン」

 幸い薄切りにされたパンはあったので後はパンの耳を包丁で切り落とすだけだが・・・。

「・・・あ」

 少年にその考えはなく、綺麗にパンの耳を手で千切って取っていた、無論多少・・・それなりに歪になるが。

「・・・」

 あとは簡単と言わんばかりに、皿の上にパンを乗せ、千切った野菜、スクランブルそして千切ったパンを重ね、何とかサンドウィッチの体裁を保つ。

「・・・良し」

 少年は完璧と言わんばかりにその皿を両親の下まで運ぶ。

「・・・作ったの?」

「うん」

「貰うね?」

「うん」

 両親は1枚のサンドウィッチをナイフで3つに切り分け、その1つずつを口に運ぶ、少年も自分で作ったサンドウィッチを口へと運ぶ。

「・・・ふ」

「ふふふ」

「・・・おいしくない」

 ・・・少年の寸評も当然だろう、食材選択の時点でパンと卵の選択は良かった。
 これだけでも簡単なサンドウィッチは作れるだろう。
 ただ、選ばれた野菜はキャベツだった。
 両親は見た時に気付いてはいたが、あえて口には出さなかった。
 キャベツを使うサンドウィッチが無いわけではないが、そのまま挟むことは少ないだろう、ましてや芯に近しい所を使ったようで、サンドウィッチには似つかわしくない歯ごたえがあった。

「・・・スクランブルエッグには何も入れてないね?」

「・・・うん」

 指摘通り、スクランブルエッグに味はついていない、というより、このサンドウィッチ自体に味付けはされていない、素材本来の味・・・と言えば聞こえがは良いがそのままだ。

「・・・うん」

「ふふふ」

「・・・」

 少年が後悔をしている間に、両親はサンドウィッチ・・・キャベツと卵のプレーンサンドウィッチを完食した。

「美味しかったよ」

「えぇ」

「・・・おいしくない」

 少年は自身の失敗を悔いているようで、両親の言葉を信用しない。

「嘘じゃないよ、息子が作ってくれた料理に勝るものはないよ」

「それはちょっと嫉妬しますけど、確かに」

「・・・」

 少年も遅れてサンドウィッチを完食する。

「次は上手く作る」

「楽しみにしてるよ」

「えぇ」


「・・・」

 少年・・・いや、青年は調理台に立ち慣れた手つきで料理をする。

「・・・今日は」

 パンと、卵と野菜に手を伸ばそうとしたところで手を止める。

「・・・こっちにしますか」

 青年はレタスではなく、キャベツを選ぶ。

「・・・」

 手早く、しかし丁寧に、サンドウィッチを仕上げていく。
 記憶の頃とは比べ物にならないくらい上達したその腕前はその道のプロに迫るほどだろう。

「・・・完成」

 皿に乗せられたサンドウィッチをひと口食べる。

「・・・普通ですね」

 あっという間に完食して片付け始める。

「・・・初めて作ったのもサンドウィッチでしたね」

 誰に聞かれることもない独り言をつぶやく。

「何度でも挑戦して諦めなければいつか目標に到達できる、それは昔からかわりませんね」

「・・・そういえば、完成したレシピを食べてもらったことは無いんでしたっけ」

 その言葉を最後にそれ以降は作業に集中する青年。
 これは、とある少年が両親に喜んで欲しいがために始めた料理の原点と今の彼というなんてことのないお話である。

医者の子と伯爵令嬢

 今より私が小さい頃のお話。
 私は父に連れられて伯爵家へと向かった。
 父曰く、そこの伯爵令嬢が患っている病気を治療するのだという。
 ・・・私はいらないのではないかと子供ながら思ったものだが、父は治療に関しては無駄なことはしない、何かしらの理由があるのだろうと。

 伯爵令嬢を見た時の第一印象は『芯』があると思った。
 病に侵され、限られた場所から限られた空を見るだけの生き方はそれだけで気が滅入る。
 別に身体が病人のようでは無いという訳ではない、同じ年齢の子と比べればその身体は明らかに細く、呼吸も十全に出来るようではない。
 ただ、その『眼』は同じ年齢のどの人よりも力強い。

 父が伯爵に治療法を説明していると、令嬢は私と話がしたいとそういった。
 伯爵は驚き父は何も言わない、父は私にいくつかの注意をして令嬢と話すこととなった。

 何を話せばよいだろうか、粗相をしないだろうか、そんなことを考えていると令嬢から声を掛けられる。

「外は楽しい?」

 外、外というのは文字通りこの部屋、屋敷、あるいは国か抽象的な質問ではあったがそれと同時に理解した。
 令嬢は外に憧れているのだと、それが彼女の目が生きている理由。
 普通の人にとってはなんて事のない理由、だけど彼女にとっては大きな理由。
 ・・・であれば、それを応援しよう、父が治るといったのであればそれは治る、後は彼女の気持ち次第。

 少し考えた後、私が今まで旅をして見てきたことを話した。
 本の内容だって良かったはずだけれど、それは誰かの話であって私の話ではない。
 彼女の期待に応えるなら私本人が見たもの、感じた物を伝えるのが良いだろうと。
 立ち寄った村、街、国、海に砂漠に山、動物から幻獣、そして蛮族、楽しいことから苦労したこと、出来る限りを話した。
 私に彼女の病は治せないけれど、足がかりになってくれればいいだろうと、その気持ちで。
 ・・・父はこれを見越して私を連れてきたのだろう。

 その後、無事に伯爵令嬢は治療されたと父から聞いた。
 ほんの少しでも彼女の助けになったのであれば良かったと子供ながら思っていた。



「・・・」

 そんなことをふと思い出したのは、彼女をふと見た時。
 私の記憶の伯爵令嬢とは違うけれど、日に煌く金の髪と、生きる意志を感じさせるその瞳はあの伯爵令嬢を思い出させる。

「・・・」

 幼いころの思い出の一つとして、記憶に端にそっとしておく、あったのは1日足らず、話した内容も大したものではないけれど、今もどこかで元気でいてくれるのであればそれに越したことはない。

オルトゥスの誓い


 両親と別れ、ムディオ・カパへ所属する数日前、ノーヴェは両親と最後の会話をしていた。

医師として(アスク)


「オルトゥス、少し話そうか」
「?・・・はい」

 いつも書物と空を見つめている父にしては珍しく、同じく書物と向き合っている自分に声を掛けられる。

「オルトゥスにとって、医学って何?」
「・・・魔法に頼らず人々を助けられる可能性を秘めた学問でしょうか」
「確かに、それは間違いではないね」

 父はわざとらしく笑う。

「アスクさんにとって医学というのはどういった学問ですか?」

 先程の問いを父にも投げかけてみる。

「この世界の理を真っ向から否定する罰当たりで狂気の学問かな」
「それはどういう・・・?」

 さも当然のように言ってのける父に再度問いかける。

「考えてみれば分かるよ、この世界はマナに溢れちょっとした傷どころか部位の欠損、なんなら死んだって魔法で蘇らせることが出来る世界だ」

 父は椅子の背もたれに寄りかかりながら空を見上げてそう話す。

「各々適性や向き不向きは存在するけれど魔法はほとんどの人族が身に付けられる可能性があるもので、この先も失われることはマナが無くなるまでは無いと言えるものだ」
「・・・確かにそうですね」

 実際そうだと言えるのだろう、才能、環境、その他要因はあれど誰しも魔法を使える可能性は秘めている、それこそマナを持たないグラスランナーですら。

「現状医学で治せるものは魔法でも治せるし、魔法で治せるもので医学に治せないものは多い、部位欠損とか蘇生とかね」

 部位欠損は運が良ければ何とかなるけどねと笑う父。

「それに神官の人からすれば良くない顔をされることも多いからね・・・」

 どこか遠い目をする父、過去に何かあったのだろうか。

「そもそも傷の治癒って言うのは神官の専売特許だし、医学と言うのは生物の肉体を解剖(バラ)し、切り刻み、隅から隅まで調べ上げる学問だからね、そういう意味では死体を弄ぶ死霊使いと変わらない」
「・・・」

 違う、とは言えない実際私も多数の種族を解剖し、その死体を弄りまわしてきた。

「否定しないのかい?」
「その通りだと思いました」
「我が子ながら現実的だね」

 父は可笑しいような、悲しいような目を渡しに向ける。

「そういうこともあって、あんまり受け入れられない学問でもある」
「・・・そうでしょうね」

 その学問をこの世界で一番修めているといっても過言ではない父の言葉。

「それにマナを必要としないというのは言い換えればマナが無くなった時に備えているともいえる」

 ・・・それはつまり、先ほど父が言ったようにこの世界で尽きることは誰も考えていないであろうマナの否定。

「それに神の加護の否定とも言えるかな」

 それが父が神官の話をする時に苦い顔をした理由だろうか。

「でもね、死霊使いと明確に違う点は1つある」
「・・・それは?」

 今まで何処かへ行っていた視線を私の目に向ける。

「弄んできた、積み上げてきた死屍累々の分医学は進歩する、いや、しなければいけない」
「・・・」

 世界一の医師の信念が乗った言葉。

「停滞も当然退行なんてものは論外だ、人の死を、身体を尊厳を弄んでいる以上私達は常に進歩し続ける義務がある」
「・・・」
「患者は常に私達に成功を求める、医学が今まで積み上げきた死体の数を知らずに恩恵だけを享受し、助からなければ何故私だけが、私の周りだけがこうなるのかと」

 酷く熱を持った言葉が私の心を焼く。

「そのたびに私達は思うよ、医学は其処まで進歩していないのだからしょうがないのだと」
「・・・それは」
「無責任だと思うかい?それとも他人事だと思うかい?それは間違いではないよ」

 私の言いかけた言葉を遮るように父は話す。

「他人を思う心だけで医学は進歩しない、助けられる命と助けられない命は常に冷静に冷酷に判断しなければいけない」
「・・・助けられる命を助けるために」

 トリアージ、命の優先順位、私が医学という学問を学ぶ最初に教えられたもの。

「そうだね、私達は医師であるなら常に冷静でなければいけない、情に流されず常に現実を見なければならない」
「・・・はい」
「大勢を救うために少数を見捨てなければならない、たとえそれが自分の大切な存在でも」
「・・・」
「殺した人の数だけ、見捨てた人の数だけ私達は進歩しなくてはいけない、どれだけ罵詈雑言を吐かれようが決してね」

 父は言い終えるとまた背もたれへと身体を預ける。

「オルトゥス、これからはそう言う場面も経験するだろう、患者に罵詈雑言を吐かれ、世間からは後ろ指をさされ、助けた人からは当然のように扱われ賞賛なんてされない」
「・・・」
「そんな中でその他大勢と大切な人どちらを助ける」

 先程の熱い思いは感じられないがその問いかけには重さが備わっている。

「私は・・・」

剣士として(サクヤ)


「・・・」
「・・・」

 透き通るような長い銀の髪に整った顔立ち、透き通るような肌、そして汚れひとつない和服に袴、そして羽織、これがマカジャハットであれば道行く画家の9割は筆を執るであろう女性が目の前に正座している。

「・・・3」
「・・・」

 凛とした声も芯の通ったような姿もサクヤという女性を際立たせているのだろう。

「・・・5回目です、オルトゥス」
「・・・」

 静まり返った2人だけの部屋に母の声が響く。

「・・・そこまで」
「・・・っ」

 絵になるような光景とは裏腹に2人の間に張り詰めていた空気が弛緩する。

「この時間を初めて10年近く、もう2桁を超えることはありませんね」
「サクヤさんにほぼ毎日のように相手をしていただいていますから」
「それでもです、我が子という贔屓目を除いてはオルトゥスは成長しています」

 正座をしているすぐ横に置かれている刀に触れながら母はそう話す。

「・・・せめて1回も死なない程度にはなりたいのですが」
「ふふ、そこは歴の違いというやつです、まだまだ譲る気はありませんよ」

 戦うものとして武器を手に取って10年ほど、毎日のように母とこの道場で正座をして、すぐ横に武器を置いて対面する。
 ルールは至ってシンプル、隙を見せた方が死ぬとはいえ本当に殺すわけには行かないので互いの気配、殺気、剣気同士の殺し合いではあるが。

「剣士として大事なのは生き残るための直感、それが無ければただ死ぬだけです」
「はい」

 母の殺気はまるで本物の剣を突き立てられたかのように鋭く、いやでも死の気配をその身に感じられる、

「・・・いつになったら手合せできるのでしょうね」
「ふふ、頑張ってください」

 幼少の頃、母の見よう見まねで剣を振って以来いや、その前も1度も母と実践で剣を合わせたことは無い。
 せめてこの気配の殺し合いでも1度も殺されないようになってからというのが母の言い付けだった。

「オルトゥス」
「はい」

 少しだけ真剣な雰囲気が混ざった母の呼びかけに姿勢を正し返事をする。

「正直に言えば、私はオルトゥスが戦うことは反対でした」
「・・・」
「我が子ということもありますが、オルトゥスに戦いの才能はほとんどありませんでしたから」
「・・・はい」

 母から告げられる残酷な真実、いや、どこかでは分かっていたのだろう。

「アスクさんのような優れた観察眼と知性を持ち、私のような天性の肉体を持ちながら、そのどちらも才能というのはほとんどありませんでした」
「分かっています」

 私自身を才能で表すならば平凡、いや、下手をすれば非才と言えるのだろう。

「才のあるものが1を聞き10も100も知る中、オルトゥスは良くて1を知るだけ」
「・・・」
「私はそう感じていたし、実際、オルトゥスはそうでした」

 サクヤという世界でも有数の剣士の傍に15年もいながら身に付いた実力は冒険者見習いと変わらない実力それが事実。

「けれど、私の想定外だったのはオルトゥスの努力です」
「・・・」
「1を聞いて1しか知れぬのであれば、誰かが1を聞くたびに10を聞き10を知る、成長のために努力を惜しまないその姿勢です」

 自身が非才であることは分かっていた、だからこそ努力は惜しまない、いやしなければいけなかった。

「そして、オルトゥスの才能は別の所にありました」
「・・・別の所?」

 母の言葉を聞き返す。

「オルトゥスは得意なことがない代わりに苦手なことがないのです」
「・・・それは、そうかもしれません」

 人には少なからず得意不得意が存在する、だがそれは私には当てはまらないということ。

「剣の腕前だけで言えば私を超えることは難しいでしょうが、槍なら、斧なら、槌なら、私のことを超えることが出来るでしょう」
「・・・」
「それは魔法も同じことです、アスクさんを超えることは難しいでしょうがアスクさんに使えない魔法がオルトゥスには使えます」
「・・・はい」

 成長は遅いが、全てのモノに障害がない、これはある意味凄い才能だと言えるのかもしれない。

「ですが、現実はそう上手く行きません」
「はい」
「すべてを修められとしても時間は有限、そして何より努力し続けなければいけない」

 1つに絞ればその分成長はするが、他に何もできない、いくつもを修めればその分手広いが他の者を遅れを取るそういうことだ。

「分かっています」
「そして何より、剣を握ったオルトゥスは私達2人の悪いところを引き継いでいます」
「悪い所・・・ですか」

 おそらく、幼少の頃のことを言っているのだろう。

「武術においては常に私の真似をし私について来ていましたね」
「はい、身近な比較対象がサクヤさんでしたので」
「えぇ、そして私の武術は剣に特化したモノ、それは私が数十年かけて積み上げてきたものです」
「理解しています」

 『流浪の剣姫』を作り上げたルーチンワーク、似たような肉体を持つ私なら当然のごとくその肉体は剣に特化したものになっていく。

「そしてアスクさんの医学的知識と冷酷ともいえる客観的判断、その2つが合わさり、こと剣においてオルトゥスは自分の肉体の限界を超えた行動が出来てしまう」
「・・・はい」

 肉体の限界を超えた出力は当然のように己の肉体を自壊させ、その一撃も崩壊する肉体に釣られ弱まる。

「あれは才能ではなく悪癖です」
「・・・悪癖ですか」
「なので、実践でオルトゥスが剣を握ることを禁じます」
「・・・」

 母から告げられる最も得意とした武器の禁止。

「・・・ですがもし、あなたの命と引き換えに剣を手にし、大切な人を救えるのだとしたらオルトゥスはどうしますか」
「私は・・・」


「どちらも救います」

 私の回答に両親は真剣な表情で目を合わせる

「どちらも救えない可能性があったとしても?」
「はい」
「自分とその命が死ぬ可能性があったとしても?」
「はい」

 両親は揺るがない私の返答を聞いて続きを促すように黙る。

「医師として、剣士としてどちらも救える可能性が1%でもあるのであれば決して諦めません、どちらも救える可能性があるのにどちらも救わないのは退行であり逃げにほかならなりません」

 両親は少しの逡巡のあと、口を開く。

「医師としては優先順位を無視した最悪の判断だね」
「生き残ることを信条とする剣士としては最も悪い選択ですが」

 両親はそう前置きして続ける。

「「私達の息子としては誇りに思うよ(います)」」
「ありがとうございます」

 両親に頭を下げ、自分の信条の為に言いつけを破ることを謝罪する。

「ただ・・・そうだね」
「もしオルトゥスに大切な人が出来たのであれば」
「・・・あれば?」
「その子がどんな病気に罹っても治せるくらいの腕前ならないとね」
「私からその子を守れるくらいの強さにならないといけませんね」

 両親から方向性は違えど出された大切な人を作ってもいい条件。

「・・・肝に銘じておきます」

 出来るか分からないがせめてそうあろうと誓った。

日記

ノーヴェの論文

『医学の大衆化について』
『神聖魔法の専門性、医学の汎用性』
『医学のマニュアル化』

第一話「アイドル新鋭隊」

 父に新たな発見などをした時などは記録しておくと良いと言われていたので、独り立ちついでに日記というか、備忘録として記録しておこうと思う。

 父の言いつけ通りにアスラさんのギルド、ムディオ・カパで軍医の研修のために出向した・・・はずなんですが、なぜか私がアイドルとして活動することになりました。
 マカジャハット王国の性質上、良いこととはわかってはいるのですが、生憎私にそちらの才は無く、一緒に組むことになった方たちは全員が女性、それに腕には自信がある様子、明らかな場違い感が否めません。
 まぁ、ともあれアイドル活動も行いつつ、冒険者、そして軍医見習いとしての活動が始まったわけですが、最初の依頼から裏商売の現場を押さえるなどと、予想は出来ていましたがマカジャハットの裏の顔でしょうね、ども側面でもこれと付き合っていかなければいけませんね。

各PCへの第一印象
マリアーヌさん
 最初の印象は令嬢のような所作から見え隠れする武術を体得した者のチグハグさに首をかしげていたが、実際に彼女の実力を見て、武人が令嬢の側面を持っているのだと納得、彼女の使う格闘術は目にする機会があまりないものであり、新鮮さを感じている。
 性格面に関しては多少苛烈には感じるがそれは自身の芯を通そうとしているのだと感じるため好印象。

フィオッカさん
 本人も常々口にしている通り、ノーヴェと同じく裏方をしていそうな雰囲気を持っていた、とはいえノーヴェとは違いそちらの才はあるようなので特段心配はしていない。
 騎獣と神聖魔法、そして軍師それぞれを会得して高い水準で修めているのには驚かされる。
 性格面は多少の自虐が感じられるが自身の実力に驕っていないからだと感じられるため好印象。

ミクさん
 PTのアイドル面を形にしたような人、アイドルとしての側面と冒険者としての側面を両方ともそつなくこなし、PTの主軸といっても過言ではない、実際ノーヴェのアイドルとして足りない面を補って余りある。
 冒険者としては優秀なマギテックシューターとスカウトとして実力は十分。
 性格面はアイドルとしての温和な性格を持ちながら冒険者としての冷静な判断ができる面を持っているため好印象。



PL談
最初はごたごたがありつつもついに始まりましたね、うーん全員キャラが濃い、ノーヴェは多分のみこまれますねぇ。
アイドル系CPでありながらそういった技能を一切持たないのでそちらの方面は完全に投げていきます(それでいいのか)
次回以降どうなるか楽しみですね。

第二話「color of drops」

 詳細な記憶は最終作戦開始前まで、そこからは又聞きでしかないことからこの記録は正確性に欠けるというのが正しい。

 今回の依頼は私たちの手に余る仕事だったのかも知れません、それでも引き際を間違えたのは私自身、他のメンバーが無事だったのが奇跡に近い。

 あれからというものPT内の空気は影を落としている、それの原因が私であることも確か。
 だからこそ折れるわけには行かない、ここで私が折れればすべてが崩れる。
 彼女たちの才を、人生をここで閉ざすわけにはいかない。

 諦めなければ道は必ず開けるのだから。

メルキュール・フォンテーヌ・アスフェリア
 アスラさん曰く、神出鬼没の歌姫【スエヌ・アスフェリア】の娘という話、フィオッカさんが救助したようで今回の依頼で魔神を使役していた人物が何かしらしていたらしい。
 その出自からも彼女の周りについて何かしらの配慮はしておくべきだろう。



PL談
超 重 力 発 生
いやぁ、まさかこうなるとはこの李白の目をもってしても・・・
うん、死亡したのは完全にPLの慢心とダイス事故のせいですね、CPの進行を重くしたことを心に抱きつつ。
ノーヴェはあくまで他PCを支える舞台装置程度のつもりでしたが、まさかねぇ、ノーヴェが本編にかかわりやすくなったと喜ぶべきか否か・・・。
次回以降から【絶剣】目指して成長していく予定です、大丈夫かなこのPT・・・?

第三話「天使のクローバー」

 前回の暗い雰囲気は引き続き、私たちは次の依頼へと向かいます。
 その依頼はマカジャハット・ハーヴェス・ミラージ・ラージャハの合同海賊征伐会議、それの一端を担う事。
 分かりやすく言えば彼らの前で踊れ、ということだ。
 前回のことがありながら、と思うがアスラさんなりに吹っ切れるようなものを用意したのだろう。

 新しく私たちのPTに加入したアスフェリアさん彼女の実力を見るいい機会かもしれない。
 フィオッカさん曰くかなりの腕前のようだが、それを信じるとしよう。

 結果から言えば何とかなったと言えるのだろう。
 ほとんどの公演場所で成功を収めた、最初のハーヴェスを除いて。
 出鼻をくじかれた形である彼女たちは自身を喪失していた。当然と言えるだろう冒険者の面でもアイドル活動の面でも連続で失敗したとなればその調子が崩れるのは当然である。
 ・・・だからこそ私が折れてはいけない。
 彼女たちという鳥が自由に飛びたてるまで、私という宿り木を必要としないほどに成長するまで、彼女たちを守ろう、それは才のない自分のすべきことである。

 最終的にはすべての巻き込んでのステージは、かのシャルナーさんにより邪魔はされたが、魔物の討伐と、アスフェリアさんのセカイ詩歌のお陰でどうにか持ち直した・・・。
 あれがアスラさんが言っていた力・・・、歌に秘められた力というもの、父であれば何かわかるのかもしれないが生憎私には分からない、だから彼女たちが無理をしないように見守るだけである。

PL談
何とかなった、と言える第三話でしたねぇ、前回の引きからどうなるかと思いましたが、結果的には良い形で落ち着いたのかなと・・・問題は山積みですが。
そしてノーヴェは歩くフラグ建築士、イベント表でどれだけフラグを踏むんだい・・・?、そしてラスボス?との因縁も生え。
次回、ゲスト参加する方はこの重力に耐えれるのか・・・どうぞよろしくお願いいたします。

第四話「アイノマテリアル」

 今回浮き彫りになったのはギルドの人員不足、私たちがある程度手伝っているとはいえギルド自体の人員が増えたわけではないので、増える仕事量に忙殺されるアスラさんがいた。

 それを解決するべく伝手を通じてスカウトをするというのが大まかな流れでした。
 その途中でアスフェリアさんの姉であるベルフィーネさんとの再会、シャルナーさんとの会話、メルキュールさんとの会話、貧民街での騒動・・・いろいろありましたね。

 問題を目の前にするたびに己の無力さを実感する。当然すべてを救えるほど力も知識もあるという訳ではない。
 けれど目の前で何かがこぼれ落ちていくのを見るのはやはり慣れない。
 日々の鍛錬も勉強も努力も実らないことは当然にある、自身の能力以上の結果は出ないのも理解している、割り切るのも大事であることも。

 ・・・結果から言えば手遅れになったもの以外は解決した。
 これ以上の被害が出ないことは良いことであるが、反面、未然に防げたのではないかという思いなどが巡る。
 だから常に手を抜かない、諦めない、今手を抜いて、救えたかもしれない命を落としたくはないから。

第五話「アイスドロップ」

 セカイ詩歌と魔剣による未曽有のマカジャハット寒冷化、そして信仰を持つものに対する極度の低体温症の発症。
 当初それは私が観測する前に起き、多数の死傷者を生み出した。
 私が対処しただけでも孤児院で12名、魔剣出現による9名の計21名、いずれも適切な処置を施されていたがその場に私がいれば助けられたのかもしれないとどうしても考えてしまう。
 これを言えば理想論だと言われるのかもしれないが、私は理想を現実にしたくて常に研鑽を積んでいる、今回も自身の事前情報の取集の甘さを自覚した。
 聞けばこれらの症例は1ヶ月ほど前から発生しているものであり、私はそれをほんの少しも耳に入れることは無かった。冒険者としても、医師としても未熟なのだと実感させられる。
 ・・・魔剣の迷宮に関してはPTの助力もあり出現後早々に攻略できた、その時に確保した魔剣から出てきた少女シェナキミト・ディシュエント、彼女リスティスさんはシェミィと呼んだだろうかドレイク・ブロークンである彼女を保護した。
 そして新たにイリャーカ・レンブラントさん、が一時的にムディオ・カパへと滞在することとなった、聞けば彼女は今回の魔剣とシェナミキトさん、リスティスさんと浅くない関係があるようだった。
 ・・・そして彼女たちが時に私のことを『ゼクス』と口にする、おそらく人名なのだろうが、それほどまでに似た人物なのだろうか。
 ・・・どこかでそのように名乗る少年にあったような記憶があるが、少なくとも彼は私とそう変わらない年齢の人間だったはず、おそらく別人だろう。

第六話「ワールドワイドワンダー」

 先日の魔剣事件から約1ヶ月、これといった大きな事件は無く日常を過ごしていたある日、耳に入ったのは二振りの魔剣と、マカジャハット郊外で出没するようになったヘルズ・エンジェルズという魔動バイクの暴走族のお話でした。
 魔剣の1つは闘技場のアリウス隊長が景品として所持し、もう一振りはマカジャハットの青空市場で持ち主不明の見世物として安置されていました。
 銘をビートアックスと奏剣ビートクローザー、どちらも強力な魔剣であり、その一振りは私が預かり受けることとなりました。
 ・・・魔剣は私を強くしてくれましたが、サクヤさんはそれを見てどう思うのでしょうか、いえ、魔剣に驕ることなく、常に自身の鍛錬を続けるだけですね。
 最近郊外を騒がすヘルズ・エンジェルズの依頼は天雷義和団のキシュマ・リデルさんからの依頼でした、元を辿れば彼が私を一目見たい、というお話でしたが話のついでとして彼との手合せを条件に快諾し、無事に依頼を達成しました。
 アスクさんと古い知り合いだと彼は言っていましたが・・・真偽は分かりません。
 目下の気になる依頼と情報を集め終わったころ、私達の耳にとある情報が届きました。
 1つ、闘技場に水晶の扉が出現したこと。2つイリャーカさんが失踪したこと。
 私達は至急闘技場へと足を運び、その門の前へとたどり着きました。
 門から現れたのは1人の女性と魔獣、彼女はクジェスカ・カウフマン・ジュヴルフカと名乗り、メルキュールさんの身に起きたことについて語り始めました、曰く彼女はALLMEの傘下部隊である四天の鳳教団の軍事指導者となるはずだった。そのためにその身をケルベロスと同化させる必要があった。それが成されていないのは彼女の姉、ベルフィーネさんがその身にケルベロスを宿したためだと。
 正直に言うのであれば、それが真実であるとは信じられませんでした。彼女の妄言、甘言であり、メルキュールさんを貶める為の偽りである可能性は捨てきれなかった。
 ・・・ただ、メルキュールさんは選んだ、その身にケルベロスを同化させ、力を得ることを、私の死を負い目に感じて。
 過去は消えず、常に我が身に纏わりつくものそう感じるのはこれで何度目か。
 彼女に限らず、私の行いは常に誰かに影響している、それは良い方にも悪い方にも。
 そのたびに己の力不足を痛感する、才能の無さを実感する。
 力のない理想論など実に無力で空虚なものなのだと、だからただの理想なのだと、そう言われてしかるべきなのだと。
 ・・・だから誓う、あの日両親を前にして公言した理想を求め続けるのだと。
 そのためには彼女たちを助けれるくらいの力を、知識を、技術を身に着けるのだと。

第七話「メタモリボン」

ある日の朝、耳にしたのはムディオ・カパに所属している冒険者たちの不祥事、あるいはパーソナルと呼べるものの公表。
 それが事実かどうかは抜きにしてもいち早く情報源を見つけ出し対処するべきだと結論づけられた。
 それに合わせ、メルキュールさんの故郷である村での不穏な情報も入手し私達は二手に分かれそれぞれ解決へと向かった。 
 私は村へと向かった、村につく手前そこにいたのはアリュシエラ・ドルパティを名乗る女性、メルキュールさん曰く、ベルフィーネさんの仲間だった人だと。
 依頼人の名前とメルキュールさんの人相の一致を信用し彼女を連れて村に入るとそこにあったのは罠と死体の山、どれもこれも『理念加工』と呼ばれる銀製の装飾品を付けたものたちであり、アリュシエラさんは新ドルス=パテルの派閥の者だともつぶやいていた。
 さらに奥へと進むとそこにいたのはイヴェール・フォンと名乗るメルキュールさんの父、死んだと聞いていたので驚いたが、見る限り蘇生されたようだった。
 最後に要調査個所であった祠へと向かうとそこにいたのはケパ種を含めた複数のバルバロス、聞けば牙老師ゴルフェリジャの門下生であり、メルキュールさんの村を襲った人物たちであると。
 そのバルバロス倒し、私達は帰路へとついた街の方ではマリアーヌさんが情報源の見当をつけていたようで次の日に話をしに行くことになった。
 結果だけを記せば情報を流布していたのは仲間を人質に取られたルーンフォーク、そしてその背後にいるハーヴェスのディファーニア家。
 それを知ったとしてもやることは変わらない、いつも通り依頼をこなすだけ。

第八話「イフ」

今回のハーヴェスへの旅は文字通り、私の人生においての転換期だったのだろうと思う。いや、もう戻ることのない分岐点かもしれない。
あの時から私の未来に私はいないはずだった。この世界に生を受け、自らの未熟さによりその身を滅ぼした、それも二度。

「だから・・・特別な相手なんて持つことは無いと思っていたのですけれどね」

隣で眠る特別な人、そういう相手ができるとは思っていなかったし、作るつもりはなかった、きっと1人にしてしまうだろうから。

「・・・」

頬に触れる。

「出来れば、私のことは忘れてほしかった、想わないでほしかった・・・好きにならないでほしかった」
「でも、それでもあなたが私を好きだと言ってくれたから」

死ねない、死んでも死なない覚悟が出来た。
でも、それでも、私の命と引き換えにすべてが終わるなら、私はきっと命を差し出す。
それは変えられない性分で、だからこそ私のことで傷ついてほしくなくて。

「なにも、見えないようにしていたのですけれどね」

直接記憶に結びつかなければ、それは他人、何処か遠い誰かの話で、データ上の数字が減ったに過ぎない、そうすれば余計な感情も心の傷もつかないだから顔を見えないようになった。
一度開かれた世界は常に広がり続ける、これからもっと特別が増えるかも知れないし、傷を増やすかもしれない、残すかもしれない、悲しませるかもしれない。

「・・・」

でも、それでも好きだと言ってくれたあなたには、少しだけ甘えようと思う。

第九話
第十話
第十一話
第十二話

幕間

第三話幕間「絶剣」


「・・・」

 無心でメイスを振る、目指すべき到達点を見据えて。

「・・・」

 最近はギルドの依頼に業務、アイドル活動の合間を縫ってはこの鍛錬を続けている、他の業務をおろそかにできないので、自身の睡眠時間を削って。
 もちろん褒められたことではない、その代償は真綿で首を締めるように徐々に蓄積していく。
 皆に約束した通り、強くなることを急いている節は当然のようにある。
 二度とあんな顔はさせないようにと、自身を追い込んでいるのも確か。

「・・・」

 一朝一夕に強くなれるものではない、それはきちんと理解している。
 だからこそ日々の積み重ねがモノをいう。
 そして、素振りを終えた後、一振りの剣が目に入る。
 〈クレイモア〉、分類でいえば〈ソード〉母が使っている『刀』と多少の違いはあるが大きな分類上では同じものである。

「・・・」

 今まで振っていた〈モール〉を置いて〈クレイモア〉を手に取る。
 ・・・じっとりと手と頭に汗が出るのを感じる。
 幼少の頃、母を真似して一度だけ剣を振ったことがある。
 私の戦闘技術は母に仕込まれたものであり、剣才も当然のように引き継いでいた。
 物は試しと、私は剣を振った、幼少の頃の話であり、当然手加減など知らず身の持ちうる力の限り全力攻撃で。
 ・・・結果は相性が良かった、否、良すぎた。
 対象は両断、そして、踏み込んだ両脚は粉砕骨折、打ち込んだ模擬剣は粉砕、打ち込んだ両手は解放骨折、悲惨なものだった。
 父がいたことにより怪我自体は後遺症無く完治した、残されたのは母からの剣の禁止令と、剣に対する恐怖心それだけが残った。

「・・・」

 震えと、汗と、恐怖心により動かない両手を上段に構える。
 まるで全身を縫い付けられたように、鎖を撒きつけられたように動かない。
 心拍数が上がる、汗が噴き出す、喉が渇く。

「・・・っ」

 ここで止まればこれ以上の成長はない、だからこそ奮い立たせる。
 『私たちは止まれない、私たちが止まれば助けられる命も助けられないからね』
 『恐怖することは悪いことじゃない、けど、私は皆が死んでしまうことの方が怖いから』
 ・・・ふと、両親の言葉を思い出す。

「・・・」

 怯えることも、恐怖することも悪いことではない、けれどそれを理由に仲間を、大切な人を助けられないというのは自身が最も後悔することである。

「フゥー」

 深く息を吐く、鼓動は落ち着いた、ダミーを見る視界は透き通る。
 動きは身体が覚えている、何千回と刷り込んできた動作だ。
 対象に対して全力で、自身の持てる力をもってその剣を振り抜く。
 その一撃はダミーを両断する。

「・・・これが、【絶剣】の境地」

しっかりと形を維持している身体と、両断されたダミーを見て後ろに倒れる。

「・・・やっと、入り口ですね」

 倒れた私に駆け寄るアスラさんとアスフェリアさんを横目につぶやく。

第七話幕間「覚悟と選択」

 草木も眠り、昼間の喧騒が嘘のように寝静まったマカジャハットのはずれで1人の青年は空を見上げていた。

「・・・」

 いつもであれば次の日に支障が出ないように青年は既に寝ている時間ではあるが、その日は違った。
 戦装束に身を包み腰に剣を携え魔剣を地面へと突き立て今にも戦が始まるかのような佇まいとは裏腹に、顔には影が落ち青年が戦いの時に見せる気迫も無い。

「・・・」

 青年にはこれから2つの道がある、これまでと同じようにただ日々を享受し、仲間を信じてセカイを救うか滅ぶかの賭けに乗るか。
 あるいは、全てを排しただ1人己が身を磨きすべてを蹂躙せしめるか。
 現実的に考えるのであれば、全てを捨て己が身を磨くのが良いのだろう、ムディオ・カパでの生活に不満は無いが些か甘い。すでにそれで死んでいるのだから次もそうならないとは限らない。しかしそれは実質的なギルドからの半離脱となるだろう。
 闘士として、医師としてのみに集中し、それ以外のギルドやアイドル、料理人としての研鑽を捨て去る。そして、彼女への返答も。

「・・・」

 いつの日かその返答を形としたモノを見つめる。これは覚悟の表れであり、これをどうするかが青年の人生の分水嶺と言っても過言ではないのだろう。
 彼女は既に決断した、ならば次は青年の番だろう

IF「英雄症候群ヒロイックシンドローム-英雄は誰も救えない-」

 青年は理想を捨てた、夢を捨てた、甘えを捨てた。
 青年は夢を与える存在ではなく、憧れたる存在ではなく、ただ人を救うだけの存在になった。
 人々は彼を英雄と呼び、彼もそう呼ばれるだけの力を身に着けた。人類の到達点と言える実力、魔法を用いず人を癒す医術、・・・そして。
 だがその姿にかつて可能性は感じられない、秘めた信念も燃えるような輝かしさも。力を得るためにそれ以外を捨てることを選んだ弊害であり、大勢を救うために少数を切り捨ててきた。
 それに貴賤はなく大切なものでさえ切り捨てた、青年は英雄であったからこそ誰でも救えるようになったが、結果として誰も救うことはできなかった。
 それは明確に青年を蝕んだまるで病のように、英雄になるまでに死ぬか、英雄となって死ぬか。
 青年が身を持って名付けたその病の名は英雄症候群ヒロイックシンドローム、英雄たり得る者にしか発症しない致死率100%の症。

第七話幕間2「『千変万化』ダンタリオン」

 
「・・・この奥ですね」

 青年は1人誰も寄り付かぬ森の奥を進んでいた。
 その理由は昨日父と会話した時に告げられたもしもの尋ね先がこの奥に存在しているからである。しかし人の気配はおろか、獣の気配すら感じないこの場所に何があるのかとは思うが青年は半ば確信をもって進んでいた。

「・・・」

 生物の気配は感じられないが、無機質な殺意を肌に感じる。事実この道中複数体の魔法生物に襲われていた。
 強さの違いはあれどどれもすべて作られたばかりだと感じるほどに真新しく、ここに誰かがいるのは確実だった。

「・・・ここか」

 目的地だと思われる地点には1体のゴーレムが鎮座していた、ただ何もせずこちらをその無機質な目で見つめてくる。

『メイガス・ダンタリオン』

 青年がそう呟くとゴーレムから1つの銀の鍵を手渡される。

「・・・」

 青年がそれを何もない空間で回すと視界がねじ曲がり、先ほどとは打って変わり平原へと移動する。
 そこにポツンと存在する一軒家へと向かい歩を進める。

『止まれ』
「!」

 まるで老若男女を混ぜたような声が交易共通語で響く。

『ここに入れたということはただの人間ではないようだが何者だ、貴様のような人間は知らん』
「私は・・・」
『待て、その顔と髪と眼、私が会いたくない人間たちの者に似通っている、帰れ』
「・・・父から手紙を預かっています」

 懐から手紙を取り出すと同時に手紙が消失する。

『・・・あれから十数年もたったのか、つまり貴様があの時の赤子で、オルトゥスと言ったか』
「はい」
『手紙には貴様がここに来るときは私を頼るだろうという文言があるが、生憎私はメイガス、貴様のような戦士の指導はできない』
「・・・」
『それとも何か、あの者たちの子でありながら魔法の教えを請いに来たわけでも・・・』

 そう言い淀んだところで目の前の空間が歪み、白いローブを目深にかぶった人物が顔を寄せる、しかし何かの魔法の影響かその姿は見えない。

『・・・貴様、真語魔法の心得があるな?』
「はい、第5階位までですが」
『これは傑作だ、あの2人の天才から生まれたのが才のない人間とはな』
「・・・」
『しかも異才も異才だ成長が並以下しかして制限がない、貴様そこまで何年かかった』
「10年ほどでしょうか」
『・・・まさに狂気だな、貴様ほどの才でその高みにその年で至れているのはおかしいと言える、生きている間常に鍛錬でもしているのか』

 ダンタリオンの言葉から感情は感じられないが、その言葉からは明らかな呆れを感じた。

「常在戦場、母からそう教わっています」
『そうか、あの2人の子であるからそうなのだろう』

 納得したような声音を出す。

『だからこそだ、貴様は私の手など借りずともそのうちに人としての頂に立てる、帰れ』
「いつかでは駄目なんです、今強くならなければ」
『何故だ、貴様は既に準英雄級の実力を持つ、冒険者の到達点と言っても過言ではない、それ以上は英雄か怪物の領域だ、そこまで急ぐ必要もないだろう、いずれ到達するのだから』
「今、守りたいものを守れないからです」
『何を守る、人か、国か、信念か、矜持か』
「すべてです」
『阿呆なのか?』

 明らかに呆れたような声音でそう答える。

「本気です、そう決めたので」
『貴様ら親子は本当に阿呆なのだな、現実を見ながら常に理想を語りそれが叶えられると信じている』

 はぁとため息をつき何もない空間に手を伸ばしたかと思えば1つの書物を差し出される。

『魔物の動き、力を模倣しその身に宿す技術がある、それを応用した技術だ』
「・・・」

 手渡された書物を読み、頭に叩き込む。

『だが、失敗作もいいところだ』
「何故ですか?」
『リスクとリターンが見合っていない』
「・・・」
『その者の位階を上げる技術だ、そこに制限はないがその反動として最悪死ぬ』

 さも当然のように告げる。

『そして大前提センスがない者は習得できない、そしてその反動に耐えられる肉体と精神力が必要だ』
「・・・なるほど」
『そして、そんな事ができるものは鍛えればそのレベルにいずれ追いつく、習得するだけ無駄な技術ということだ』

 確かに技術として欠陥と言える、実力の前借りの代償として死に至るなんて言うのは本末転倒だ。

『1日だ、それ以上は無駄であり付き合っていられない』
「ありがとうございます」

 習得方法は単純明快だった、技術を理解し、実践、位階を上げなければ勝てない相手を用意し戦う。

「!」
『どうした、私は殺すつもりだぞ、油断してれば死ぬだけだ』

 目の前をすんでのところで通り過ぎる巨大な拳、ゴーレムが目の前に立ちはだかっている。
 今まで戦ってきたゴーレムと違い、機敏で強大で硬い。

『それともこの魔剣が無ければ勝てないのか?獲物に頼るなど三流以下だ』
「・・・はい」

 今持っているのは魔剣ではなく手渡された剣、自身がギリギリ持てる重量であり、常にマナを吸われ、思考に侵入してくる呪いがかけられている。

『この技術は魔物の力を模倣する真語、魔物の特性を付与する森羅から着想を得たものだ、どちらも似たような技術ではあるが仔細は違う、そして本来は人の身で魔物を再現する技術になる予定だった』
「・・・」
『だが実態はこのありさまだ、不完全な再現など前述2つの下位互換に過ぎない、だからそれ以上の研究はしていないんだよ』

 戦闘の範囲から離れた空でそう語る。

「・・・魔物の再現」
『完全再現すれば身が滅び、部分的な再現では他に劣る、そういう技術なのだから』

 ゴーレムの攻撃を何とかいなしながら思考する。

『さて、そろそろやめにするか?』
「・・・いえ、まだ問題ありません」

 あいてはゴーレム、スタミナ切れは無く常に万全の状態でこちらを殺そうとする。

『貴様の異才はその身を滅ぼすほどの実力の行使、その反動として身を滅ぼす、幼少の頃はそれで悲惨な目にあったと聞いたがまるで同じだな』
「・・・」

 そう、このゴーレムを壊すのは簡単だ全力で力を振るえばいい、だがその反動で動けなくなりゴーレムは再生して終わり。

『さぁ、せめて何か再現してみろ、貴様であればデュラハンロードあたりか?まぁ人の身で複数の部位を持つ魔物の再現はさらに負荷を極めるが』
「っ」

 だからと言って同階位の魔物を再現しても意味がない、下位などはさらに。

『たとえ習得できたとして、その身に合う魔物の再現など土台無理な話なのだ、必ずどこかで無理が生じる』

 根本的に骨格から違うもの、大きさ、膂力、その再現は不可能に等しい、そして同じ人型でも。

『種族に差があればその力に差はある、同じ種族ですら違うのだ当然だろう』
「・・・そう、ですね」

 それこそ、母を再現しようとしても無理だろう、親子であっても差異はある参考にできる点はあるのだろうが、なにせ母の戦闘を見たことがまずない。

『・・・そう、他人の再現は不可能だ』

 他人の再現は。

「・・・当人であれば?」
『それこそ無駄だろう、階位が上である者の再現が主目的であり、ましてや自分自身など無駄・・・まさか』

 剣を構える、そして集中する。

『確かに当人であれば他の者を再現するより反動は少ないだろう、再現性も高いと言える、だが問題は上の階位の自身を正確に再現できるかどうかだ』
「・・・ここに例外がいます」

 己の実力以上の力を振るえることがこれ以上なく活きる、制限が存在しないため常に0か100かであるこの異才をこの技術で縛る。

「再現し行使するということは、逆説それ以上とならないように制限できるということ」

 頭の中でこのゴーレムと戦える実力の自身を想像する、イメージトレーニングは何度もやってきた、実際にそれ以上の力を振るったことも。

「・・・【我龍纏征ドラゴンインストール制限第一階位リミットワン】」

 ミシリと体の軋む音はするが耐えられないほどではない、全身を縛られるような感覚の中全力で剣を振る。

『・・・』
「・・・通っ・・・た」

 そこで気力がなくなり、地面へと倒れこむ。
 ゴーレムの右肩からの袈裟斬りで両断されている、当たりさえすればこうなるのは自明の理だった。
 しかし、ゴーレムは即座に再生しその拳を振り下ろす。

『止まれ』

 その言葉でその拳はピタリと止まり、ゴーレムは静止する。

『・・・想像の中での自分自身を投影した』

 倒れこんだ青年へと近づき、その身体を浮かせる。

『・・・君たちの息子は私の想像を優に超えたよ、これも君たちの思惑通りか?』

 ダンタリオンは生まれてこの方自身が天才であるという自負があった、周りの大人の知能など成人するまでも無く優に超え、可能な限りの書物を貪った。
 そんなダンタリオンの想像を超えた人物は青年で3人目、残りの2人は言わずもがな青年の両親である。

『・・・あぁダメだな、欲しくなってしまう』

 だからこそダンタリオンはそれらに目がない、自身の想像を超えるものに焦がれてしまう。

『だが既に釘を刺されてしまった、これ以上は本人の同意を得てからだ』

 何もない場所からベットを取り出し、青年をそこに寝かせる。

『【我龍纏征ドラゴンインストール】か、【竜擬きプリテンダー】よりよほど良い』

 幼いころの憧れを、竜のようになりたいという憧れから作られたこのつたない技術を青年は形にしてくれた。

『あぁ、久しぶりにいいものが見れた、あとは君が起きてからだ』

 顔はうかがえないが、上機嫌そうにそうつぶやく



「っ」

 青年は意識が覚醒すると飛び起き、同時に全身に痛みが走る。

『起きたか、安心しろただの全身筋肉痛だ』
「・・・ゴーレムは」
『ものの見事に一刀両断された、物にしたようだね』
「ありがとうございます」

 青年は頭を下げて礼を伝える。

『私は手助けしたに過ぎない、君の実力だ』

声音からしてどうやら機嫌が良いようだ。

『君が良ければ私の元にいないか、待遇は最高のものを用意する』

 それはダンタリオンからの最高の賞賛であり、普通の人であれば2つ返事で了承する誘いの言葉。

「申し訳ありません、まだやることがあるので」

 それを即答で断る青年。

『振られてしまったか、まぁいい分かってたことだから』
「申し訳ありません」
『謝ることではないさ、・・・君はマカジャハットから来たんだったね』
「・・・はい」

 おそらく両親から聞いたのだろうかと考える。

『私が送ろう、直ぐにつくから行きよりは随分と楽なはずだ』
「何から何まで、ありがとうございます」
『いいや、礼を言うのはこちらの方さ、良い物を見せてもらった』

 そういって詠唱を始める。

『気が変わったらおいで、大歓迎だから』
「はい、またいずれ」

 そう言い終わると視界は見慣れた中庭を映す。

「・・・まずは身体を洗いましょうか」

 まだ痛む体を押して洗い場へと足を運ぶ、だがその足取りは少しばかり軽やかではあるが。

【我龍纏征】(ドラゴンインストール)

 『千変万化』ダンタリオンの編み出した竜を人の身で再現する技術、それはかの魔導師が幼き頃夢に見た龍への憧れを模した技術である。
 しかしその技術をダンタリオン以外に継承できるものはおらず、本人も自身にしか使えぬ技術など三流として秘匿していた。
 そこらの街人であれ劣等竜に近しい実力を発揮することができるがその代わりその身を滅ぼす、魔法ではない単なる技術、人の肉体の制限を無理やりにこじ開け、身の丈以上の出力を発揮できる。

龍鱗ドラゴンスケイル

 その身に龍の鱗を再現する秘術、その鉄より硬く生半可な魔法を無力化する

龍眼ドラゴンアイ

 その身に龍の眼を再現する秘術、千里を見通し、獲物を決して逃すことは無い

龍翼ドラゴンウィング

 その身に龍の翼を再現する秘術、大空を制し、その羽ばたきは音を置き去りにする

龍攻ドラゴンアサルト

 その身に龍の力を再現する秘術、鉄を貫く牙、大地を引き裂く爪、薙ぎ払う尾、全てを蹂躙する息吹をその身に再現する

龍炉心ドラゴンハート

 龍の炉心を再現する秘術、龍の力の根源、その身を龍たらしめる心の臓、人の身で再現すればたちまちに死に至る


【我龍纏征・制限第〇階位】(ドラゴンインストール・リミット〇)

 『千変万化』ダンタリオンの元でノーヴェが生み出したいわば劣化版【我龍纏征】龍の力を全て再現するのではなく、段階的、部分的に再現する技術。
 とはいえ本来の【我龍纏征】にそのような機能は無く少しでも加減を間違えれなばその身を簡単に滅ぼす、それを天才的ともいえる感覚で制御している。
 ダンタリオン曰く、「完全な再現といえはしないが、現実的で汎用的な技術の使い方、最もあの天才的な感覚にモノを言わせていることを否定しないが」
 かつて身を滅ぼすほどの力を行使したことがあるからこそ、人体を知り尽くしているからこそ、その高みへたどり着ける可能性がある肉体だからこそ、そして何より1度経験したものを忘れないからこその芸当、膨大な力を抑え込むいわば弱くなる才能を持つからこそこの技術を編み出しえた。

我龍纏征・制限第一階位ドラゴンインストール・リミットワン

 第一段階、その身体に龍に鷲掴みにされたような痕が表れる、主な副作用は筋肉痛

我龍纏征・制限第二階位ドラゴンインストール・リミットセカンド

 第二段階、瞳に龍のような縦線が入る、主な副作用は一時的な視力の減少

我龍纏征・制限第三階位ドラゴンインストール・リミットサード

 第三段階、膂力が急激に上昇し踏みしめる大地が陥没する、主な副作用は許容量以上の膂力による骨折

我龍纏征・制限第四階位ドラゴンインストール・リミットフォース

 第四段階、周囲の寒暖差を気にする必要がなくなり夏場であれ吐く息がその温度差により白くなる、主な副作用は急激な体温の上昇

我龍纏征・制限第五階位ドラゴンインストール・リミットフィフス

 第五段階、龍の炉心により今までより力が安定し身体中の水分が蒸発を始め全身から蒸気を発するようになる、主な副作用は重度の脱水症状

第八話幕間『悪夢』

 いつからか、眠る度に悪夢を見る。
 発端は分かっている、マカジャハットに来て初めて死んだ日、記憶はないけれどおそらくそうやって死んだのだろうという記憶が繰り返し夢として現れる。
 それだけならまだ自分の弱さというだけで悪夢とは言えない、悪夢はまた別にある。
 悪夢とは、これまでに関わってきた人達が私の目の前で死んでいく夢、その死因もありえたかもしれない可能性を示唆するもの。
 手を伸ばせば届く距離なのに間に合わず、既に手の施しようはなく、その命はするりと私の手の間をすり抜けていく、すべては私の過失でどこからかお前のせいだと言う声が聞こえる。

芸術の国に咲く血の華

 剣を構え目の前の敵を見据える。
 ストラング=ディファーニア、この国に魔神を呼び何かを企てる極悪人、ここで止めなければきっと、少なくない被害が出る。
 おそらく音を起因とする柵は鼓膜を潰して打ち消した、要救助者は2人の仲間に受け渡した、あとは敵を止めるだけ。
 戦いは一分にも満たない数合のうちに終わった。
 彼女が魔神を惹きつけてくれたお陰でストラングとの一対一で決着をつけることができた。
 文字通りの死闘ではあったが、結果は勝ちを得た、トドメと同時に一息つき、彼女の方へと振り向くとそこにあったのは。

 魔神の手によって『作品』と化した彼女の姿だった。
 そこからは何も覚えていない、ただ現場には魔神の塵と、華の前に座る剣の姿だけがあった。

永久凍月

 彼女は手遅れだった、青年が病にたどり着いた時は既に身体の一部の凍結が始まっており、処置処置は意味をなさず、原因を解決できたとしても決して軽くない障害が残る。
 未だ原因は不明であり、彼女に残された時間はおよそ一日それを過ぎれば彼女は完全に凍り付き蘇生すら敵わない。
 ・・・原因を究明できない理由は明白だった、『歌』を知っている優秀な斥候が足りないというだけ・・・ただその一つのピースだけが足りなかった。

 青年はただ静かに凍っていく彼女を診取っていた。しかしてその心の内では彼女を溶かすことすらできない炎が青年を焼いていた。

魔に染まる歌と雪 

 その日は珍しく依頼が多い日だった魔動バイクの暴走族を倒し、市場に現れた魔剣の対処、巷に流れるムディオ・カパに対する悪評の対処に奔走していた。
 それ故に闘技場に現れた『門』の対処へ彼女だけで向かわせてしまった。
 それだけが・・・いやそれだけが理由ではなかったのだろう。ただ彼女を人足らしめるための人とのつながりが、楔が足りなくなっていたのだろう。
 青年が闘技場へと到着したころにそこにいたのは氷の狼を従えた魔神だった。
 その姿がかつての彼女を想起させる。姿は似通っていても既に彼女は魔神へと堕ちた、対話は不可能でありただ殺し合うだけだった。

 冷たさと静寂だけがある闘技場に残ったのは雪のように積もる魔神の塵と身を焦がすほどに黒く燃え上がる剣と鬼の姿だった。
 鬼はせめてもと、塵を彼女の故郷へと埋めた。その時に村を荒らしていた獣と蛇を駆除して。

紡がれぬ歌と散る桜

 その日はやけに静かな日だった、とはいえ最近は華と月と雪が消えたムディオ・カパは静かな日が続いていたが。
 その静寂を切り裂く銃声が1つ、青年はその部屋へと駆け付けた。
 扉の先にあったのは活動限界を迎え二度と動くことがない人形だった。
 最近はめっきり聞くことは無くなった歌を紡ぐ口は開かず、観客を魅了していたその姿は見れることはもうない。

 その日、ムディオ・カパのアイドルグループが解散を宣言した。
 メンバーが1人となり、その1人も決して華があるとは言えず、他のメンバーがいなくなったとすれば当然の結果だった。

裂かれた紫丁香花

 ソロ冒険者となった青年に届いた一通の指名依頼さつがいよこく、指定された場所は彼女の塵を埋めた故郷の近くだった。
 そこにいたのは人の形をした魔神、ただ自身より人らしい魔神ひと
 交わした言葉はただ一言。

『彼女を殺したのは誰か』
『私』

 そこから先はただの殺し合い、互いの肉を裂き、骨を砕き、身体のいくつかの機能が失われた所で決着がついた。
 あとに残ったのは見るも無残、いや、人の構造を深く理解した上で斬り裂かれたソレは見るも見事な亡骸となった。
 その時からだろう、その身を焦がす黒い炎が絶えることがなくなったのは。

燃ゆる立藤

 その出会いは唐突で、瞬きの間に終わった。
 出会ってしまったのは偶然であるいは運命のいたずらで、眼が合ってしまった時にきっと分かり合えることはなく、互いに不倶戴天の敵同士であることが理解できた。
 殺すしかない者と、殺されないために殺すしかない者と、出会ってしまえばどちらかが死ぬまで互いを傷つけるしかなかった。
 噛み砕かれた右腕と、断末魔を上げて燃える狼を前に1人立ち尽くす。
 考えるべきではない感傷と、思い出すべきではない記憶に苛まれ、頭が痛くなる。

 『殺す必要があったか』『他にやり方がなかったのか』『自分が死ぬべきだったのでは』『すまない』
 
 その日、残っていた最後の心は燃え尽きた。
 もう、それを渡すべき相手はいなくなったから。

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 7,500 5,000 100 器用×1
筋力×2
1 2023/8/5 第一話「アイドル新鋭隊」 9,020+50 5,670 64 筋力×2
精神×2
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
マテカ赤A-2
2 2023/10/14 第二話「color of drops」 5,780+50 4,350 45 器用×1
筋力×1
知力×1
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
穢れ+1 栄光点+22〈小妖精のトロフィー〉入手 赤A-1 緑B-10 緑A-2  
3 2023/12/23 第三話「天使のクローバー」 9,570+50 7,784 119 器用×1
筋力×1
精神×2
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
栄光点+113 赤A-4、緑A-2、緑B-2
4 2024/5/25 第四話「アイノマテリアル」 15,140 7,500 50 敏捷×2
生命×2
知力×1
精神×1
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
赤A-1、緑A-1
5 2024/9/14 第五話「アイスドロップ」 13,830+50 25,000 30 器用×2
敏捷×0
筋力×2
生命×2
知力×1
精神×2
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
知性-1、緑A-1、金A-1
6 2025/1/4 第六話「ワールドワイドワンダー」 12,000 21,079 199 器用×4
敏捷×1
筋力×1
生命×2
精神×1
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
赤A-2、金A-2、HLP-1、知性-1
7 2025/4/12 第七話「メタモリボン」 24,180 58,380 387 敏捷×1
筋力×5
生命×4
精神×1
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
赤A-2、緑A-2、金A-1
8 2025/12/06 第八話「イフ」 26,490 0 190 器用×4
敏捷×5
生命×1
精神×1
Coポレッタ 烏賊パスタ(マリアーヌ)なんでも(ミク)千雨(フィオッカ)
緑A-2、IF29
取得総計 123,710 134,763 1,184 60

収支履歴

初期作成

冒険者セット ::-100
保存食1週間 ::-50
アウェイクポーション ::-100
プレートアーマー ::-1200
モール ::-440
アルケミーキット ::-200
マテカ赤A*5 ::-200*5
薬師道具セット ::-200
魔香草*3 ::-100*3
救命草*5 ::-30*5

2回目

マテカ赤A*2 ::-200*2
マテカ緑B*20 ::-20*20
マテカ緑A*10 ::-200*10
情報料 ::-100
蘇生代 ::-10000 :<+10000

3回目

マテカ赤A ::-200
マテカ緑B*10 ::-20*10
マテカ緑A*2 ::-200*2
アイソアーマスク ::-2000
知性の指輪*2 ::-500*2
巧みの指輪*2 ::-500*2
スマルティエの髪飾り ::-256
スマルティエの耳飾り ::-255
スマルティエの首飾り ::-258
スマルティエのサバイバルコート ::-430
スマルティエの組紐 ::-251
アウェイクポーション*2 ::-100*2
ヒーリングポーション*3 ::-100*3

4回目

クレイモア ::-8000
マテカ赤A*2 ::-200*2
マテカ緑B*2 ::-20*2
マテカ緑A*2 ::-200*2

5回目

ダガー*2 ::-50*2
リュート ::-100
ハードレザー ::-340
多機能ブラックベルト ::-4000
スカウト用ツール ::-100
受益者のシンボル ::-100
マテカ赤A ::-200
マテカ緑A ::-200
マテカ金A*5 ::-200*5
ハニーレッドジャム*10 ::-50*10
着替えセット ::-10
防寒着 ::-80
使いやすい調理器具セット ::-50
頑丈なランタン ::-40
油*5 ::-20*5
インク ::-3
白紙の本 ::-30

6回目

借金返済 :<-10000

バスタードソード ::-650

マテカ緑A*11 ::-200*11
マテカ金A*6 ::-200*6
ヒーリングポーション*7 ::-100*7
スカーレットポーション*2 ::-1400*2
デクスタリティポーション ::-2000
アンチマジックポーション ::-3000
魔香草*2 ::-100*2
救命草*1 ::-30*1

知性の指輪*2 ::-500*2
スマルティエ怪力の腕輪 ::-900
魔法の発動体 ::-100
マギスフィア(小) ::-200

7回目

マテカ赤A*4 ::-200*4
マテカ金A*2 ::-200*2
ヒーリングポーション ::-100
知性の指輪*2 ::-500*2
巧みの指輪*2 ::-500*2
俊足の指輪*3 ::-500*3

奏剣ビートクローザー
発動体加工 ::-100

バスタードソード
OM加工*3 ::-300*3
発動体加工 ::-100

指輪 ::-500
保存食1週間*3 ::-50*3
テント(6人用) ::-350

8回目

報酬の前借り ::<+5000

シンプレート ::-390

マテカ赤A*2 ::-200*2
マテカ緑A*2 ::-200*2
マテカ金A ::-200

五輪織の書 ::-75000

かつら ::-300
下着 ::-3
着替えセット ::-10
真っ平らの手鏡 ::-50


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